今週は、最近気になる言葉についてとりあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる言葉(5)
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                             「だぶる」

今週は、震災関連の気になる言葉をとりあげてきましたが、
最後は、私が最近まで知らなかった言葉の意味をご紹介します。

それは「だぶる」。

「だぶる」とは、重なるとか、重複するを意味する言葉。

ですが、語源は「ダブル(W)」を動詞化した語。
と共同通信社「記者ハンドブック」にはあります。
表記は「ダブる」。

私は「だぶつく(=金銭や品物がありあまる)」と同類の言葉と
思い込んでいたのですが
「だぶる」は限りなく俗語に近い言葉なのでした。

知りませんでした…。

<【しごび】読者のお便りから…>———————-

VOL.1471の配信で「被曝」と「被爆」をとりあげたとき

広島在住の読者のかたから、次のお便りをいただきました。

「広島・長崎の「被爆者」の中にも、厳密には被曝者と言われる人がいます」

とあり、原爆投下の数日後、広島市内の親せきを尋ね
爆心地間近を歩いたことで「被爆」ではなく「被曝」したことを
後に知った人の話を伝えてくださいました。

「その当時の いわゆる風評被害を恐れた祖父母のため、
彼は手帳を持っていませんが、
被爆 ではなく 被曝 した と自分でも言っております
(彼は放射線技師で専門知識があるので、その言葉を知っていた
というだけなのでしょうが…)」

この文にある「彼」とは、この読者のお父様。
そして、文中にある「手帳」とは、原爆手帳のことです。
最後に、お便りはこう結ばれています。

「原爆投下の一瞬だけではなく、残留放射能を大量に浴びながらも
たくましく復興を遂げた広島の人たちが、
原発事故で 謂れの無い風評被害に苦しむ福島の人たちに
もっと優しくなりたい と思う今日この頃です」

このお便りを読み、原爆投下のあった広島=被爆
と単純に結び付けようとしていた自分を恥ずかしく思いました。

でも、今、福島の人たちを思う気持ちは
この読者のかたと同じです。

 
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【しごび】 の お す す め
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「お母さん、ありがとう」の気持ちを一句に込めて…

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今日は、最近気になる言葉についてとりあげます。
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間 違 え や す い 言 葉      < 気になる言葉(4)>
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「放射線」と「放射能」

「放射線」とは、エネルギーを持つ電磁波などの総称。
狭義には放射性元素が崩壊する際、
放出される粒子線(アルファ線、ベータ線など)や
電磁波(ガンマ線)の総称。
広くは、エックス線・中性子線・宇宙線なども含めて、
すべての電磁波と粒子線をいいます。

「放射能」とは、放射線を出す能力。

「放射性物質」とは、放射能をもつ物質のことです。

放射線は自然界にも微量にあるもので、宇宙や大地から放射線が
出るほか、食べ物にも放射性物質が含まれ、放射線は出ています。
エックス線は体の状態を調べる検査などに使われています。

ただ、放射線が一度に大量に体に当たると、
細胞を破壊するなどして人体に影響を与えるため、
危険視されています。

 
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今週は、最近気になる言葉についてとりあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法        < 気になる言葉(3)
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「被曝」と「被爆」

「被曝」と「被爆」。
この二つの言葉はどう違うのでしょうか。

「被曝」とは、人体が放射線を浴びること。
「被爆」とは、爆撃を受けること、を意味します。

広島では、幼児のころから平和教育があるので「被爆」という文字には
なじみがありましたが、「被曝」との違いを知ったのは東日本大地震に
よる原発事故が発生してからです。

「曝」という字には「さらされる」という意味があります。

広島と長崎に投下された原子爆弾による被害が、文字通り「被爆」ですが、
「被曝」は、事故によって放射能にさらされることを意味します。

共同通信社「記者ハンドブック」には
「被曝」は「被ばく」と表記されています。
「曝」という字が常用漢字に入っていないためでしょう。

「記者ハンドブック」では
チェルノブイリ原発事故や原水爆実験の被害を受けた人は「被ばく者」
広島・長崎の原爆被害者は「被爆者」と表記が異なります。

4月12日、原子力安全・保安院は東京電力福島第1原発事故の深刻度を
レベル7に引き上げました。

日本の原発が同じ日本の被災地や被災者を苦しめています。
これ以上、事故による被曝が広がらないことを願うばかりです。

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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる言葉(2)
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                       「義援金」と「支援金」

