今週は、迷惑メールを例に件名の書き方について考えます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法  < 件名の注意点(3)
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                          強調したいとき


 今週は、巧妙化する迷惑メールの件名を例に取り上げながら
 ビジネスメールの件名の書き方について考えていきます。

 <文例-3>
  【号外】少年ジャン●を毎週読んでる人は必見です。

 上記の件名は、文言ですぐ迷惑メールと分かりますが
 このように【 】書きで【号外】【重要】【参加無料】
 と付けた迷惑メールは後を絶ちません。

 通常のビジネスメールでも、注意を引くために使いますが
 【重要】のような使い方は社内メールでは有効かもしれませんが
 社外宛のメールでは

 【ABC商事】   のように社名を入れたり
 【広報ウーマン】と配信元や媒体名を件名に明記したりする方が、
 ひと目で送信元が分かり、迷惑メールとの区別もつきやすいです。

 実践している企業もすでに多くありますよね。

 社内向けメールについていえば
 一度送ったメールに対して
 訂正のメールを続いて送信するようなとき

 (訂正) または 【訂正】
 (追記) または 【追記】
 (補足) または 【補足】

 などを件名の最初に入れておくと
 前に送ったメールと判別しやすいです。
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今週は、敬語のうっかりミスについてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 敬語注意報(5)
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 「了解しました」

今週は、敬語の使い方でよくあるミスを取り上げてきました。

●「打ち合わせの件、了解しました

上記の一文では、「了解しました」に注意です。

これも「なぜ?」と思うかもしれません。
メールでも口頭でも広く使われている言葉だからです。

「分かりました」「理解しました」という意味で
「了解しました」が使われますが、使う相手に注意が必要です。

「了解」とは、相手の事情や伝達内容を理解して“承認”すること。
認めるという意味合いが含まれる言葉なので
本来は、上司が部下に了承の意を伝えるときに適した表現です。

上司が部下に「了解です」「了解しました」と使うのは問題ありませんが
部下が上司に対して使うなら「承知しました」「承りました」が適切です。

したがって
上記の文例も、目上の相手に返すのであれば

◎「打ち合わせの件、承知しました

の方が適切です。

「了解しました」「了解いたしました」は
丁寧語ではあっても、尊敬語ではないということです。

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今週は、敬語のうっかりミスについてです。
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  仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法               < 敬語注意報(4)
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                                                                                「存じ上げます」

今週は、敬語の使い方でよくあるミスを取り上げています。

●「事務所の場所は以前から存じ上げております

上記の一文では、「存じ上げております」に注意です。

「なぜ?」と思うかもしれませんね。
「存じ上げております」は敬語として間違っていないのでは? と。

「存じ上げる」は「知る、思う」の謙譲語。
自分の「知る」という行為をへりくだって表現することで
相手を高めるというものです。

ここでのポイントは「上げる」という表現。
これは文字通り、「上げる」つまり高める相手がいる場合に使います。

対象が人の場合「存じ上げる」を使い
物や場所など、対象が人以外の場合は「存じている」と使い分けます。

したがって上記の文例は…

◎「事務所の場所は以前から存じております

と「上げる」は使いません。
対して、人が対象となる場合は

「お名前はよく存じ上げております」
「ますますご活躍のことと存じ上げます」

のように「上げる」を付けて使います。

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今週は、敬語のうっかりミスについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語注意報(3)
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                      「おやりになりますか?」

今週は、敬語の使い方でよくあるミスを取り上げています。

●「御社では朝礼をおやりになりますか?」

上記の一文では、「おやりになりますか」に注意です。

もとの言葉は「朝礼をする」ですが
「する」の尊敬語は「なさる」です。

「お~になる」も尊敬語のひとつですが
「やる」を「おやりになる」と変えても
尊敬の意味にはなりません
(「やる」自体が「する」よりも俗な表現)。

◎「御社では朝礼をなさいますか?」

とします。

目上の相手に、尋ねるときも

「部長はスキーをおやりになりますか?」

「部長はスキーをなさいますか?」

とするのが適切です。

 
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 あ と が き
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 部下のメールを見て
 「まずいよ、これ!」
 「もうちょっとどうにかならんかなぁ」
 と日々、お嘆きの上司の皆さん。

 ・困った(困っている)部下のメール対応
 ・部下のメール対応でヒヤッとしたこと、クレームになった事例
 ・部下に指導したいが、言いにくくてできないこと

 について、こそっと私に教えていただけませんか?

 そうした「部下に伝えたいのに伝えられない」
 メール対応について、私がこのメルマガで改善策を記事にします。

 そうすれば、メール対応に問題を抱える部下に
 「参考になる記事があったんで、読んでみてくれ」
 といって、このメルマガを部下に転送
  ↓
 部下が、自分のメール対応のまずさに気づく
  ↓
 職場のメール対応が改善される。

 というシナリオです(小芝居みたいですが、いたってまじめに考えました)。

 つまり、
 上司のあなたの代わりに
 メール対応の「してはいけない」をメルマガの記事として書き
 部下に気づきを与えるきっかけにする
 という試みです。

 部下、あるいは部署や職場内で
 問題になった(問題になっている)メール対応
 ありませんか?

 もし、思い当たる事があれば
 ぜひ、ご一報を!
 (メルマガに返信すれば、神垣へ届きます)

 「いちいち指導できないんで、代わりに書いて!」
 という内容も歓迎です。


 メルマガ読者の管理職のかたからの
 嘆きのメール、お待ちしていま~す!

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今週は、敬語のうっかりミスについてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 敬語注意報(2)
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 「書かれておられました」

今週は、敬語の使い方でよくあるミスを取り上げています。

●「指示書には○○と書かれておられました

上記の一文では、「書かれておられました」に注意です。

敬語の重複「二重敬語」になっています。

上記の文例は
「書いていた」の尊敬語「書かれていました」に
さらに尊敬の「られる」を付け加えているため
敬語が重なっているのです。書き換えると…

◎「指示書には○○と書かれていました

もしくは「お書きになっていました」「お書きでした」でも
よいでしょう。

尊敬語に「れる」「られる」を付けて
二重敬語になっている例はほかにもあります。

「おっしゃられました」→「おっしゃいました」

「ご覧になられましたか?」→「ご覧になりましたか?」

不要に「れる」「られる」を足しても、
言葉がより丁寧になるわけではないことを覚えておきましょう。

 
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今週は、敬語のうっかりミスについてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 敬語注意報
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「されてください」

今週は、敬語の使い方でよくあるミスを取り上げていきます。

●「申請については事務局で相談されてください」

上記の一文では、「相談されてください」に注意です。

「される」は「する」の尊敬語ですが、
それさえ付ければ敬語になるわけではありません。

この場合に適切なのは、同じ「する」の尊敬語のひとつ
「なさる」です。
依頼文の場合は「なさる」を使う方がしっくりきます。
上記の文は・・・

◎「申請については事務局で相談なさってください」

とします。「ご相談なさって」と「ご」を付けてもいいでしょう。

「相談されてください」と似たようなミスをよく見かけます。
これまでも何度か取り上げてきましたが、注意が必要な敬語として
改めて挙げておきます。

「参加されてみてください」→「参加なさってください」
「ご参加ください」

「送られてください」   →「お送りになってください」
「お送りください」

「書かれてください」   →「お書きになってください」
「お書きください」

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