今週は、知っておくと便利な言葉の使い方を紹介します。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法 < 便利な言い回し(5)>
◆─────────────────────────────────◆
「僭越ながら」
「僭越ながら」
乾杯の挨拶の時によく使われる、定番フレーズです。
決まり文句のように使われていますが、書き言葉としても“使える”言い
回しです。
「僭越ながら、当方の考えを下記に述べます」
「僭越」とは、自分の立場や地位を越えて言ったり、行うことを「さしで
がましいですが」「恐縮ですが」「身の程をわきまえず、申し訳ありませ
んが」というややへりくだった気持ちで伝えるときの言い回しです。
「僭越ながら」というフレーズで使われることが多いですが、書き言葉で
は
「私から申し上げるのは、僭越なことです」
のような使い方もできます。
書きかえるとしたら「恐れながら~申し上げます」「お言葉ではございま
すが」「失礼を承知で申し上げるのですが」といった言い回しに置き換え
られます。
目上の相手に、意見や異論を述べるときに使うことのできる表現として覚
えておくとよいでしょう
新聞表記では「せんえつ」とひらがな表記で統一されていますが、漢字表
記の方が迫力というか説得力があるように感じます。