今週は、 気をつけたいメールの敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法          < うっかり敬語(4)
◆─────────────────────────────────◆
バイト敬語

ビジネスメールだけでなく、
電話や対面での対応でも
うっかり使ってしまいがちな敬語の間違いについて
今週は取り上げています。

電話の応対で、時々耳にするのが
「今、お電話してよろしかったですか?」。

俗にバイト敬語と呼ばれる間違った敬語の使い方の一つが
この「よろしかったですか」です。

今、まさに対応している電話のやり取りに
過去形の言い回しで確認するのはNG。

「よろしかったですか」ではなく
「よろしいですか」を使うのが適切です。

でも、自分が電話を受ける側なら
手が離せない場合は電話には出られないので
電話に出た時点で「対応可能」ということ。

電話してよいかを電話口で
相手に尋ねる必要はない気がします。

相手が不在なことが多かったり、
つかまりにくい状況だったりする場合に
電話していいかどうかを事前に尋ねるのであれば
電話ではなくメールで

「本日14時ごろにお電話してよろしいですか?」

と、電話する日時を明記して確認する方が
相手にとっても自分にとっても無駄がなく、確実ではないでしょうか。

バイト敬語にはほかにも
「~になります」というのもあります。

「添付の資料が見本になります」とか
「当社は、東郵便局の左隣になります」のように
使われています。

「~になる」は
「信号が青になります」「深夜は通行止めになります」のように
ものや状態が変化することを表す言葉です。

上記の文例では
添付の資料が見本に変わるわけではないので
「添付の資料が見本です」。

場所の説明の際も、建物の場所が変化するわけではないので
「当社の場所は、東郵便局の左隣です(にございます)
とするのが適切です。

耳になじんで言いやすいし、書きやすいからとか、
人が使っているので自分も、
とバイト敬語に流されるのではなく、
社会人としてきちんとした敬語を使えるようになりたいですね。

検索して、このブログへたどり着いたあなたへ

ビジネスメールを書くときに役立つ
最新の記事が無料で読めます。

平日日刊で無料配信。登録はこちらから
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む