今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 間違えやすい表現(3)
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自覚を覚える?

今週は、うっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げています。

1)○○という役割に自覚を覚え、取り組んでいる。
2)お客様との距離感を感じさせない対応。
3)良い知らせを期待して待っています。

上記はいずれも、意味が重なった「重言」です。

1)「自覚を覚え」→「○○という役割を自覚し」
「自覚」の「覚」と「覚える」が重複。
いずれも「はっきり知る、意識する」の意

2)「距離感を感じさせない」→「距離を感じさせない」
「距離感」は対象までの距離を把握する感覚の意。
「感」と「感じさせない」が重複

3)「期待して待つ」→「期待しています」「心待ちにしています」
「期待」という言葉自体に「待ち受ける、心待ちにする」意が含まれる

こうした重言は、会話ではうっかり使ってしまいがちですが、文字にすると
同じ漢字が続くので重複に気づきやすいです。

記憶を定着させるためにも、気づいたときに辞書で意味を確認しておく習慣
をつけたいですね。

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今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                                 < 間違えやすい表現(2)
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間違いやすい? 間違えやすい?

今週は、うっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を取り上げています。

昨日、この本文の記事に対して読者のかたから質問がありました。

<読者からの質問>————————————————

今週の表題「間違いやすい表現」。
本文中には、「間違えやすい表現」
とあり、いったいどちらが正しいのだろう? と疑問に思いました。

(中略)

ネット辞書の「大辞林」によると、
「~やすい」という言葉は、動詞の連用形に続く、とありますので、
やはり正解は「間違えやすい」なのかな、
と考えています。

本当はどちらが正しいのでしょうか?
(読者 I.Uさん)
——————————————————————-

「間違いやすい」「間違えやすい」の表記について
ご指摘、ありがとうございます。

「間違う」「間違える」と動詞としては2種あるのですが、
「やすい」はご指摘の通り、動詞の連用形に付きます。

「間違う」は、ワ行五段活用で連用形は「間違い」。
「間違える」は、ア行下一段活用で連用形は「間違え」。

したがって、それぞれの連用形の後に「やすい」を付けると
「間違う」は「間違いやすい」、
「間違える」は「間違えやすい」
ということになります。

では、「間違う」と「間違える」の意味の違いは……

もともと「間違う」は自動詞、「間違える」は他動詞という違いが
ありましたが、現在はその区別なく使われていることが多いようです。

意味としては、
「間違う」が正しくない状態を指すのに対し、
「間違える」は取り違える、
という違いがみられます。

こちらに違いが詳しく述べられているので、ご参照ください。

NHK放送文化研究所・ことばQ&A
▼「間違う」と「間違える 」とは、どう違うのでしょうか。


当メールマガジンでは、
とりちがえることの多い言葉を紹介しているので、
間違えることの多い言葉ということで
「間違えやすい」で表記を統一したいと思います。

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今週は、うっかり間違えやすい表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 間違えやすい表現
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「新しい新天地」?

さっと読み流してしまうけれど、意味を考えると「あれ?」と感じる表現
があります。例えば…

「新しい新天地を求めて」

これは「新しい」と「新天地」の意味が重なるため
「新天地を求めて」としてよい文です。

同様の間違いとしては
「提出が必ず必要です」

「必ず」と「必要」の意味が重複
(書き換え例)
「提出が必要です」
「提出を必ずお願いします」

「○○の件で伝言をお伝えください」

「伝言」と「伝える」の意味の重複
(書き換え例)
「○○の件で伝言をお願いします」
「○○の件をお伝えください」

「水の節水に努める」

「節水」に「水を節約する」意が込められている
(書き換え例)
「節水に努める」
「水の節約に努める」

このようにうっかり見逃してしまう、間違えやすい表現を今週は取り上げ
ていきたいと思います。

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今週は、読みやすいメールにするためのレイアウトの工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 読みやすいレイアウト(5)
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空白の活用

今週は「見た目」からメールを読みやすくする工夫をご紹介してきました。

「レイアウトを整えて、見やすくするのは大事だけど、毎日大量のメール
のやり取りしていると、レイアウトのことまで気が回らない!」

そんな声も聞こえてきそうです。

確かに急いでいるときや忙しいときは、いちいちレイアウトを整えている
場合ではなく、ベタ打ちに近い形でメール送信してしまうことがあります。

そのような事態も「あり」としたうえで、ベタ打ちしたメールの文章を、
改行し、まとまりごとに1行空けて、ポイントは箇条書きにまとめる…といっ
た程度のことは文を読み直すついでに整えていく習慣をつけておくとよい
と思います

