今週は、祝日をはさむので、ちょっと気楽に…。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法   < 言葉の雑学(2)
◆─────────────────────────────────◆
「ついきゅう」の違い

今週は、メールから少し離れて、言葉の雑学シリーズをお届しています。

「ついきゅう」には三つの表記があります。

「追及」は「追い詰める、問いただす」意。
例)責任を追及する 献金問題を追及

「追求」は「追い求める」の意。
例)理想の追求 高音質を追求したオーディオシステム 利潤を追求する

「追究」は「追い究(きわ)める、深く考える」意。
例)原因を追究  本質を追究  宇宙の謎を追究する

「追」の後にくる漢字により意味が異なるので、パソコンの文字変換をう
のみにせず、意味を正しくとるようにしましょう。

このほかにも注意したい言葉としては……

「せいそう」
「正装」は「正式の服装」の意。 例)正装と略装  結婚式の正装
「盛装」は「華やかに着飾ること、晴れ着」の意。 例)盛装を凝らす

「いじょう」
「異常」は「正常」の対語で、「正常でない、アブノーマル」という意。
例)異常気象 エンジンに異常がある 異常な執念

「異状」は「普段の状態と違った様子」を指します。
例)異状死  異状なし(号令)

「異常」が一般的な用語であるのに対し、「異状」は限定的な使い方をす
る用語という違いがあります。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 か ら の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

月刊誌「企業実務」11月号の別冊付録
「ケース別 ビジネスメールの印象をよくする技術」
の記事を神垣が担当しました。

総務部のかたにおすすめの月刊誌です。
ぜひ、ご購読を!

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む

今週は、祝日をはさむので、ちょっと気楽に…。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法   < 言葉の雑学
◆─────────────────────────────────◆
「最」の付く同音異義語

今週は、メールから少し離れて、言葉の雑学シリーズということで気楽に
いきましょう。

「最大」の反対は「さいしょう」ですが、二通りの表記があります。

文字通り、「最大」の対語になるのが「最小」。
「一番小さい」という意で「最小限」「世界最小」のように使います。

もう一つの表記は「最少」。
こちらは「一番少ない」という意で、「最多」の対語になります。
用例としては「最少額」「最少催行人数」などがあります。

「最小限」という言葉はありますが、「最少限」という言葉はないので注
意しましょう。

「最」がつく同音異義語としては「さいご」もあります。

「最後」は「一番あと」の意。用例は「最後通告」「最後のチャンス」な
ど。

「最期」は「死に際」の意。用例は「最期をみとる」「最期を遂げる」
「亡くなった祖母の最期の言葉」などです。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む

今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。

◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法     < 間違えやすい表現(5)
◆─────────────────────────────────◆
あまりにもの?

今週はうっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げてきました。

「あまりにもの美しさに感動」

タイプミスと思えなくもない、この表現。
「あまりの美しさに感動」
「あまりにも美しくて感動」
おそらく、このどちらかで表現しようとして混同されたものと思われます。

この例も、昨日取り上げた
「メールに身に覚えのない」
「難なきを得た」
同様、うろ覚えからくる間違いです。

「あなたは○○のことをお悩みになられているのですね」

「お悩みになられている」は「悩んでおられる」とする方が収まりが良い
です。「悩み」に「お」をつけるより、「悩んでいる」状態を敬語に言い
換える方が自然だからです。

メールでも文章でも、頭に浮かんだ言葉をそのまま入力した後、もう一度
読み返すだけで、こうした思い違いや表現の誤りに気づくことができます。

打ちっぱなしですぐ送信ではなく、読み返してチェックし、修正したり整
えてから送信ボタンを押す習慣をつけましょう。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む

今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法     < 間違えやすい表現(4)
◆─────────────────────────────────◆
身に覚え? 見た覚え?

