今週は、感謝やお礼の気持ちを伝えるひと言についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 感謝の伝え方(2)
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                     「ありがとう」の代わりに

 感謝の言葉としてもっとも頻繁に使われるのが
 「ありがとうございます」ですが
 次に、ぜひ覚えておいてほしいのが

 「おかげさまで」

 です。

 自分一人ではなし得ないけれど
 あなたの存在や協力や手助けによって
 支えられています、という感謝の気もちを
 伝える言葉です。

 久しぶりに連絡を取る相手へは

 「おかげさまで、変わりなく元気にやっております」。

 力を貸してくれた相手へは

 「おかげさまで無事、納期に間に合わせることができました」。

 「ご指摘いただいたおかげで、損失を出さずに済みました」

 といった「その後の結果」を知らせつつ
 最後に「ありがとうございます」と
 伝えると、具体性が増し、状況報告にもなります。

 もう一つ、「ありがとうございます」に代わる言葉として
 覚えておくとよいのが
 「恐れ入ります」
 です。

 「ありがたい」という感謝と
 「申しわけない」という恐縮する気持ちが
 両方込められた言葉です。

 「すみません」と書いたり、言ったりしそうになるときは
 「恐れ入ります」
 を使ってみましょう。

 「お手数をおかけして、恐れ入ります」
 「ご足労いただき、恐れ入ります」

 のように、相手に時間や手間を取らせてしまったときに
 感謝を込めて使うとよい言葉です。

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今週は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 敬語の使い分け(4)
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                          「する」の敬語

今週は、ビジネスメールで使う頻度の多い言葉を
敬語で表すときの使い分け方を紹介してきました。

最後は「する」の尊敬語・謙譲語・丁寧語についてです。

「する」の尊敬語 = なさる

例)その件については、部長がお話をなさいます

※「する」の尊敬語には「される」もありますが、
相手から何かをされる、という受け身の意味に受けとれることもあります。

例)何をしたのか? → 何をされたのですか?

尊敬語として書いたつもりでも、相手が受け身の意味で捉えると紛らわしいので
「される」より「なさる」を使う方が伝わりやすいです。

例)何をしたのか? → 何をなさったのですか?

「する」の謙譲語 = いたす

例)彼には私から話をいたします

準備は弊社でいたします

※「いたします」の形で用いることが多いです。

「する」の丁寧語 = いたす

例)1セット500円いたします

現地集合といたします
今回取り上げた動詞
「行く」「来る」「言う」「する」は
メールでもよく使いますが

敬語に書き換えるときに
尊敬語と謙譲語を混同したり、取り違えたりすることがあるため
使い分けを改めて取り上げてみました。

今一度、敬語の基本的な
使い分けをおさらいしておきましょう。

<敬語の基本>

・敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。

・尊敬語は、相手に対する敬意を表すもので、主語は相手。
相手の動作や存在を高める言い回し。

・謙譲語は、自分をへりくだることで、相手に敬意を表すもので
主語は自分。
自分の動作や存在を低めて、動作が向かう先の相手を高める。

・丁寧語は、相手への敬意を込めて、動作や存在を丁寧に、
あるいは上品に言い表すもの。

 

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今週は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語の使い分け(3)
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                          「言う」の敬語

 今週は、ビジネスメールで使う頻度の多い言葉を
 敬語で表すときの使い分け方を紹介しています。

 今回は「言う」の尊敬語・謙譲語・丁寧語についてです。

 「言う」の尊敬語 = おっしゃる 

  例)部長がおっしゃる通りです。

  ※「言う」の尊敬語「おっしゃる」に、さらに尊敬の「られる」を付け
   「おっしゃられる」とするのは過剰な敬語です。

   × 社長がおっしゃられていました。

   ○ 社長がおっしゃっていました。

 「言う」の謙譲語 = 申しあげる、申す

  例)恐れながら、申しあげます

  例)担当の佐藤と申します

  ※「申しあげる」も「申す」も、目下の者が目上の相手に
   何か言うときに使う謙譲語ですが、
   社外の相手に社内の人が言っていたことを伝える場合にも使います。

   例)田中様にぜひお願いしたいと、山田が申しております

 「言う」の丁寧語 = 言います 

  例)私から言いますので、ご心配なく

 <敬語の基本>

 ・敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。

 ・尊敬語は、相手に対する敬意を表すもので、主語は相手。
  相手の動作や存在を高める言い回し。

 ・謙譲語は、自分をへりくだることで、相手に敬意を表すもので
  主語は自分。
  自分の動作や存在を低めて、動作が向かう先の相手を高める。

 ・丁寧語は、相手への敬意を込めて、動作や存在を丁寧に、
  あるいは上品に言い表すもの。

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 ▼「共用」「供用」どっちだっけ? 間違いやすい7つの同音異義語

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今週は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い分けについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語の使い分け(2)
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「来る」の敬語

