今週は、気になる敬語の使い方を取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                                            < 気になる敬語(3)>
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                           主語は誰か?

 今週は、気になる敬語の使い方を取りあげています。

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 装置の仕様や精度など、弊社に色々お聞きしたいことがあると思います。
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 上記の文にある「お聞きしたい」は
 相手に自分が「聞きたい」場合に使うのであれば
 問題ありません。

 しかし、当社に聞いてください、と相手に呼びかける場合は
 「聞く」の主語は相手となるので
 尊敬語「お聞きになる」とします。

 それに伴い、
 文末の「あると思います」を「あるかと思います」に変えます。

 ——————————————————————
 装置の仕様や精度など、弊社にお聞きになりたいことがあるかと思います。
 ——————————————————————

 この文の後に
 「下記へお気軽にお問い合わせください」
 のような一文を入れると収まりがよいでしょう。

 相手に対して「聞く」のが自分の場合は
 主語が自分となり、謙譲語「お~する」を用いて
 「お聞きする」を「お聞きしたい」と変化させ、下記のような文にします。

 ———————————————————-
 装置の仕様や精度など、幾つかお聞きしたいことがございます。
 ———————————————————-
 とか
 ————————————————–
 装置の仕様や精度など、詳細をお聞きしたいのですが。
 ————————————————–

 誰から誰に「聞く」のかを整理して
 相手に「聞く」場合は、尊敬語「お聞きになる」
 自分が「聞く」場合は、謙譲語「お聞きする」
 を使い分ける必要があります。

 

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今週は、気になる敬語の使い方を取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                                             < 気になる敬語(2)
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                     自分の友人か、人の友人か

 今週は、気になる敬語の使い方を取りあげています。

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 私のご友人が、このような商品を開発して

    販売しておられます。
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 自分の友人のことを「ご友人」「販売しておられます」と
 敬語を使って表記する傾向は
 SNSの投稿でもよく見かけるようになりました。

 ビジネスメールでは
 社外か、社内かで
 敬意の対象も使う敬語も変わります。

 例)「言う」
    社外:社長の田中が申しておりました。
    社内:社長がおっしゃっていました。

 友人も、自分の友人と相手の友人で
 敬語の使い方は変わります。

 社内と社外の区別に例えると
 自分の友人は自分側の人ということで「社内」
 人の友人は相手側の人ということで「社外」。

 とすれば、自分の友人のことを
 「ご友人」「販売しておられます」と敬語を使って表記する必要はなく
 「友人」「販売しています」として差し支えありません。

 相手の友人が開発・販売しているのであれば
 —————————————————————-
 佐藤さんのご友人が、このような商品を
 開発して販売しておられます。
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 としますが、

 自分の友人であれば
 —————————————————-
 私の友人が、このような商品を開発して
 販売しています。
 —————————————————-
 として差し支えないと考えます。

 ほかにも、SNSの投稿で
 「お友達から頂いた○○」
 「友達から○○を頂きました」
 といった文をよく目にしますが、

 自分の友人であれば
 「友達からもらった○○」
 「友達から○○をもらいました」
 で問題ないと思います。

 

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今週は、気になる敬語の使い方を取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                                                      < 気になる敬語 >
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                        敬意の対象はだれ?

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 9月8日に、○○会長、△△社長など10名以上の登壇者の方をお招きして、
 ビジネスフォーラムを開催します。
 —————————————————————-

 上記はビジネスフォーラム主催者からの告知メールです。

 有名企業の会長や社長などがゲストとして登壇することが
 目玉でもあるのですが
 「登壇者の方をお招きして」という言い回しは

 「登壇者の方」は「登壇者」とし、
 続く「お招きして」のような敬語も不要。

 主催者にとっても、参加者にとっても
 ゲストがスゴイ人達ではあっても
 イベントの登壇者として
 固有名詞を挙げる程度の紹介で十分と感じます。

 ——————————————————
 9月8日に、○○会長、△△社長など10名以上の登壇者による
 ビジネスフォーラムを開催します。
 ——————————————————

 社外の相手に
 自社の上司の言動を伝える時に
 「弊社の社長が○○とおっしゃっていたので…」
 と尊敬語を使うケースがありますが

 敬意の対象は
 自社の上司ではなく、社外の相手。

 「弊社の山田が○○と申しておりましたので……」
 と自社の上司の「言う」という行為は
 謙譲語「申す」とします。

 上記に挙げた告知メールも
 主催者にとっての敬意の対象は
 告知をする相手(メールの受け手)であって
 登壇者ではないと考えると

 「登壇者の方をお招きして」といった敬語の使い方に
 疑問を感じました。

 今週はこのように
 気になる敬語の使い方について紹介していきます。

 