■期 日:
■時 間:
■場 所:

のようによく使う定型項目は、整えて1項目ずつ辞書登録しておくのも一
つの方法です。

メールのレイアウトのポイントは、「飾る」ことより「空白の効果的な使
い方」にあります。

文字が詰まって入力されていくので、白い画面に黒い文字が心地よく並ぶ
ように、行間を空けたり、文字間を調整したりすることを意識すると、見
た目に読みやすいメールにすることができます。

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今週は、読みやすいメールにするためのレイアウトの工夫についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 読みやすいレイアウト(4)
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                           英数字の統一

 今週は、「見た目」からメールを読みやすくする工夫をご紹介しています。

  P-MEC JAPAN 2010 (4/17)
  ラージ・エレクトロニクス ショー2010 (4/25)
  第4回 医薬品原料 国際展2010(インターフェックスジャパン) (6/15)
  スマートグリッドフェア2010(EVEX2010) (7/2)
  Strategies in Light Conference & Expo (9/9)

 上記の文例は、英数字表記の半角、全角が混在しています。
 表記に統一がないと、ガチャガチャした印象を与えます。

 月日の表記も、1桁の数字は全角、2桁の数字は半角というふうに混在して
 いると、見た目の収まりがよくありません。

 英数字を全角で統一すると、間延びした印象になるので、半角に統一する
 方が1行が引きしまって見えて、きれいです。

 文字だけでなく、英数字間のスペースも半角と全角が混在しないよう気を
 つけましょう。

 上記の点に注意して、表記を統一すると下記のようになります。

  04/17 P-MEC JAPAN 2010
  04/25 ラージ・エレクトロニクス ショー 2010
  06/15 第4回 医薬品原料 国際展2010(インターフェックスジャパン)
  07/02 スマートグリッドフェア2010(EVEX2010)
  09/09 Strategies in Light Conference & Expo

 ・月日を行頭に持ってきて、文字が揃うように半角に統一
 ・のスペースは半角に統一

 目立たせたい場合は英数字の全角表記も「あり」ですが、英数字を多く使
 う文章の場合は半角に統一するほうが、締まってきれいに見えます。

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 【しごび】 の お す す め
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 暑くても、メールはさらっと…

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今週は、読みやすいメールにするためのレイアウトの工夫についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 読みやすいレイアウト(3)
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                           文字量と行間

 今週は、「見た目」からメールを読みやすくする工夫をご紹介しています。

 メールのレイアウトについて述べていますが、今週の当メールマガジンは
 いつもと少し変化をつけています。お気づきですか?

 1行を切りのよい文節で改行せず、1行33文字に統一しています。つまり、
 文末がほぼ揃った状態です。

<従来のパターン>

 込み入った内容や長文のメールになるほど、
 ベタ打ちで流すのではなく、分かりやすく整理し、
 並べ替えたり、メリハリをつけたりすることも大事。

<現在のパターン>

 込み入った内容や長文のメールになるほど、ベタ打ちで流すのではなく、
 分かりやすく整理し、並べ替えたり、メリハリをつけたりすることも大事。

 
 文節ごとに改行する方が、空白ができる分、目に圧迫感がなく読みやすい、
 と思っていたのですが、最後まできっちり文字を追い込んで1行の文字数を
 統一した場合でも読みやすくする工夫に気づきました。

 行間を余分にあけるのです。

 通常は、文のまとまりごとに1行分空けて、次の文を書き出しますが、2行分
 空きを取るようにします。すると、きっちり文末まで文字を追いこんだ文章
 が続いても圧迫感が少なく、きれいに見えます。

 この本文も、前半部分は1行空き、後半部分を2行空きにしています。

 1行書いては1行空ける、というスタイルもありますが、文字量が多い場合
 は見た目が間延びした感じがするだけでなく、画面をスクロールする回数
 も増えます。好みと言ってしまえばそれまでですが、文字量のバランスを
 見て行間を調整すると、見た目にも美しく読みやすくなります。

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 【しごび】 の お す す め
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