今週は、注意したい敬語の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語
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                   「お知らせさせていただきます

 「年末年始の営業予定を改めてお知らせさせていただきます

 この一文の最後
 「お知らせさせていただきます」の敬語の使い方が気になります。

 この一文で伝えたいのは
 年末年始の営業予定を相手に「知らせる」こと。

 シンプルに
 「お知らせします」としても
 差し支えないのですが

 「する」の謙譲語「いたします」を使い
 「お知らせいたします」
 とすれば、スッキリした敬語の使い方になります。

 相手に対してより丁寧に、と気を遣うあまり
 使ってしまいがちな「~させていただきます」ですが

 「送ります」や「報告します」といった
 ビジネスメールでよく使う言葉も
 謙譲語の「~いたします」に置き換える方が
 スッキリします。

 例)
 サンプルをお送りさせていただきます
  ↓
 サンプルをお送りいたします

 調査結果を報告させていただきます
  ↓
 調査結果を報告いたします

 したがって、最初に挙げた文例は

 「年末年始の営業予定を改めてお知らせいたします

 として差し支えありません。

▼この記事が「まぐまぐニュース」に取り上げられました。

 

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今週は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 敬語の使い分け(4)
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                          「する」の敬語

今週は、ビジネスメールで使う頻度の多い言葉を
敬語で表すときの使い分け方を紹介してきました。

最後は「する」の尊敬語・謙譲語・丁寧語についてです。

「する」の尊敬語 = なさる

例)その件については、部長がお話をなさいます

※「する」の尊敬語には「される」もありますが、
相手から何かをされる、という受け身の意味に受けとれることもあります。

例)何をしたのか? → 何をされたのですか?

尊敬語として書いたつもりでも、相手が受け身の意味で捉えると紛らわしいので
「される」より「なさる」を使う方が伝わりやすいです。

例)何をしたのか? → 何をなさったのですか?

「する」の謙譲語 = いたす

例)彼には私から話をいたします

準備は弊社でいたします

※「いたします」の形で用いることが多いです。

「する」の丁寧語 = いたす

例)1セット500円いたします

現地集合といたします
今回取り上げた動詞
「行く」「来る」「言う」「する」は
メールでもよく使いますが

敬語に書き換えるときに
尊敬語と謙譲語を混同したり、取り違えたりすることがあるため
使い分けを改めて取り上げてみました。

今一度、敬語の基本的な
使い分けをおさらいしておきましょう。

<敬語の基本>

・敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。

・尊敬語は、相手に対する敬意を表すもので、主語は相手。
相手の動作や存在を高める言い回し。

・謙譲語は、自分をへりくだることで、相手に敬意を表すもので
主語は自分。
自分の動作や存在を低めて、動作が向かう先の相手を高める。

・丁寧語は、相手への敬意を込めて、動作や存在を丁寧に、
あるいは上品に言い表すもの。

 

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今週は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語の使い分け(3)
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                          「言う」の敬語

 今週は、ビジネスメールで使う頻度の多い言葉を
 敬語で表すときの使い分け方を紹介しています。

 今回は「言う」の尊敬語・謙譲語・丁寧語についてです。

 「言う」の尊敬語 = おっしゃる 

  例)部長がおっしゃる通りです。

  ※「言う」の尊敬語「おっしゃる」に、さらに尊敬の「られる」を付け
   「おっしゃられる」とするのは過剰な敬語です。

   × 社長がおっしゃられていました。

   ○ 社長がおっしゃっていました。

 「言う」の謙譲語 = 申しあげる、申す

  例)恐れながら、申しあげます

  例)担当の佐藤と申します

  ※「申しあげる」も「申す」も、目下の者が目上の相手に
   何か言うときに使う謙譲語ですが、
   社外の相手に社内の人が言っていたことを伝える場合にも使います。

   例)田中様にぜひお願いしたいと、山田が申しております

 「言う」の丁寧語 = 言います 

  例)私から言いますので、ご心配なく

 <敬語の基本>

 ・敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。

 ・尊敬語は、相手に対する敬意を表すもので、主語は相手。
  相手の動作や存在を高める言い回し。

 ・謙譲語は、自分をへりくだることで、相手に敬意を表すもので
  主語は自分。
  自分の動作や存在を低めて、動作が向かう先の相手を高める。

 ・丁寧語は、相手への敬意を込めて、動作や存在を丁寧に、
  あるいは上品に言い表すもの。

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今週は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語の使い分け(2)
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「来る」の敬語

