今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                 < 気になる敬語 >
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                     「店主からのお気持ちとして」

 ———————————————————
 寒い中、ご来店いただくお客様へ
 店主からのお気持ちとして、温かい飲み物をご用意しました。
 ———————————————————

 上記の一文で気になる敬語の使い方は
 「店主からのお気持ちとして」の「お」です。

 まず、この文章の主語を考えてみましょう。

 上記の文例は
 店主から、来店する客に対しての文なので、
 主語は「店主」です。

 したがって
 来店する客に対して
 「来店する」の尊敬語「ご来店いただく」を使い
 「ご来店いただくお客様」としています。

 来店客に対して
 店側のサービスとして
 温かい飲み物を「用意する」ので、
 ここでも尊敬語「ご用意しております」を使います。

 しかし、
 来店客に寒い思いをさせないよう
 温かい飲み物をふるまうサービスをするのは
 この文の主語である店主です。

 主語である「店主」の気持ちに
 丁寧語の「お」を付け、
 「店主からのお気持ちとして」
 とするのは適切ではありません。

 客に対して丁寧な言葉を使おうとして
 自分の動作に丁寧語の「お」を付けてしまったのが
 冒頭の例文です。

 したがって、適切な文は下記のようになります。

 ———————————————————
 寒い中、ご来店いただくお客様へ
 店主からの気持ちとして、温かい飲み物をご用意しました。
 ———————————————————

 これが、
 店主が主語で、客の気持ちに丁寧語の「お」を付ける場合は
 問題ありません。

  例)お客様からのお気持ちがうれしくてたまりませんでした。

 誰が主語で、誰に対して敬意を示すのかを
 明らかにして敬語を使うようにすれば
 上記のような間違いを防ぐことができます。

 今週はこのように「おや?」と思う
 気になる敬語を取り上げていきます。

 

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今週は、手紙とメールの様式の違いについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法     < 手紙とメールの違い(4)
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                               末文

 今週は、手紙とメールの様式の違いを
 取り上げてきました。

 手紙は
 ・頭語と結語
 ・時候の挨拶
 を書いたうえで、本題に入り、

 ビジネスメールでは、
 手紙に用いるそれらを省いて、
 すぐに本題に入る、という違いがあります。

 手紙のように「敬具」「かしこ」といった」結語を
 ビジネスメールでは用いませんが、
 最後をしめくくる末文は
 手紙にもメールにも共通して添えられます。

 ビジネスメールでは
 「今後とも(引き続き)よろしくお願いいたします」
 という一文がよく用いられますが、

 手紙の場合は、より言葉を尽くして、丁寧かつ謙虚な
 言い回しが用いられます。例えば

 「皆様のご健康とご多幸をお祈り申しあげます」
 「時節柄、ご自愛くださいませ」
 といった相手の健康を願う末文。

 「一層のご活躍を祈念いたしております」
 「ますますのご発展をお祈り申しあげます」
 といった相手の活躍を願う末文。

 自分の手紙のつたなさを詫びる
 「乱筆乱文お許しください」
 といった末文もあります。

 「末筆ながら」
 「まずは書中にて」
 という言い回しも、手紙特有の表現です。

 ビジネスメールでは、手紙ほどの丁寧さは要しませんが
 「用件のみにて失礼いたします」
 「以上、どうぞよろしくお願いいたします」
 「詳細を改めてご連絡いたします」
 といった末文や

 相手からの返信を求める
 「ご返事お待ち申しあげております」
 「お手数ですが、ご回答いただければ幸いです」
 などの末文を適宜使い分けるとよいでしょう。

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今週は、慣用句の意味について取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                  < 本来の意味
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「奇特」

「世の中には奇特な人がいるものだ」
という一文に使われている「奇特」。

文字の印象から
「奇妙で珍しいこと」という意味と
思い込んでいたのですが

本来の意味は
「言行や心がけが優れていて、褒めるに値する様」。

「彼は奇特な人ですね」は
変わり者という意味ではなく、
感心な行いをする優れた人という意味です。

こうした感覚的な思い込みの期間が
長ければ長いほど
本来の意味を知ったときの驚きは大きいものです。

今回
文化庁の平成27年度「国語に関する世論調査」の結果の中に
「奇特」が挙げられており

自分が誤った意味のまま、ずっと使い続けていたことを知り
恥ずかしくなりました。

なんとなくこういう意味だろうと捉え、
そのまま使っている言葉に気づく機会を与えてくれる
「国語に関する世論調査」をもとに

今週は、慣用句の本来の意味について
取り上げていきたいと思います。

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今週は、気をつけたい敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < うっかり敬語(3)
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                         「拝見させていただき」

