今週は、気をつけたい表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < メールの失言(2)>
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「かわいいもんですよ」
今週は、相手に失礼にならない“ものの言い方”について
取り上げています。
仕事上、先輩にあたる年上の相手が
自分の苦労話を綴ったメール。
ご苦労は確かにわかるけど
今だってその数倍大変な状況があったりもする。
あなたが在職していた昔ばかりが大変だったわけじゃない!
と、つい反発心がわいて
「そんなのまだかわいいもんですよ」
と返信してしまったら、
その後、メールが途絶えてしまった。
という経験談を聞きました。
▼ 相手は何を望んでいるかを見極める
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年長者の苦労話に
謙虚に耳を傾けなくてはいけないと思いながら
「でも」という疑問や反発心を抑えられない時って
確かにあります。
意見の一つも返したくなりますが
年下の相手から年長者に
「かわいいもんですよ」
は少々言葉が過ぎたようです。
相手には生意気、何様と捉えられたかもしれません。
このような場合
「確かに、その頃は大変だったと思います。
ですが、今でも○○なんですよ」
と、相手の言動を認め、受け入れたうえで
「以前に比べ、現状はこうです」とか
「今ではこんなに変わっています」と
現在の状況を事実だけ、端的に伝えるとよいのではないでしょうか。
立場に関係なく率直に意見を交わした方がいい場面と
相手の要望を受け入れ、それに応えることを求められる場面とがあります。
この場合は後者で、
年長の相手は意見を求めたかったのではなく
自分の体験談を聞いてほしかった、伝えたかった
だけだったのだと思います。
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