今週は、うっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げています。

「このメールに身に覚えのない方は、その旨をご連絡ください」

「身に覚えのない」とは、自分自身でそんなことをしたという記憶がない、
という意。行為に対する記憶がない、という意味なので、メールに身に覚
えがないのではなく「メールを送った覚えがない」というのが上記の状況。

見た覚えがない、という意味を伝える場合は「身に覚え」ではなく「心当
たり」とするのが適切です。上記の一文は、「見た覚え」を「身に覚え」
と混同して使ってしまったケースです。

似たような間違いとしては
「難なきを得ました」
という表現もあります。

意味するところは分からないでもないのですが、「難なきを得る」という
表現はなく、正しくは「事なきを得る」。

「事なき」の「事」は大事を意味し、大事にならなくて済んだというのが
「事なきを得る」の意味ですが、「事」が災難の「難」と結びついて使わ
れたものと思われます。

このように、その言葉からくるイメージが先に思い浮かび、本来使われて
いる言葉とは違う言葉を当てはめてしまうことがあります。

自分の思いこみで使っているので、人に指摘されるまで間違いに気づかな
いことが多いのが難点。注意が必要です。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む

今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法     < 間違えやすい表現(3)
◆─────────────────────────────────◆
自覚を覚える?

今週は、うっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げています。

1)○○という役割に自覚を覚え、取り組んでいる。
2)お客様との距離感を感じさせない対応。
3)良い知らせを期待して待っています。

上記はいずれも、意味が重なった「重言」です。

1)「自覚を覚え」→「○○という役割を自覚し」
「自覚」の「覚」と「覚える」が重複。
いずれも「はっきり知る、意識する」の意

2)「距離感を感じさせない」→「距離を感じさせない」
「距離感」は対象までの距離を把握する感覚の意。
「感」と「感じさせない」が重複

3)「期待して待つ」→「期待しています」「心待ちにしています」
「期待」という言葉自体に「待ち受ける、心待ちにする」意が含まれる

こうした重言は、会話ではうっかり使ってしまいがちですが、文字にすると
同じ漢字が続くので重複に気づきやすいです。

記憶を定着させるためにも、気づいたときに辞書で意味を確認しておく習慣
をつけたいですね。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む

今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法                                 < 間違えやすい表現(2)
◆─────────────────────────────────◆
間違いやすい? 間違えやすい?

今週は、うっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げています。

昨日、この本文の記事に対して読者のかたから質問がありました。

<読者からの質問>————————————————

今週の表題「間違いやすい表現」。
本文中には、「間違えやすい表現」
とあり、いったいどちらが正しいのだろう? と疑問に思いました。

(中略)

ネット辞書の「大辞林」によると、
「~やすい」という言葉は、動詞の連用形に続く、とありますので、
やはり正解は「間違えやすい」なのかな、
と考えています。

本当はどちらが正しいのでしょうか?
(読者 I.Uさん)
——————————————————————-

「間違いやすい」「間違えやすい」の表記について
ご指摘、ありがとうございます。

「間違う」「間違える」と動詞としては2種あるのですが、
「やすい」はご指摘の通り、動詞の連用形に付きます。

「間違う」は、ワ行五段活用で連用形は「間違い」。
「間違える」は、ア行下一段活用で連用形は「間違え」。

したがって、それぞれの連用形の後に「やすい」を付けると
「間違う」は「間違いやすい」、
「間違える」は「間違えやすい」
ということになります。

では、「間違う」と「間違える」の意味の違いは……

もともと「間違う」は自動詞、「間違える」は他動詞という違いが
ありましたが、現在はその区別なく使われていることが多いようです。

意味としては、
「間違う」が正しくない状態を指すのに対し、
「間違える」は取り違える、
という違いがみられます。

こちらに違いが詳しく述べられているので、ご参照ください。

NHK放送文化研究所・ことばQ&A
▼「間違う」と「間違える 」とは、どう違うのでしょうか。


当メールマガジンでは、
とりちがえることの多い言葉を紹介しているので、
間違えることの多い言葉ということで
「間違えやすい」で表記を統一したいと思います。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む