前回、取り上げた「行く」の敬語の使い分けに対して
今回は「来る」の尊敬語・謙譲語・丁寧語についてです。

「来る」の尊敬語 = 見える(お見えになる)

例)昨日、会長がお見えになりました。

※ほかに「いらっしゃる」「おいでになる」「お越しになる」も使います。

「来る」の謙譲語 = まいる

例)本社へは昨日、まいりました。

※目上の相手が「来る」ことを敬語で表すとき
尊敬語と謙譲語を取り違えやすいので注意しましょう。

× 会長が本社へまいられました。

○ 会長が本社へいらっしゃいました
(おいでになりました・お越しになりました)。

※来客のために自分が頼んだ車が来る場合は……
迎えの車が10時に来ます。

お迎えの車が10時にまいります。

「来る」の丁寧語 = 来ます 

例)本社から荷物が来ます

<敬語の基本>

・敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。

・尊敬語は、相手に対する敬意を表すもので、主語は相手。
相手の動作や存在を高める言い回し。

・謙譲語は、自分をへりくだることで、相手に敬意を表すもので
主語は自分。
自分の動作や存在を低めて、動作が向かう先の相手を高める。

・丁寧語は、相手への敬意を込めて、動作や存在を丁寧に、
あるいは上品に言い表すもの。

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今週は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語の使い分け
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                          「行く」の敬語

敬語には、
「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」
の3種類があります。

今一度、おさらいしてみましょう。

尊敬語は、相手に対する敬意を表すもので、主語は相手。
相手の動作や存在を高める言い回しです。

謙譲語は、自分をへりくだることで、相手に敬意を表すもので
主語は自分。
自分の動作や存在を低めて、動作が向かう先の相手を高めます。

丁寧語は、相手への敬意を込めて、動作や存在を丁寧に、
あるいは上品に言い表すものです。

例えば「行く」という言葉を
尊敬語・謙譲語・丁寧語で書き表すと
次のようになります。

「行く」の尊敬語 = いらっしゃる 

例)部長が次に本社にいらっしゃるのはいつですか?

※ほかに「おいでになる」「お越しになる」も使います。

「行く」の謙譲語 = うかがう

例)明日の14時に打ち合わせにうかがいます。

※ほかに「まいる」も使います。

「行く」の丁寧語 = 行きます

例)展示会には15時に行きます

今週は、「行く」のほかに
ビジネスメールで使う頻度の多い
「来る」「言う」「する」の敬語の使い分けについて
取り上げていきます。

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今週は、丁寧語の接頭語である「お」「ご」の使い方について。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法  < 「お」と「ご」(5)
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                    自分の行為が相手に及ぶとき

 今週は、
 丁寧語の接頭語「お」「ご」の使い方について
 取り上げてきました。

 自分の動作・行為が相手に及ぶ場合にも
 接頭語「お」「ご」を付けます

 例えば
 客先や目上の相手に「電話をする」場合
 ⇒ お電話いたします
    ̄ ̄ ̄
 「連絡する」場合は
 ⇒ ご連絡いたします
    ̄ ̄ ̄
 のように使います。

 「電話をする」も「連絡する」も
 自分の行為ですが、

 その行為が向かう先の相手を高めるために
 接頭語「お」「ご」を用います

 「お~します」「ご~します」
 「お~いたします」「ご~いたします」
 「お~申しあげます」「ご~申しあげます」のように
 後に続く言葉とセットで謙譲の意を表します。

 例)
  お客様をお連れします
       ̄ ̄ ̄
  厚くお礼申しあげます
     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  ご報告申しあげます
   ̄ ̄ ̄
  とり急ぎご返信申しあげますいたします)。
       ̄ ̄ ̄
  ご説明させていただいてよろしいですか。
   ̄ ̄ ̄
  ごあいさつが遅れまして
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  などがあります。

 では、相手に対する敬意を表すために
 接頭語「お」「ご」使うと述べました。

 このように
 相手のものや行為に敬意を表すために
 尊敬の意を込めて「お」「ご」を使う場合と

 自分の動作・行為が向かう相手に敬意を表す
 場合に使う謙譲の意の「お」「ご」

 があることを覚えておきましょう。

 

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