今週は、文字の打ち間違いの傾向と対策についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 打ち間違いにご用心(2)
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                          変換間違いの対策

今週は、「打ち間違い」の傾向と対策を考えていきたいと思います。

打ち間違いの原因には、次の2種があると昨日、述べました。
1)変換間違い
2)入力間違い

例えば、こんな感じです。

1)変換間違い
・「たぎょうかい」⇒ ○業界 ×業界

2)入力間違い
「おれい」のつもりで「いれい」と入力し
「お礼」が「異例」となる。

1)変換間違い のよくあるケースを挙げてみましょう。

ようけん ⇒ 用件 要件
・用件は、用事、なすべき仕事   例)用件を済ます
・要件は、大切な用事、必要な条件 例)要件を満たす

けっさい ⇒ 決済 決裁
・決済は、商取引で決まりをつける     例)手形の決済
・決裁は、責任者が案件の採否を決めること 例)社長の決裁

しょうかい ⇒ 紹介、照会
・紹介は、引き合わせる、取り持つこと 例)知人を紹介
・照会は、問い合わせること      例)取引の照会

ほかにも「保証、保障、補償」「健診、検診、検針」など
うっかり変換を間違ってしまう語が多くあります。

変換候補に挙がった語のどれを選んでよいか分からないときは
辞書サイトで確認するなど、自分で語の違い調べることをお勧めします。

私はパソコンのそばに共同通信社の「記者ハンドブック」を置いていて
違いを確認するようにしています。

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【しごび】 か ら お 知 ら せ
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今週、5月24日(木)にいよいよ開講!

メールでのコミュニケーション力(りょく)を
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新入社員・学生のかたにお勧めの内容です。

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今週は、読者のかたから頂いた質問にお答えします
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法                             < 読者からの質問 >
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                     「づ」と「ず」の使い分け

<読者の質問>—————————————————-

いつも<づ><ず>がわかりにくく悩んでおり、
是非ご指導くだされば幸いです。
読者 まおさん
——————————————————————

パソコンに文字入力する際、「づ」と「ず」を間違えて入力すると、正し
く漢字変換されません。
また、「づ」と「ず」の表記の違いで意味が変わってくる言葉もあります。
例)にくづき(=肉付き)、にくずき(=肉好き)

「づ」と「ず」の主な用例を挙げてみましょう。

▼「づ」の用例
片付け、気付き、心付け、役付き、日付

息づく、色づく、活気づく、近づく、心尽くし

小遣い、気遣い、金遣い

気詰まり、手詰まり

すし詰め、働きづめ

松葉づえ、ほおづえ

心積もり、腹積もり

基づく

読みづらい

手づかみ

「気付き」「気遣い」「気詰まり」などは、付き(つき)、遣い(つかい)、
詰まり(つまり)が「気」の後にくることで濁点が付いたものと理解でき
ます。

▼「ず」の用例
うなずく、つまずく、ひざまずく

一つずつ、少しずつ、ひと言ずつ

腕ずく、力ずく

恥ずかしい、煩わしい、難しい

あずき、だいず

預ける

いずれ

うずく

かしずく

さしずめ

わずか

付随

融通

稲妻

「難しい」はひらがな表記が「むずかしい」と「むつかしい」の2種あります。

「融通」のひらがな表記は「ゆうずう」ですが、辞書には「ゆうづう」と併
記してあり、文字変換は「ゆうづう」でも変換できます。

「稲妻」も平仮名表記は「いなずま」。辞書では「いなづま」と
併記され、「いなづま」でも変換されます。

このほかの「づ」と「ず」の用例や、「ぢ」と「じ」の使い分けは
共同通信社「記者ハンドブック」に記載されています。

記者ハンドブック 第12版 新聞用字用語集

 
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今週は、漢字表記と平仮名表記の違いと区別についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < 漢字と平仮名の使い分け(2)
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                        大事なのは表記の統一

漢字表記にするか、平仮名表記にするか。

結論から言うと
どちらでもいいのです。

一般的に
難しい漢字を使わず、平仮名で表記したり、
分かりやすく言いかえたりする傾向にあるので、

今後もメールに限らず、
比較的、漢字表記が多いと思われる社内文書や通達文も
平仮名が占める割合が増えていくでしょう。

ただ、そこで気をつけなければならないのが
同じ文書の中で、表記を統一する
ということです。

例えば
「宜しく」と「よろしく」という表記を
同じ文書の中で混在させず
どちらかに統一します。

これは平仮名で書いた方が適切だと
自分で判断したならば
同じ文書内でそれを徹底させることです。

ビジネスメールなどによく見られるのが
「できる」と「出来る」の混在
「お礼」と「御礼」の混在
「~すること」と「~する事」の混在
「~のため」と「~の為」の混在
「~のように」と「~の様に」の混在

などです。

注意したいのが、
自分では無意識のまま
パソコンの文字変換に任せて入力しているケース。

自分で表記の統一を意識しておかないと
上記のような混在が起こりがちです。

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今週は、漢字表記と平仮名な表記の違いと区別についてです。
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 仕 事  の メ ー ル 作 法          < 漢字と平仮名の使い分け
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                     漢字にする? 平仮名にする?

