今週は、相手によっては失礼になる言葉の使い方についてです。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気になる言葉(5)
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                    目上の相手に失礼になる表現

「助かります」「助かりました」について、4回にわたり考察してきました。
このほかにも、目下の人から目上の人に使うと失礼にあたる言葉に
「ご苦労さま」があります。

「お疲れさま」は、その使い方について解釈がいろいろあり
以前、当メルマガで取りあげたことがあります。

▼「お疲れさまです」を考える(5)

目下の人が目上の人を「誉める」表現も注意が必要です。

「部長はゴルフがお上手ですね」
「課長は営業のことをよくご存じですね」

などの表現は、部下が上司を評価することになり、適切ではありません。
「さすがですね」や「感心しました」という表現も同様です。

「部長とゴルフをご一緒できて、楽しかったです」
「課長にアドバイスをいただき、大変勉強になりました」
のように、自分の感想や感謝の意を伝える表現に言い換えてみましょう。

ほかにも、
目上の相手には「お久しぶりです」より「ご無沙汰しています」
が適切な表現です。

お祝いの表書きも「寸志」「薄謝」は目上の相手にはNG。
年賀状の「賀正」「初春」「迎春」といった二文字の賀詞は、
目上から目下に使う言葉なので、目下の者から送る年賀状では
控える方がよいでしょう。

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今週は、疑問に感じた敬語の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 敬語の使い方(5)
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                    「依頼をさせていただきます」

仕事の依頼メールなどで目にする
「○○の依頼をさせていただきます」
という一文。

「~させていただきます」には、主に二つの用途があります。
1)相手の許可を得て、行動を起こす場合
例:改めて、訪問させていただきます。

2)相手の許可を得て行動することで、
何らかの恩恵を受ける事実や気持ちがある場合
例:ありがたく利用させていただきます。

仕事の依頼では、相手の都合を尋ねることはありますが、
依頼自体は相手の許可を得てする性質のものではないと思われます。

この場合は
「○○の(を)依頼をいたします」
「○○のお願い」
と記して相手に失礼にはなりません。

「依頼をさせていただきます」という言い方はむしろ、
丁寧な言い回しのようで、却って相手に
高圧的な印象、慇懃無礼な印象を与えるおそれがあります。

<追記>
「~させていただきます」が使われている言葉には下記のものもあります。
1)ご報告させていただきます
2)ご協力させていただきます
3)欠席させていただきます
4)お送りさせていただきます
5)お引き受けさせていただきます

ですが、「~させていただきます」を使わなくても、下記のように書き換える
ことでスッキリとし、相手に悪い印象も与えません。
1)ご報告(いた)します
2)ご協力いたします
3)欠席(いた)します
4)お送りいたします
5)お引き受けいたします

 
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今週は、疑問に感じた敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 敬語の使い方(4)
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                         「ご丁寧なご案内」

「ご丁寧なご案内をいただき、ありがとうございました」
という一文。

これは、形容動詞の「丁寧な」、名詞の「案内」にそれぞれ尊敬を表す
「ご」がついたものです。

二重敬語ではないのですが、一つのフレーズに「ご」が続くと、
くどく感じられることがあります

このように敬語の「ご」や「お」が続く場合は、
後のほうの言葉に敬語表現を用いる
のが一つの目安です。上記の一文では

「丁寧なご案内をいただき、ありがとうございました」

とするとすっきりします。

「ご親切なご回答をいただき」も間違いではありませんが
「親切な回答をいただき」ですっきり。

「ご立派なお車をお持ちですね」も同様に
「立派なお車をお持ちですね」ですっきりします。

「ご」や「お」が続いて表現がくどくなると感じたときの参考に
してください。

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今週は、疑問に感じた敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 敬語の使い方(3)
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「お伝えします」

先方からの問い合わせに返信した際、次のメールを受け取りました。

「早速のご返答ありがとうございます。
○○にお伝えします

おそらく、メールの送信者は私(メールを送る相手)に
丁寧な表現を使おうとして
「○○にお伝えします」としたのでしょう。

ですが、上記の一文にある○○さんはこの送信者の上司に当たる人物。
そうすると、次のように書くとしっくりきます。

「早速のご返答ありがとうございます。
○○に申し伝えます

「お~する」は謙譲語で、自分の動作を低めて言う時に使います。
この場合の「○○にお伝えします」は、メールを送る相手ではなく
自社の上司に敬意を払っている表現になり、
社外の相手に送るメールとしては不適切。

このようなときは「申し伝えます」という表現を使います

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【しごび】 の お す す め
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木の材質で、こんなにも違うなんて・・・

自宅のノートパソコンに使っている
パソコンスタンドの材質を
ブラックチェリーからブナ材に変えてみたんです。

そしたら・・・

安定感の良さは変らないのですが
スタンドに手を置いた感触が
なんともいえず心地いいんです。
ブナ材だと…。

見た目は、
ブラックチェリーが小麦色の肌だとすると
ブナ材は白いやわ肌ってところでしょうか。
(でも、材質としてはブナの方が硬いのだそう)。

いずれにしても、このスタンド
パソコンを立てる角度が絶妙で
目、肩、首が疲れません。

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今週は、疑問に感じた敬語の使い方についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法            < 敬語の使い方(2)
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                          「ご依頼」その2

発注者が受注者に向けて仕事の依頼をする際
「○○○のご依頼」
という一文での「ご」は不要ではないか、と昨日書きました。

使い分けの考え方としては、こうです。
基本的に、敬語の「ご(お)」は自分のことや自分の動作には、付けません。

× 私のご意見
× 私のお考え

しかし、自分の行為が向かう先の相手を立てる場合は、
謙譲語としての「ご(お)」を付けます。

○ ご相談したいことがあります
○ 後ほどご報告いたします。
○ (相手の来社を)お待ちしております。

このように相手に問いかけたり、伝えたり…と、
自分の動作が向かう先の相手にかかわる場合、
相手を敬うために使います

ですが、自分からの依頼や質問などは、
自分から発する動作であり、相手を立てるものではないので、
謙譲の「ご(お)」は不要です。

× 原稿作成のご依頼
× △△の件で、ご質問があります。

○ 原稿作成の依頼
○ △△の件で、質問がございます。

ですが、相手から自分に向かう動作に対しては
「ご依頼をいただき、ありがとうございます」
「ご質問にお答えします」
のように、謙譲の「ご(お)」を付けます。

 
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今週は、疑問に感じた敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                < 敬語の使い方
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「ご依頼」

発注者であるA社から受注者である私宛てに、次のようなメールが
ありました。

「原稿作成のご依頼をさせていただきます」

上記のメールを受け取った私は、恐縮してしまいました。
受注者の私からすると、発注者のA社の方が立場は上
(お金の流れで考えると、私はA社から報酬をいただく身)です。

ですから、発注側のA社から受注者である私に
ここまで丁寧な言葉を使っていただくのは、恐れ多い気がしたからです。

発注者から受注者へのメールであれば

「原稿作成のお願い」
「原稿作成依頼」

という件名で十分ではないでしょうか。

私が特に違和感を覚えたのは「ご依頼」の使い方です。
受注者から発注者に向けて
「ご依頼をいただき、ありがとうございます」
という言い方は自然ですが

その逆(発注者→受注者)の場合、
「原稿作成のご依頼」の「ご」は不要だと感じました。

明日は、この「ご依頼」の使い方について解説します。

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