今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 気になる敬語(5)
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 「つくりませんでしょうか?」

—————————————————-
もしよろしければ、電子書籍をつくりませんでしょうか
—————————————————-

上記は、ある会社からの勧誘メールにあった一文です。

「つくりませんでしょうか?」という表現
気持ちはわからなくもないですが
丁寧すぎるあまり、腰が引けて、
売り込みメールとしては弱々しい気がします。

「つくりませんでしょうか?」の
「でしょう」を取って「つくりませんか?」に
する方が文章としてはすっきりします。

この場合、尊敬語「お~になりませんか」を使って
「おつくりになりませんか?」
としても、文が回りくどくなるだけなので
無理に使う必要はないと考えます。

「つくる」の丁寧語が「つくります」なので
その疑問形「つくりませんか?」として
敬語表現としては十分ではないでしょうか。

—————————————————-
もしよろしければ、電子書籍をつくりませんか?
—————————————————-

冒頭の「もしよろしければ」を使わずに
「電子書籍に挑戦しませんか?」
「電子書籍のススメ」
と表現を変れば、より“引き”が強くなります。

このように、もとの文章をたどり
一度、文章を分解してみると、適切な表現が見つかります。

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いよいよ、来週開催で~す!

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第10回 【しごび トーク・カフェ】
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日 時  9月14日(土) 14:30~16:30

会 場  名鉄イン名古屋錦

定 員  10名(定員になり次第、締め切ります)

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今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる敬語(4)
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                         お客様向けの文面

————————————————–
遠方に住まわれている方や店舗になかなか来れない方、
もしくはブログだけを見てくださっている方に向けて、
お知らせを書かせていただきます。
————————————————–

上記は、お客様に向けたブログの文面です。

来店できないお客様に向けたお知らせですが
「おしい」感じが否めないので、少し手直ししてみましょう。

・「遠方に住まわれている方」→「遠方にお住まいの方」
「お住まい」のほか「いらしゃる」でもよいでしょう。

・「店舗になかなか来れない方」→「店舗へお越しになれない方」
「店舗になかなか来れない」という点では「遠方の方」と同じなので
この場合、省いて「遠方にお住まいの方」に集約しても
よいかもしれません。

・「ブログだけを見てくださっている方」
→「ブログをお読みくださっている方」  
言いたいことをそのまま文章にしたのが  
「ブログだけを見てくださっている方」。  
お客様側に立って、言い回しを変えたのが  
「ブログをお読みくださっている方」  です。  
どのお客様も同列に扱うなら  「もしく」はも不要。

・「お知らせを書かせていただきます」
→「お知らせがございます」
お客様に許可を得る必要はないので
「~させていただきます」は不要。

上記の点を修正して書き換えた文面が下記です。
————————————————–
遠方お住まいの方や店舗へお越しになれない方、
ブログで応援してくださっている方に
お知らせがございます。
————————————————–

思ったことをそのまま書くと
言葉遣いがストレートになりすぎる傾向があるので
読み返し、お客様視点で書きなおすようにすると
すっきりスマートな文面になります。

 
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今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 気になる敬語(3
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 「おうかがいします」

————————————————–
それでは今週末、おうかがいします
————————————————–

ここで挙げた「おうかがいします」は
敬語として正しいでしょうか?
正しくないでしょうか?

