今週は、敬語のうっかりミスについて取りあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語の勘違い
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                       「いただいてください」

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 つまらない物ですが、どうぞいただいてください。
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 上記は
 客先やお世話になった相手に品物を贈るときの一文です。

 送る側は「大したものではないですが、受け取ってください」
 と謙遜して書いたつもりでも
 敬語の使い方を間違えて、おかしな文章になっています。

 「いただく」は「もらう」の謙譲語。
 自分が品物を受け取るとか、もらう場合に使う言葉です。

 上記の文では、物を受け取るのは相手なので
 尊敬語の「お(ご)~ください」を用い
 「お収めください」
 とするのが適切です。

 「つまらない物」も「心ばかりの品」に書き換えて……

 ———————————————-
 心ばかりの品ですが、どうぞお収めください。
 ———————————————-

 とします。

 「会社の皆さんで食べてください」とお菓子などを贈るときも
 「皆さんでいただいてください」
 では、相手に対して謙譲語を使うことになります。

 「食べる」のは相手(会社の皆さん)なので、
 尊敬語「召し上がる」を使い
 「会社の皆さんで召し上がってください」
 とします。

 間もなくお歳暮などの贈答品シーズンの到来。
 贈り物を受け取ったときに活用してください。

 今週はこのような謙譲語と尊敬語の混同など
 敬語の勘違いについて取り上げます。

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今週は、勘違いしやすい言葉の変化についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 勘違い言葉(4)
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「よかれわるかれ」

今週は、本来の言葉を変化させて使っている間違いについて
取りあげてきました。

よいにしろ、悪いにしろ、いずれにしても
というとき、
「よかれわるかれ」? それとも「よかれあしかれ」?
どちらが適切でしょうか。

「よかれ」は、文語「善し」の命令形です。
「善し」の反対語は「悪(あ)し」で
「悪(わる)し」ではありません。

したがって
文語に文語を呼応させるため、
「よかれあしかれ」となり、
「よかれわるかれ」は間違いです。

新聞表記では
「よかれ」は「善かれ」で統一されているので
「善かれあしかれ」と表記します。

× 善かれわるかれ、試してみないと分かりません。

○ 善かれあしかれ、試してみないと分かりません。

「善かれあしかれ」同様に
「善きにつけあしきにつけ」も

「善きにつけ」に呼応するのは
文語の「あしきにつけ」で
「わるきにつけ」ではありません。

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今週は、勘違いしやすい言葉の変化についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 勘違い言葉(3)
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「やむおえない」

今週は、本来の言葉を変化させて使っている間違いについて
取りあげています。

そうするよりほかに方法がない、しかたがないことを
意味するのは
「やむおえない」? それとも「やむをえない」?

「やむ」は「止む」と書き、
続いていたことが止まったり、
物事にきまりがついたりすること、
終わることを指します。

「止める」しかない状態を指し、
「止む-を」+「得ない」という語にした慣用句が
「やむをえない」です。

しかし、
「やむ」+「負えない」あるいは
「やむ」+「終えない」という成り立ちの語として
「やむおえない」と勘違いしているケースがあるようです。

× 字が似ているので、間違えてもやむお得ない

○ 字が似ているので、間違えてもやむを得ない

「お」と「を」、
発音が同じなため、
うっかり間違いやすいので注意しましょう。

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今週は、勘違いしやすい言葉の変化についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                                                        < 勘違い言葉
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                       「味あわせてもらった」

 「潔い」を「いさぎがいい」
 「とんでもない」を「とんでもありません」
 のように、本来は一語で意味をなす言葉を
 分解・変化させて使っていることがあります。

 (参考)
 

 「味あわせる」もその一つです。

 元の動詞「味わう」を「味あう」と間違えることはなくても、
 変化形の「味わわせる」は「味あわせる」と間違いやすいです。

 動詞「味わう」のワ行五段活用は
 語幹「味わ」が
 味わワ(ない)・味わイ(ます)・味わウ・味わエ(ば)・味わオ(う)
 と変化します。

 「味わう」の未然形「味わわ」+使役の助動詞「せる」
 が付いて「味わわせる」となります。

 「味」+「合わせる」で「味あわせる」という語になるわけではなく、
 「味あわせる」という言葉はありません。

 × これまでにない充実感を味あわせてもらいました。

 ○ これまでにない充実感を味わわせてもらいました。

 今週はこのように
 本来の言葉を変化させて使っている間違いについて
 取りあげていきます。

 

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法          < 気になる敬語(5)
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「おもてなしさせていただきます」

今週は「おや?」と気になる
敬語の使い方を取り上げてきました。

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心を込めて、お客様をおもてなしさせていただきます
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上記の一文で気になるのが
結びの「させていただきます」です。

気持ちとしては、
相手に「おもてなし」を「させてもらう」という気持ちから
「おもてなしさせていただく」という敬語になっているのかもしれません。

ここで用いられている
「させていただく」は、相手への行為をへりくだって伝えるときに使う
「させてもらう」の謙譲語です。

しかし、「させていただく」を適切に使うには
次の2つの条件を満たすことが必要です。

1)相手や第三者の許可を受けて行うことか?
2)そのことで何らかの恩恵を受けることになるか?

この場合、相手を「もてなす」という行為は
相手に許可を得て行うものではないので、
1)の条件は当てはまりません。

したがって、
「おもてなしさせていただく」ではなく
「する」の謙譲語「いたす」を使い、
「おもてなしいたします」
とするのが適切と考えます。

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心を込めて、お客様をおもてなしいたします
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とする方がすっきり収まるのではないでしょうか。

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今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法     < 気になる敬語(4)
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                        「されておられます」

 今週は「おや?」と気になる
 敬語の使い方を取り上げています。

 ———————————
 山田さんは本業の傍ら、
 高校のPTA会長をされておられます
 ———————————

 上記の一文で気になるのが
 後半の「されておられます」です。

 この文で伝えたいのは
 「山田さんが(本業のほかに)高校のPTA会長をしている」
 ということです。

 しかし、上記の文では、
 「している」に尊敬の「られる」を用いて「しておられる」としたうえに、
 「する」の尊敬語「される」を加え
 「されておられます」と
 2段階で尊敬語に変換してしまったものと思われます。

 この場合は、
 「する」の尊敬語「される」または「なさる」を使い
 「PTA会長をされています」
 「PTA会長をなさっています」
 とするか、

 「している」に尊敬の「られる」を用い
 「PTA会長をしておられる」
 とします。

 したがって冒頭の文例は
 ———————————
 山田さんは本業の傍ら、
 高校のPTA会長をなさっています
 ———————————
 とするのが
 敬語の文として収まりが良いのではないでしょうか。

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