———————————————————
インターネットで貴社のホームページを拝見させていただき
メールさせていただきました
———————————————————

上記は、ある営業メールの一文です。

2行にわたり「~させていただき」が
使われています。

1行目の「拝見させていただき」で伝えたいのは
あなたの会社のホームページを見ました
ということ。

「見る」の謙譲語は「拝見する」なので、
1行目は「ホームページを拝見し」
とすればよいのですが、

「拝見する」に、謙譲語「~させていただく」が
付け加えられています。

さらに2行目の文にも
謙譲の「~させていただく」が続いているので、
うっとおしい敬語の一文になっています。

無駄な敬語を整理し、書き直してみましょう。

———————————————
インターネットで貴社のホームページを拝見し
 ご連絡いたしました
———————————————

2行目の「メールさせていただきました」から
敬語をはずすと「メールした」となるので

言い回し自体を「連絡した」に書き換え、
その謙譲語「ご連絡いたしました」
としました。

「~させていただく」を使っておけば
敬語らしくなるから、と多用しがちですが
読み返し、整理して
効果的に敬語を使いたいですね。

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今週は、気をつけたい敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < うっかり敬語(2)
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                        「ご覧になられたい方」

——————————————
本書のパンフレットをご覧になられたい方は、
こちらからダウンロードの上、ご覧ください。
——————————————

上記の一文は、ある書籍のパンフレットの入手方法
についての一文です。

最初の1行にある
「ご覧になられたい方」
に注目してみましょう。

「パンフレットを見る」の「見る」の尊敬語は
「ご覧になる」。

「見たい方」を尊敬語に変換する場合
「ご覧になりたい方」
とするのが適切です。

しかし、上記の文例は
「ご覧になられたい方」と、
尊敬語の「ご覧になる」にさらに
尊敬の「~られる」が付け加えられています。

このように尊敬語に尊敬語を余計にくっつけた
うっかりミスもよく見かけます。

上記の文例は、次のように書き換えました。

——————————————
本書のパンフレットをご覧になりたい方は、
こちらからダウンロードをお願いします。
——————————————

2行目の「ご覧ください」は、
前の文の「ご覧になる」と重なるので
「お願いします」に書き換えました。

または
——————————————
本書のパンフレットをご覧になりたい場合は、
こちらからダウンロードをしてください。
——————————————

このように、
1行目を「方」から「場合」に変えてもよいでしょう。

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今週は、意味を取り違えやすい言葉についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法     < 間違いやすい言い回し(4)
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                          「駄目を押す」

 ———————————————–
 今回の提案に部長からダメ出しがありました。
 ———————————————–

 このように使われることの多い「ダメ出し」という言葉。
 演劇用語の「駄目を出す」が名詞化したものです。

 俳優に演技上の注意を与えることから転じて、
 仕事などのやり直しを命じることを
 「駄目を出す」と言います。

 「駄目」とは本来、
 囲碁で両者の境にあってどちらの所有にもならない目、
 双方の地に属さない空点を指します。

 「駄目」を使った言葉に
 「駄目を押す」
 がありますが、これは

 囲碁で、念のために駄目を詰めておく意から転じて、
 大丈夫とは思っても、念を押して確かめることを意味します。

 ———————————————–
 このプランで進めると、先方には駄目を押しています
 ———————————————–

 のように使います。
 しかし、次のような使い方は適切ではありません。

 ————————————————————–
 このプランで進められないか、先方に駄目を押して頼んでみます。
 ————————————————————–

 この一文では、駄目かもしれないが、敢えて頼んでみるという
 意味合いで「駄目を押す」が使われていますが
 このような使い方はNG。

 「駄目でもともと」という言葉はありますが
 念を押すという意味の「駄目を出す」とは
 意味が異なります。

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