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仕 事 美 人 へ の 道 < 書籍「 企画の王道 」>
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金曜日は「仕事美人への道」と題し、おすすめの映画や書籍を紹介します。
今回は、王東順 著「 視聴率の怪物王東順の 企画の王道 」です。
▼ 「もし、ディレクターで食えなくても・・・」
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続きはこうです。「コピーライターで食っていこう」。
『クイズ! ドレミファドン』『なるほど! ザ・ワールド』などのヒッ
ト番組をプロデュースしてきた王 東順氏。
企画・アイデアの宝庫のような彼の日常の努力や発想するための考え方を、
一年近く彼と彼を知る人々に密着取材。企画やアイデアを生み出すための
「発想」「立案」「交渉」「実行」法を紹介した本です。
フジテレビのディレクター時代、レギュラー番組のサブタイトル作りを毎
週のようにしていたという氏のひとことが
「もし、ディレクターで食えなくてもコピーライターで食っていこう」
しめ切りぎりぎりまでねばって、ぽっと新しい言葉が見つかったり、うま
く表現できた時、コピーライターになった気分で楽しんでいたといいます。
▼ 寝ても覚めても…
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短いコピーほど、実は何案も何案も書きまくって、ようやっと「これ!」
というフレーズに出合えるものです。
コピーライターだからといって、常に湯水のごとく言葉があふれ出すとい
うことはなく、むしろ逆。寝ても覚めても、クルマで移動する時も、トイ
レの中でも、考え続けているんです。考え抜くから、言葉が淘汰されて、
きらりと光るフレーズが生み出されるんです。
王さんのような偉大なヒットメイカーでも、やってることは、地方に生き
るライターの私がしてきたことと同じじゃないか。そこに激しく共感しま
した。
▼ 四苦八苦して書くからうまくなる!
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メールも大切な人、特別な人に出すメールほど、一発で決まるってことな
いような気がします。
仕事でもプライベートでも。たった数行のメールを何度も書きなおしたり、
書きすぎてレポートみたいになったそれを削ったり。そんな経験、ありま
せんか?
書きまくって、書き直して、また、考えて書く。
プロなら、そんなことしていちゃダメだと思った時期もありましたが(そ
れがまさに食えないコピーライター時代の私)、それこそが正常かつ正調
と思えるようになりました。
だから、何度も文章書き直してしまうのは、書くのが苦手だからとか、下
手だからじゃないんです。それはいたってあたりまえなこと。そんなふう
に呻吟して書いている人のほうが、私は好きです。自分もそうだったから。
人のメールを読んで、その人となりがわかるようになったのは、私自身に
四苦八苦して書いてきた過程があったから。なぜそう書いたのか、という
気持ちが見えるようになりました。
書きまくっても思うように書けなかった過去があるから、今がある。王道
とは近道することじゃなく、長いトンネルの道も諦めずに歩き続けること
なんですよね。
▼「 視聴率の怪物王東順の企画の王道 」 http://qrl.jp/?178218
本書のキャッチコピーは『誰でも今日からできる、「売れる企画」の作り
方!』。うまく企画書を書けるようになるためのノウハウ本にあらず。新
しいアイデア・企画を発想するためのヒントがちりばめられた一冊。業界
関係なく、読んで実になる良書です!
来週もまた一緒にメール作法を考えていきましょうね。