新聞などでも取り上げられていますが「義援金」と「支援金」。
この二つの言葉はどう違うのでしょうか。

「義援」とは、被災者救済などの趣旨で、金銭や品物を差し出すこと。
「支援」とは、力を貸して助けること、を意味します。

災害時の募金は「義援金」と「支援金」に大別されますが
被災者に配分されるのが「義援金」。
NPOやボランティア団体の活動資金になるのが「支援金」です。

日本赤十字社や中央共同募金会に送られた義援金は、総額が被災者に平等
に分配されることになっています。
しかし、すでに報道されている通り、東日本大震災では被災の全容がまだ
把握できておらず、被災者の手元に義援金が届くまでにはまだ時間がかか
るようです。

一方、「支援金」は、被災地の救援・復興のために活動するNPOやボランテ
ィア団体の活動支援を目的としています。

実際に現地で救援活動をしているボランティアやNPOに支援金として寄付す
ることで、公的な支援が届きにくい小規模非難所への物資の供給や、被災
者が求める物資の購入などにお金が役立てられます。

全国や被災地で活動するボランティアやNPOの活動内容を知り、そうした団
体に活動支援金を寄付するのも一つかもしれません。

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                            「募金する」

読者のかたから次の質問をいただきました。

<読者からの質問>————————————————

最近頻繁に使われている「募金」という言葉の使い方について
質問があります。

元来、「お金を募る」ということですから、
これは集める側の行為を言うのですね。
でも、日常的には、お金を寄付することを「募金する」というように
使っています。

この言い方は、やっぱり本来は間違いなのでしょうか?
(読者 M.Oさん)
——————————————————————

「募金」とは、寄付金などを募って集めること。
M.Oさんの質問にある通り、「お金を募る」行為を「募金」と言います。
募る側が「募金を行う」「募金のお願い」と使うのは、言葉の意味からも
自然なことです。

一方、募金者に協力する場合は「寄付」という言葉を使います。
「寄付」とは、公共事業や社寺などに金品を贈ること。
災害時に被災者や被災地にお金を贈る場合も「募金をする」のではなく
「寄付をする」と書くのが適切な使い方といえます。

例えば、「被災地に募金する」よりも「被災地に支援金を寄付する」
という表現が言葉の意味に即しています。

ただ、募金の呼び掛けが数多く行われている今、「寄付する」と「募金する」
の意味合いが混同されたまま使われているのが現状です。

結果的に、募金を行う機関や団体に、善意のお金が集まればよいわけで、
ここで厳密に言葉の正誤を述べるつもりはありませんが、
言葉の意味と違いは知っておいてよいと思います。

ちなみに「募金を募る」というのは意味の重複になるので、
「寄付を募る」「支援金を募る」と言い換えます。

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今週は、読者のかたから頂いた質問にお答えします
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法                             < 読者からの質問 >
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                     「づ」と「ず」の使い分け

<読者の質問>—————————————————-

いつも<づ><ず>がわかりにくく悩んでおり、
是非ご指導くだされば幸いです。
読者 まおさん
——————————————————————

パソコンに文字入力する際、「づ」と「ず」を間違えて入力すると、正し
く漢字変換されません。
また、「づ」と「ず」の表記の違いで意味が変わってくる言葉もあります。
例)にくづき(=肉付き)、にくずき(=肉好き)

「づ」と「ず」の主な用例を挙げてみましょう。

▼「づ」の用例
片付け、気付き、心付け、役付き、日付

息づく、色づく、活気づく、近づく、心尽くし

小遣い、気遣い、金遣い

気詰まり、手詰まり

すし詰め、働きづめ

松葉づえ、ほおづえ

心積もり、腹積もり

基づく

読みづらい

手づかみ

「気付き」「気遣い」「気詰まり」などは、付き(つき)、遣い(つかい)、
詰まり(つまり)が「気」の後にくることで濁点が付いたものと理解でき
ます。

▼「ず」の用例
うなずく、つまずく、ひざまずく

一つずつ、少しずつ、ひと言ずつ

腕ずく、力ずく

恥ずかしい、煩わしい、難しい

あずき、だいず

預ける

いずれ

うずく

かしずく

さしずめ

わずか

付随

融通

稲妻

「難しい」はひらがな表記が「むずかしい」と「むつかしい」の2種あります。

「融通」のひらがな表記は「ゆうずう」ですが、辞書には「ゆうづう」と併
記してあり、文字変換は「ゆうづう」でも変換できます。

「稲妻」も平仮名表記は「いなずま」。辞書では「いなづま」と
併記され、「いなづま」でも変換されます。

このほかの「づ」と「ず」の用例や、「ぢ」と「じ」の使い分けは
共同通信社「記者ハンドブック」に記載されています。

記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集

 
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