「行く」の謙譲語は「うかがう」ですから
上記の文例は、「うかがいます」とすべきです。

「おうかがいします」は
謙譲語の「うかがう」に、さらに
謙譲語の「お~します」が重ねて使われるため
いわゆる二重敬語となります。

しかし、このように、一般に適切ではないとされる二重敬語の中には
習慣として定着しているものもあります。

この場合の「おうかがいします」がまさにそれに該当します。

ですから
・それでは今週末、うかがいます
・それでは今週末、おうかがいします
いずれも間違いではありません。

ほかにも
・それでは今週末、おうかがいいたします
・それでは今週末、おうかがい申し上げます
も、習慣として定着した二重敬語です。

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今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 気になる敬語(2)
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                     「なるべく協力いたします」

昨日同様、あるPRメールにあった一文です。

————————————————–
何か御社様のお役に立つことがあれば
仰っていただければ、検討後なるべく協力いたします。
————————————————–

全体的な印象として、
へりくだった丁寧な言い回しのわりには
上から目線なものいいです。

2行目の
「仰っていただければ、検討後なるべく協力いたします」

「言ってくれたら、検討してなるべく協力するから」
という内容。

「なるべく協力」してもらう筋合いはないのですが……。

この文例の場合、敬語の使い方もいまひとつですが
× 御社様 → ○ 御社
× 協力いたします → ○ ご協力いたします
もとの文章に難ありと言えそうです。

自社のサービスをアピールするのであれば
次のような書き方もあります。

————————————————–
ご紹介いたしました弊社のサービスが
御社のお役に立つようでしたら、ぜひお声掛けください。
————————————————–

——————————————————
御社のお役に立つ情報を今後も提案してまいりますので、
ご検討をお願いいたします。
——————————————————

強引に自社のことばかりアピールするのではなく
相手の都合、要望を聞き入れる姿勢が
文章にも必要ではないでしょうか。

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今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 気になる敬語
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 「御社様」

——————————————–
もし、今回ご縁がなかったとしても
御社様がビジネスをされている場合は
私共にお役に立てることがあるかと思いますので、
何でもお気軽におっしゃってください。
——————————————–

上記は、あるPRメールにあった一文です。

気になったのは「御社様」という表記。

相手の会社に敬意を示す表記としては
「御社」「貴社」
と書きますが、その後に「様」は不要です。

「社長」「部長」がそのまま敬称となるので
「社長殿」「部長様」と書かないのと同様
「御社様」「貴社様」とは書きません。

それにしても、この文章
「今回ご縁がなかったとしても
御社様がビジネスをされている場合は
私共にお役に立てることがあるかと思います」
という一文、よく読むとなんだか失礼な気がします。

「御社様がビジネスをされている場合は」は
「今回はだめでも、おたくがビジネスを続けている間は……」
というふうにとれ、余計なお世話だ!
と思ってしまいました。

一見、丁寧でへりくだった表現をしていても
建前だけの文章とか、失礼な文章は
印象を悪くして逆効果になりかねませんので
気をつけましょう。

今週は、このように
気になる敬語表現を取り上げていきます。

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今週は、間違いではないが、もっと丁寧な敬語表現について
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法               < より丁寧な敬語表現(4)
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                      「ご確認いただけますか」

その敬語、間違いではないけれど
より丁寧に書くと……というケースを
今週は取り上げています。

—————————-
添付の資料をご確認ください
—————————-

上記の文例の「ご確認ください」は
相手に「確認」を依頼する際の尊敬語。
間違いではありません。

でも、もう一段階、丁寧に表現するとしたら……

ご確認ください → 「ご確認いただけますか?」

と相手に問いかける表現にすると
婉曲で和らいだ印象を与えます。

————————————
添付の資料をご確認いただけますか?
————————————

「ご~ください」「お~ください」は
敬語として間違いではないのですが
客先にメールで伝えるような場合
場合によっては、命令調に感じられることがあります。

そのようなときに、
相手に尋ねる形式の文にすれば
言い回しが穏やかになって角が立たないというわけです。

「ご確認いただけますか」と同様の言い回しとしては
「お目通しいただけますか」もあります。

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添付の資料にお目通しいただけますか?
————————————

そのほか、依頼の際によく使う言い回しも
下記のように、相手に尋ねる形式にすると婉曲になります。

お待ちください → お待ちいただけますか

お渡しください → お渡しいただけますか

ご連絡ください → ご連絡いただけますか

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