今週は、うっかり使いがちな重言についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法             < 重言注意!(2)
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                     「上に上がる・下に下がる」

「エレベーターで上に上がる
と言ったり書いたりしますが、実はこれも重言です。

上の方へ移動することが「上がる」なので
「上がる」の前に「上に」とか「上へ」は要りません。

ほかにもうっかり使いがちな「上に上がる」ですが
意味の重複を避け、下記のように書き換えることができます。

・ステージの上に上がる。→ ステージに上がる
・壇上に上がる。     → 壇上に立つ
・屋上に上がる。    → 屋上に行く

「下に下がる」も
下の方へ移動することを指す言葉なので、
「上に上がる」と同様に
「下がる」の前に「下に」「下へ」は不要。

「エレベーターで上に上がる下に下がる)」

「エレベーターで上がる
「エレベーターで下がる
ですが

「上に上がる(下に下がる)」の「上」「下」の代わりに
2階に上がる(下がる)」
のように何階かを書いてもいいですね。

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今週は、うっかり使いがちな重言についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 重言注意!
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「できる限りのベストを尽くす」

先日、ある芸能人の妊娠報告コメントに
できる限りのベストを尽くすつもりでおります」
という一文がありました。

「ベストを尽くす」は、最善を尽くす とか
目的のために力をすべて出し切ることを意味する言葉。

そうすると
「できる限りのベストを尽くす」は
最大限にベストを尽くす と意味合いとなり
いわゆる「重言」では?
と思ってしまいました。考えすぎでしょうか?

「ベスト」を使ったよくある重言に
一番ベストな」「もっともベストな」
があります。

全力でベストを尽くす」というのも
重言と言ってよいでしょう。
「全力」と「ベスト」は同じ意味になるので
「全力を尽くす」か、「ベストを尽くす」
とします。

重言は
会話で使うとあまり気づきませんが
書くと読み返すときに「あれ?」と思うことがあります。

今週は、そんな
うっかり使ってしまいがちな重言を取り上げていきます。

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今週は気になる敬語表現について取り上げます。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < 敬語レッスン(4)
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不要な「お」や「ご」

1)皆さんのお励ましのおかげで、最終審査に残ることができました。

2)はがきでの申込みの場合は、ご郵便受けへの投函となります。

3)品質管理に万全を期しておりますので、ご安心してご注文いただけます。

4)食事会にご同席させていただき、ありがとうございました。

上記はいずれも下線を引いた言葉が
過剰な敬語表現になっています。

1)の文例は「励まし」に「お」を付けるのではなく
「励ましていただいた」とする方が敬語の使い方としては適切です。

⇒皆さんに励ましていただいたおかげで、最終審査に残ることができました。

2)は、郵便受けに「ご」を使う必要はなく、敬語を使うなら
その前の一文の「申込み」を「お申込み」とする方がしっくりきます。

⇒はがきでのお申込みの場合は、郵便受けへの投函となります。

3)は、後に続く「ご注文いただけます」が敬語になっているので
「安心」の前に「ご」は不要です。

⇒品質管理に万全を期しておりますので、安心してご注文いただけます。

4)は、相手が同席してくれたことを感謝する場合は

⇒食事会にご同席いただき、ありがとうございました。

と「ご」を使いますが
同席した自分のことを言う場合は、自分の行為に尊敬語の「ご」を
付ける必要はありません。

⇒食事会に同席させていただき、ありがとうございました。

なんでも「お」や「ご」を付ければ、丁寧になるわけではありません。
原則として一文に使う敬語は一つですので
名詞や形容詞にまで不要な敬語表現を使わないように気をつけましょう。

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今週は気になる敬語表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                          < 敬語レッスン(3)
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                                                                         「お顔をのぞかせて」

—————————————-
お近くにお越しの際は
お顔をのぞかせていただければうれしいです。
—————————————-

上記の一文は
「近くに来たときは、顔を見せてください」あるいは
「顔を見せに寄ってください」
という気持ちを伝えようと書かれたものと思われます。

「顔を見せて」を敬語で表そうとして
「お顔をのぞかせていただければ」としたのでしょうが
少々無理があります。

しかも、相手の動作なのに
「~ていただければ」と謙譲語が使われていて
敬語の使い方も残念なことになっています。

このようなときは
「顔を見せて」という表現にこだわらず
同じ意味の「お立ち寄りください」
を使えば、文がスッキリまとまります。

———————————————-
お近くにお越しの際はぜひ、お立ち寄りください
———————————————-

「ぜひ」を「お気軽に」に変えてもよいでしょう。

あるいは、文末の「うれしいです」を生かして

————————————
お近くにお越しの際は、
お立ち寄りいただければうれしいです。
————————————

とすることもできます。

思いついたままを文章にすると
言い回しが不自然に感じられる時があります。

読み返して、変だなと感じたら
別な表現に言い換えてみましょう。

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今週は気になる敬語表現について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 敬語レッスン(2)
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                        「ご覧になられたい」

—————————————-
カタログをご覧になられたい方は、
下記のカタログ名をクリックしてください。
—————————————-

上記の一文で問題なのは
「ご覧になられたい方」
という表現です。

元の文意は「カタログを見たい方は」。

「見る」の尊敬語は「ご覧になる」ですから
「ご覧になりたい方は」
とすれば良いのですが

「ご覧になる」にさらに尊敬語の「~られる」を付け加えることで
「ご覧になられる」という二重敬語になっています。

正しくは次のようになります。

—————————————-
カタログをご覧になりたい方は、
下記のカタログ名をクリックしてください。
—————————————-

「ご覧になられる」のような二重敬語は、ぽかにもあります。

× お話になられる → ○ お話になる 話される

× おっしゃられる → ○ おっしゃる

敬語を重ねて使っても、相手に対する敬意が高まるわけではありません。
原則、一語に使う敬語は一つ、と覚えておきましょう。

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「お知り合いの」

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先日、お知り合いの飲食店のチラシを制作させてもらいました
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上記の一文の文意は
「自分の知り合いの飲食店のチラシを制作した」
です。

「自分の知り合いの店」ではあるけれど
仕事としてチラシ制作の依頼を受けたので
相手(飲食店)のことを
「知り合い」とせず、丁寧に表現して
「お知り合い」としたのでしょう。

でも、この「お知り合い」の使い方は
適切ではありません。

この場合、あくまで自分の知り合いですから
尊敬を表す「お知り合い」の「お」は不要。

後に続く「させてもらう」もなくてよく

———————————————-
先日、知り合いの飲食店のチラシを制作しました
———————————————-

と、事実を伝える一文で差し支えないと考えます。

飲食店に対して敬意を表す文にするのであれば

—————————————————-
先日、飲食店「〇〇」様のチラシを制作いたしました
—————————————————-

と、自分の知り合いであることには触れず
お客様として飲食店を“立てる”表現にします。

「お知り合い」の「お」は
 自分の知り合いに使うのではなく
 相手の知り合いに対して尊敬の意を表す際に使うものなので

「お知り合い」という言葉を使うとしたら、例えば

————————————–
先日、小林様のお知り合いの飲食店
「〇〇」様のチラシを制作いたしました
————————————–

といった具合になります。

尊敬の「お」「ご」は
相手に対する敬意を表すために使うもので
自分に対しては使いません。

例)〇 会長のご友人 部長のご家族
× 私のご友人 → 私の友人
× 私のご家族 → 私の家族

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