今日は、読者のかたからの質問にお答えします。
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 読 者 か ら の 質 問       「イエローカードをもらう」
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<読者からの質問>—————————————-

息子がサッカー中継を見ていたら、解説者が
「前半のこの早い段階でイエローカードをもらってしまうと…」
と。

「もらう」っていうのは
ありがたいものをいただいたときに使うような印象があり、
イエローカードを出されてしまう時に使うのは
違和感がありました。

代わりに 何と言えば良いのでしょう?
(読者 H.Iさん)
———————————————————-

「もらう」の意味を辞書で調べてみると
「贈り物を受ける」のほかに
「自分が望まないものを与えられる」という意味があります。

ですから、実況での「イエローカードをもらってしまう」
という表現は、あながち間違いではないのかもしれません。

ただ、イエローカードは審判が選手のプレイを反則と判断して
「示す」カードですから、
選手が「もらう」と言うのであれば、まだ分かりますが
第三者である解説者が「もらう」と言うのは意味が違う
気がします。

では、どのように伝えればよいか─。

「イエローカードを(が)提示されると」
「イエローカードを(が)出されると」
「イエローカードを受けると」
「イローカードを与えられると」

などが考えられます。

書き言葉としては
「前半のこの早い段階でイエローカードを提示されると…」
とすると収まりがよく

話し言葉としては
「前半のこの早い段階でイエローカードを出されてしまうと…」
とすれば、自然ではないでしょうか。

上記の表現は4つとも、ニュース記事を参考にしました。
「イエローカード」で検索し、「ニュース」のタブで
記事を抽出すると、上記の表現が使われているのを
知ることができます。

見たり聞いたりした言い回しで
「今の表現、ちょっとひっかかるな」と感じた時は
このような方法で調べてみるのも一つです。

 
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今日は、読者からの質問にお答えします。
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 読 者 か ら の 質 問          続・間違いやすい? 間違えやすい?
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昨日、配信した記事で

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「間違う」「間違える」と動詞としては2種あるのですが、
「やすい」はご指摘の通り、動詞の連用形に付くので、
いずれの場合も「間違えやすい」と表記するのが妥当です。
——————————————————-

という記述について
読者のかたから

「間違う」は、ワ行五段活用で、
連用形は「間違い」となるので
「間違いやすい」で良いのでは?

というメールをいただきました。

私が混同してしまっていた面があるので
整理して訂正します。

「間違う」「間違える」と動詞としては2種あるのですが、
「やすい」は、動詞の連用形に付きます。

「間違う」は、ワ行五段活用で連用形は「間違い」。
「間違える」は、ア行下一段活用で連用形は「間違え」。

したがって、それぞれの連用形の後に「やすい」を付けると
「間違う」は「間違いやすい」、
「間違える」は「間違えやすい」
ということになります。

では、「間違う」と「間違える」の意味の違いは……

もともと「間違う」は自動詞、「間違える」は他動詞という違いが
ありましたが、現在はその区別なく使われていることが多いようです。

意味としては、
「間違う」が正しくない状態を指すのに対し、
「間違える」は取り違える、
という違いがみられます。

当メールマガジンでは、
取り違えることの多い言葉を紹介しているので、
間違えることの多い言葉ということで
「間違えやすい」で表記を統一したいと思います。

昨日の記事を改めました。参考にしてください。

 
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今日は、火曜に配信した「メールの敬語」の続きです。
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 読 者 か ら の 質 問 NEW         < 「申し付かる」再び >
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10月27日に配信した
秘書のかたからの指摘 <「申し付かる」再び > VOL.3658
の続きとして、
「申し付かる」についてご指摘いただいたE.Tさんに私から

 後学のために
 E.Tさんは通常、どのような場面や状況で
「申し付かる」を使っていらっしゃるのか
 その用法を教えていただけないでしょうか。

とお願いしたところ
「申し付かる」の用例を複数挙げてくださいました。
早速、ご紹介します。

「申し付かる」の用例 --------------------------------------

 以下、仮名を使用して内容をお伝えいたします。
 山下は秘書の上司
 お客様は上野といたします。

◎1(予定の調整のときメールで)

 弊社山下より メールにて上野様のご予定を伺うよう
 申し付かりました

 山下が、上野様にお会いしたいと申しておりまして、
 以下の日程にて貴社に伺い、1時間ほど面談のお時間を
 頂戴したく存じます。

 (日にち・・・)