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今週は、読者の方からの質問に答えます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(5)
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「~してございます」

<読者からの質問>————————————————

メール作法とは少し違うのですが、
気になっていたことを述べさせていただきます。

東日本大震災の頃、東京電力の会見で会社の偉い人たちが、
口を揃えて言っていた言い回しがあります。

それは「~となって『ございます』」という言い回しです。

直近では加計問題で、文部科学省高等教育局長が
「と思ってございます」と国会で言っていました。

「動詞+助詞+ございます」という口語表現です。

なぜ「~と思っています」とか、
「~です」と言わないのでしょう。

私はいつも、この口語表現を聞くたびに違和感を覚えるのです。
その内、文章語になってしまったら、気持ち悪いですねえ。

神垣様はこの点について、どうお考えですか。
(読者 K.Iさん)
——————————————————————

「ございます」には、2通りの使い方があり

1つは、「ある」の丁寧語として、「あります」より丁寧な言い方で使われます。
例)商品はこちらにございます。
何もございませんが、どうぞ。

もう1つは、補助動詞「ある」の丁寧語としての使い方です。
例)先方にお願いしてございます。
山田様にご紹介いただいた佐藤でございます。

「~となってございます」や「~と思ってございます」は
使い方としては間違いで、

この場合は「いる」の丁寧語「~おります」を用いて
「~となっております」や「~と思っております」
とするのが適切と考えます。

「~となってございます」や「~と思ってございます」という言いまわしは
「ございます」を付けておけば、丁寧に聞こえるからと
意味をなさないのに、とりあえず使っている印象を受けます。

また、「ございます」付けることで
断定するのを避けているようにも感じます。

文章にするとおかしな言いまわしと分かりますが
話し言葉だと、勢いに任せて
言う方は平気で使ってしまうのでしょう。
でも、聞く方には違和感が残ります。

こうした話し言葉(口語)は伝播力が強く、
間違っていても すぐに広がり、定着していきます。

「~させていただきます」の誤用が
その一例といえるでしょう。

でも、使い方がおかしいと違和感を覚える言葉遣いは
人が使っているからと、なんとなく流用するのではなく

疑問や違和感のまま終わらせず
調べ、考え、「自分は使わない」という選択肢を持つことが
必要と、私は思っています。

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今週は、相手がカチンとこない言い回し、依頼編です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 角の立たない言い回し(4)
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相手の判断を仰ぐ

今週は「依頼する」場合の
角の立たない言い回しを紹介しています。

依頼の際は、
「~してください」⇒「~していただけますか」
「~してください」⇒「~をお願いします」
と言い回しを変換するほかに、

「~していただければ幸いです」
という一文を添える方法もあることを前回述べました。

頼みごとをする際、
「~してください」と相手に要求するだけでなく
ある程度の素案を考えておき、
相手に「イエス」か「ノー」で答えらるようにもっていく方法もあります。

例えば
「次回の会議は7月3日(月)14時から第2会議室で行いますが、
よろしいでしょうか」

このように先に概要を伝え、それでよいかどうかの判断を
相手に仰ぐようにすれば、決着も早くつきます。

プランAのほかにプランBを提案する、
という場合は

「飛行機もご利用いただけますが、
天候が気になる場合は新幹線の方が確実です。
いかがいたしましょうか」

という尋ね方もあります。

上記の言いまわしは、
「~してください」⇒「~していただけますか」
の変換の応用といえますが、

相手が判断・決定できるように
問いかける形式にすると
やり取りがスムーズになります。

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【しごび】 の お す す め
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実は、本書に3カ所だけ、わたしが小さく写っています。
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今週は、メールを書くときのひと工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(4)
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「拝見させてもらいました」

今週は、気になる敬語の使い方について
例を挙げて取りあげています。

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これまでに、500冊近い経営者の手帳を
拝見させてもらいました。
————————————

上記の文例にある
「拝見させてもらいました」は
「拝見しました」と
「見させてもらいました」を
ミックスしてしまったものと思われます。

「見る」の謙譲語は「拝見する」なので、
上記の文例は
————————————
これまでに、500冊近い経営者の手帳を
拝見しました。
————————————
とします。

一方、
相手の許可・承認を得て行うことを謙遜して伝えるとき、
「見る」に助動詞「させる」と
「もらう」の謙譲語「いただく」を用いて
「見させていただく」
という言い回しもあります。

ですから
「手帳を見させていただきました」
とすることもできます。

ただ、文をすっきりまとめるなら
「拝見しました」
をお勧めします。

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