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今週は、本来の言葉の意味にスポットを当ててみたいと思います。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 誤りやすい慣用句 >
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言葉にまつわる誤解
▼ エピソード1:おあつらえむき
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パンフレット用のコピーを提出した際、若い担当者から投げかけられた質問。
「おあつらえむきって、一般的な言葉ですか?」
「えっ?」と一瞬言葉につまりましたが、私より15歳は若いその担当者の
“辞書”には「おあつらえむき」という言葉はなかったようです。
「おあつらえむき・あつらえむき」とは、注文どおり、希望どおりであること
や、そのさまを指します。
「あつらえる」という言葉を知っていれば、イメージできる言葉ですが、もは
や若い世代には「あつらえる」という行為自体がすでに未知のもの? そう実
感した出来事でした。
▼ エピソード2:大部
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次は、私が言葉を知らなかったケース。
社内報の仕事で、先方から受け取った原稿に「大部なので読むのも大変だが…」
という一文がありました。
紙数が非常に多い本なので、読了するのに時間を要す、という意味で使われて
いたのですが、私はてっきりは「大部」はタイプミスと思い込んでいました。
それまで「大部」という言葉を知らなかったのです。
先方に「ここは“厚い本”の間違いでは?」と何度かメールしても返事はなし。
辞書で調べて、初めて言葉の意味を知ったときは穴があったら入りたい心境で
した
言葉の本来の意味や用法。知らないよりは知っておくほうがいい。普段何げな
く使っている言葉に「ちょっと待った」をかけ、今一度見直してみましょう。