 お忙しいところ恐縮ですが、
 ご検討いただきますと幸甚でございます。
 何卒よろしくお願い申し上げます。

◎2(メールで送る際)

 山下より申し付かり、添付資料を送らせていただきます。
 ご査収の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

◎3(お電話にて直接確認があった場合)

 来月の会議には参加可能であると山下より申し付かりました

◎4(受付お客様や席でほかの役員等の対応で)

 こちらの書類をお渡しするように
 山下より申し付かっております

など、上記4点をあげさせていただきました。

実際、私も取引先の役員の方とのご連絡で
よく使用させていただいております。
常套句のように使用しております。

もちろん、神垣さんが表現しております
「申し付けにより」という表現も致しております。

------------------------------------------------------------

上記がE.Tさんからのメールの内容です。

現役の秘書の方が使っている用例だけに
丁寧で説得力がありますね。

今回は、私自身がとても勉強になりました。

「申し付かる」について
使ってよいかどうか迷ったり
用例が分からなかったりしていたかたは
ぜひ、今回の記事を参考になさってください。

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今日は、「申し付かる」について取りあげます。
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  メ ー ル の 敬 語 New!       < 「申し付かる」再び >
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                   秘書のかたからの指摘

今回は過去の記事の再掲ではなく、
新たなテーマとして「申し付かる」について取り上げます。

先週、秘書をなさっている女性、E.Tさんから
当メールマガジンの過去記事を掲載しているブログ

について、下記のメールをいただきました。

<E.Tさんからのメール>———————————–

(前略)

以下のブログについて確認させていただきたく
突然のご無礼お赦しください。

https://www.kamigaki.jp/blog/2010/02/09/vol-1210/

「申しつかる」という言葉の使い方はない。
ただし、秘書検定では正しい用法として表記されている
ようです。

という箇所ですが、
正しい使い方として広辞苑第7版、日本国語大辞典第2版に
表記されております。

他動詞五段活用
言いつけるの謙譲語

こちらのブログは用語としてないという前提で書かれておりますが、
実際ある場合であれば
「申しつかる」はお客様にも上司にも使用可能ではないでしょうか。

用語の仕様がないと言う前提であれば
使用することは相応しくないと思いますが、
実際は辞書にも表記されている用法でありますので、
お客様へも使用可能かと存じます。

そして、秘書検定、受付などの接遇用語にも記されております。

見解を聞かせていただきたくご連絡させていただきました。

何卒宜しくお願い申し上げます。

———————————————————-

E.Tさんの指摘を受け、神垣が返したメールはこちらです。

<神垣からの返信メール>———————————-

この記事は、2010年2月9日に当方のメールマガジンで配信し
ブログにアップしたものです。

メルマガ読者から今年7月にも「申し付かる」について
質問がありましたので、メルマガで回答した記事を
ブログに再掲載しています。

この時点でわたしは
・デジタル大辞泉
・大辞林 第三版
・精選版 日本国語大辞典
・現代新国語辞典 第五版
の4つの辞書にあたりましたが、「申し付かる」についての解説を
見つけることができませんでした。

したがって、
「申し付かる」は辞書にない言葉として
自分なりに調べた内容に基づく解釈を述べました。

しかしながら、
E.Tさんのご指摘を受け
広辞苑 第7版 を購入し、調べたところ

E.Tさんのご指摘にある通り
「他動詞五段活用 言いつけるの謙譲語」
と知りました。

手元に広辞苑がなく、辞書にない言葉としてしまいましたこと
を反省いたしました。お恥ずかしい限りです。

秘書検定では「申し付かっております」は正しい使用法として
紹介されているとは、読者の方からもお知らせがあり
存じてはいたのですが、

実際の用例などを見たことがなく
E.Tさんのように現役の秘書の方からご指摘をいただいたことで
間違いなく「申し付かる」という言葉が使われていることを
知ることができました。
改めてお礼を申し上げます。