読者のかたから次のようなメールをいただきましたので、ご紹介します。

<読者からのメール>———————————————-

実は取り上げて欲しいテーマがありメールさせていただきました。
<漢字にする? ひらがなにする?>です。例えば、

宜しく・・・
よろしく・・・

頂きたく・・・
いただきたく


さま

等々挙げればきりがありません。

個人的にはひらがなが表記が好みで(読みやすいので)、
メール以外の社内文書でもひらがなを多く使います。

ですけど、時として自分の使い方が間違っているのでは、
と思うこともあるのです。

あまり、気にしなくてもよいのでしょうか・・・

メール、社内文書、通達文等、文章の性格や相手によって、
適切に使い分けができればよいのですが難しいです。

もしもお時間があればですが、一度取り上げていただき
色々と教えていただければ嬉しいです。
(読者 K.Nさん)
——————————————————————

私がコピーライターをしていた20年前
主に銀行の販促物を制作していたのですが

当時、よく注意されたのが
「~下さい」は「~ください」に
平仮名表記で統一することでした。

銀行の販促物は、それでなくても
総合口座、定期預金、振込など、漢字が多く使われるので
少しでも平仮名を使って、文を読みやすくする
という要望があったのです。

K.Nさんが書いておられる通り
読みやすいのは平仮名表記です。

上記の例では
「宜しくお願いします」より「よろしくお願いします」が
読みやすく一般的。

「~(して)頂く」のような補助動詞も
「~(して)いただく」とひらがな表記にしますが

「もらう」という意味の動詞で使う場合は
「頂く」と漢字表記にします。

敬称では「様」を使うのが一般的ですが
メールでは相手への親しみを表すために
敢えて、平仮名の「さま」を敬称にしているケースが見られます。

敬称以外の
「お客さま」「おひなさま」「皆さま」などは平仮名書き
「お世話さま「お互いさま」のように
接尾語として使う「さま」も平仮名です。

敬称に「さま」を使う場合のように
平仮名にすることで印象が和らいだり、
親しみが感じられたりするものです。

でも、平仮名の比率が多過ぎると
却って読みづらくなることもあります。

漢字表記にするか、平仮名表記にするか
その使い分けについては、明日
取りあげることにします。

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今週は、漢字の読みについて確認です。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法              < 読みの確認
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                             「他人事」

手書きできない漢字も、「読み」さえ知っていれば
パソコンが勝手に文字変換してくれる便利な世の中ですが
「読み」が間違っていると、正しい漢字もわかりません。

そこで今週は、改めて漢字の読みについて確認してみましょう。
頭の体操と思ってお付き合いください。

では手始めに…
「順風満帆」。

「じゅんぷう」の後に続くのは…
「まんぽ」ではなく「まんぱん」ですね。

比較的ポピュラーな四字熟語で
書き言葉としてはよく目にしますが
話し言葉で使う場合は「順調に進む」と言い換えることもあるようです。

では、次に
「他人事」。

読みは「たにんごと」ではなく「ひとごと」。

読み間違いをしやすいせいか
新聞表記では「人ごと」あるいは「ひとごと」に統一されています。

「まぐまぐ!ニュース」でこの記事が取り上げられました。

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今週は、慣用句の誤用についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < 間違いやすい慣用句(4)
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微妙な違いの語

押しも押されぬ

けんけんがくがく

上記の慣用句、うっかり使っていませんか? 正しくは次のように書きます。

押しも押されもせぬ

けんけんごうごう(喧喧囂囂) または
かんかんがくがく(侃々諤々)

「押しも押されもせぬ」は、争う余地のない、ゆるぎない、れっきとした
という意味。   例)押しも押されもせぬ人気

けんけんがくがくは「けんけんごうごう(=口やかましく言い立てる)」
と「かんかんがくがく(=正論をはいて屈しない)」が混用されたもの
です。

▼ 気づかぬまま使ってませんか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
次の慣用句も取り違えしやすいです。

おぜん立てがそろう ⇒ おぜん立てをする

満面に笑顔を浮かべた ⇒ 満面に笑みを浮かべた

もうすぐ敬老の日ですが、次の慣用句も注意しましょう。

寄る年には勝てぬ ⇒ 寄る年波には勝てぬ

老体にむち打つ ⇒ 老骨にむち打つ

微妙な違いでうっかり見過ごしやすい言葉をピックアップしてみました。

※参考「朝日新聞の用語の手引」

 
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