前回、取り上げた「行く」の敬語の使い分けに対して
今回は「来る」の尊敬語・謙譲語・丁寧語についてです。

「来る」の尊敬語 = 見える(お見えになる)

例)昨日、会長がお見えになりました。

※ほかに「いらっしゃる」「おいでになる」「お越しになる」も使います。

「来る」の謙譲語 = まいる

例)本社へは昨日、まいりました。

※目上の相手が「来る」ことを敬語で表すとき
尊敬語と謙譲語を取り違えやすいので注意しましょう。

× 会長が本社へまいられました。

○ 会長が本社へいらっしゃいました
(おいでになりました・お越しになりました)。

※来客のために自分が頼んだ車が来る場合は……
迎えの車が10時に来ます。

お迎えの車が10時にまいります。

「来る」の丁寧語 = 来ます 

例)本社から荷物が来ます

<敬語の基本>

・敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。

・尊敬語は、相手に対する敬意を表すもので、主語は相手。
相手の動作や存在を高める言い回し。

・謙譲語は、自分をへりくだることで、相手に敬意を表すもので
主語は自分。
自分の動作や存在を低めて、動作が向かう先の相手を高める。

・丁寧語は、相手への敬意を込めて、動作や存在を丁寧に、
あるいは上品に言い表すもの。

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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語の使い分け
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                          「行く」の敬語

敬語には、
「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」
の3種類があります。

今一度、おさらいしてみましょう。

尊敬語は、相手に対する敬意を表すもので、主語は相手。
相手の動作や存在を高める言い回しです。

謙譲語は、自分をへりくだることで、相手に敬意を表すもので
主語は自分。
自分の動作や存在を低めて、動作が向かう先の相手を高めます。

丁寧語は、相手への敬意を込めて、動作や存在を丁寧に、
あるいは上品に言い表すものです。

例えば「行く」という言葉を
尊敬語・謙譲語・丁寧語で書き表すと
次のようになります。

「行く」の尊敬語 = いらっしゃる 

例)部長が次に本社にいらっしゃるのはいつですか?

※ほかに「おいでになる」「お越しになる」も使います。

「行く」の謙譲語 = うかがう

例)明日の14時に打ち合わせにうかがいます。

※ほかに「まいる」も使います。

「行く」の丁寧語 = 行きます

例)展示会には15時に行きます

今週は、「行く」のほかに
ビジネスメールで使う頻度の多い
「来る」「言う」「する」の敬語の使い分けについて
取り上げていきます。

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今週は、読者の方からいただいた質問に回答します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(4)>
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                       「ご質問があります」

<読者からの質問>————————————————

最近ふと気になった敬語の使い方があり、お尋ねすることにしました。
まさに、この質問そのものの表現についてです。

基本的に、自分の行為を表すときは謙譲語で、
行為が相手に及ぶときは尊敬語と心得ていますが、
「質問」と「連絡」という名詞を扱う場合には、
何となく感覚で使い分けているような気がします。

例を挙げると、自分の方から相手に質問や連絡がある場合、
「ご連絡があります」とは言っても、
「ご質問があります」ではおかしいと思うのですが、

どちらも自分がする行為でありながら、
前者には違和感がなく、後者には違和感があるのは
どうしてなのだろうと、ふと疑問に思いました。

お時間のあるときに、神垣様の解説を聞かせていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
(読者 M.Oさん)
——————————————————————

M.Oさんの質問にある通り
・自分の行為を表すときは謙譲語
・行為が相手に及ぶときは尊敬語
を使います。

ただし、
自分の動作でも、その行為が相手に及ぶ場合は
「お」「ご」を付けます。

例)連絡する → ご連絡(いた)します

このほかにも
・説明する → ご説明(いた)します
・報告する → ご報告(いた)します
・回答する → ご回答いたします

・礼を言う → お礼を申し上げます

なども同様です。

しかし、「質問する」は
自分の動作であり、その行為が相手に及ぶものですが
自分の疑問を明らかにするために相手に尋ねる、という
あくまで“自分のため”の行為です。

上記の「説明」「報告」「回答」が
“相手のため”の行為であることとの違いが
この点にあります。

したがって、
「質問する」に「ご」を付けて
「ご質問があります」
「ご質問いたします」
のように使うのは
敬語として適切ではないわけです。

前に「ご」を付けるより
「あります」の方を「ございます」と丁寧に表現すると
しっくりくるのではないでしょうか。

例)敬語について質問がございます

「ご質問があります」については
以前、下記のサイトでも述べているので
参考になさってください。

▼好印象で仕事上手! ビジネスパーソン メール術(8)
間違いやすい敬語-2:「ご質問があります」


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気を遣いすぎるあまり、
結果的におかしな言い回しになっていないか……
確認する際の参考に。

▼「たびたびお世話になっております」はNG。ありがちなメールの間違い

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