———————————————————-

私はこれまで、辞書として広辞苑を持ち合わせておらず
代わりに複数の辞書にあたり、最終的に納得できる解説で
言葉の解釈をしていました。

今回の指摘を受け、辞書のスタンダードである
広辞苑は手元に置いておかなければいけない
と痛感した次第です。

E.Tさんからは追記として
日本国語大辞典 第2版 の解説もお知らせいただきました。

<E.Tさんからのメール 追記>—————————–

「申し付かる」についてはネット上では賛否両論あるようで、
日本語の難しさを改めて感じております。

日本国語大辞典の第2版
申し付けられるのやや古い言い方
言いつけられるの丁寧語
申し付く(古語)の受け身の表現

と表記されております。
私が知り得た情報をお伝えいたします。

———————————————————-

このように、読者からの指摘で知見が広がることを
ありがたく思います。

E.Tさんには、実際にどんな形で「申し付かる」を使っているのか
用例を挙げいただきました。
それについては、別途紹介します。

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今日は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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 メ ー ル の 敬 語 NEW           「申し付かる」について質問
◆─────────────────────────────────◆

先週掲載した「申し付かる」について

読者の方から下記の質問をいただきました。

<読者からの質問>———————————————-

 Q)営業電話を断るときに

「上司にそのような件はお断りするよう申し付かっておりますので…」
 と使っております。
 社会人になってから決まり文句のように使っておりましたが、
 使用に問題はございますでしょうか?
                        (読者 H.Sさん)
—————————————————————-

「申し付かる」を辞書で調べると、該当する言葉が見つかりません。

もう一度、言葉の意味を整理すると

「申し付ける」は、上位者から下位者へ命令すること。
基本的に、主語は上位者(命ずる側)で
「部下に〇〇を申し付ける」のように使いますが、

下位者(命じられる側)を主語にする場合は
「上司からの申し付けにより〇〇いたします」
とするのが自然と考えます。

対して
「申し付かる」は、
「申し付ける」の「付ける」を「付かる」に変えることで
下位者(命じられる側)を主語にした言葉として使われているようです。

でも、辞書には「申し付かる」という言葉はなく、意味が定められていないので
当メールマガジンでは「適切でない言葉」と判断しました。

H.Sさんからの質問にあった
「上司にそのような件はお断りするよう申し付かっておりますので…」
を言い換えるとすれば
「上司からの申し付けで、そのような件はお断りすることにしておりますので…」
としてはいかがでしょう。

ほかの言い方としては
「当社では、そのような件はお断りすることにしております。申し訳ありませんが…」
としてもよいのではないでしょうか。

「付かる」を使う言葉としては
「仰せ付かる」があり、命令を受ける、という意味で
「社長から大役を仰せ付かる」
のように命令する者を敬っていう語 として使われています。

ほかに「付かる」を使う言葉には
「言付かる(ことづかる)」=伝言や物を届けるよう頼まれる
「言付かる」=言い付けられる。命令される。ことづけられる
などもあります。

「付かる」には、つけられる、の意があり
人から頼まれたり、命じられたりするときに用いられています。

そのため、「申し付ける」から「申し付かる」が派生したと思われます。

秘書検定では「申しつかっております」は正しい使用法とされている
との情報もありますので、社内の慣行として定着しているのであれば、
問題ないのかもしれません。

ただ、当メールマガジンでは、上記の理由で「申し付かる」の使用は
お勧めしていません。

 
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<読者からのお便り>

先週、掲載したVOL.1469「募金する」

に関連して、お便りをいただいたので紹介します。

———————————————————————-
「募金する」と同様に私が気になっているのは「来店する」です。

店側の人ではなく、店に訪れる自分の行為をいうときにこの言葉を使う人が
最近多くなっていると感じています。

「(自分が)×月×日に来店したとき、~」
「また来店したいと思います!」など。

類似表現では「来院する」もよく目にします。

「来店」「来院」は行為の起点と方向(いわばベクトル)を伴いますから、
終点側にいる人に使われると非常に違和感があるのですが、
「来〇」はかなり広まっている印象です。

私が慣れるしかないのか・・・
                 (読者 Mさん)
———————————————————————-

自分の行為に「来店する」「来院する」を使うのは、私も違和感を覚えます。

「来店」の意味は、人が店に来ること。
店側の人が客に対して「ご来店いただき、ありがとうございます」
「明日、ご来院ください」のように使います。

自分の行為として、店に行くことを伝えるのであれば
「(自分が)×月×日に店を訪ねた(訪れた)とき、~」
「また利用したい(伺いたい、行きたい)と思います!」
という書き方の方が適切ではないでしょうか。

Mさんのお便りにある「行為の起点と方向(いわばベクトル)」がとても大事
で、これを意識するか否かが、「来店」の使い方の分かれ目になっている気
がします。

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