メール対応についての質問にお答えします。
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 読 者 か ら の 質 問
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「すごく」と「すごい」

<読者からの質問>———————

「すごく」「すごい」について質問があり
メールさせていただきました。

私にとってはどちらの言葉も
どちらかというと
話し言葉のように思えるのですが、
書き言葉としても使用できるものでしょうか?

メールや文章などに書くとすれば、
「とても」「大変」のような言葉が
しっくりすると思うのですが・・

(読者 M.Yさん)

——————————————

話し言葉か、書き言葉かといえば、
「すごく」は話し言葉で使われることが多いか
もしれません。

私は、メールで相手に気持ちを伝えたいときには
「昨日はすごく楽しかったです」とか
「すごく有意義な内容の講習でした」
のように「すごく」を意識して使っています。

「とても楽しかった」
「大変有意義な」とすれば
卒のないきちんとしたメール文になりますが、
懇意な相手に対して、
もっと気持ちを伝えたいと思うときには
「すごく」を使います。

相手との親密度や状況によって
使い分けるとよいのではないでしょうか。

「すごく」「すごい」については
過去の記事でも取り上げているので
参考にしてください。

<気になる言葉(2)>「すごい」と「すごく」VOL.269

< 改まった言い方(5)>「すごい」の言い換えVOL.2999

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<読者からの質問>----------------------

私は「コールセンター」のバックヤードの
仕事をしてます。
実際にコミュニケーターがやり取りしている
言葉で、電話の声が相手に聞こえているか?
の確認の際に

「わたくしのお声が届いていますでしょうか?」

という対応がよく聞こえてきます。
この場合、自分の声が聞こえるか?の確認に
「お声が」ではなく「声が」ではないかと、
毎回違和感を抱いています。

これって、私の見解間違いでしょうか?

(読者 M.Hさん)

---------------------------------------

「わたくしのお声が
 届いていますでしょうか?」
という対応ですが、

M.Hさんのメールにある通り
「自分の声が聞こえるか? の確認」なので、
「お声が」ではなく「声が」とするのが正しいです。

文の主語が誰かを考えれば
「声が」に「お」をつける必要はない
と分かるのですが

お客様を主体に丁寧に言おうとすると
「誰が主語か」がこんがらかってしまうのでしょう。

「誰の声」かを明らかにするために

「お客さまにわたくしの声が届いておりますでしょうか?」

とすれば良いと考えますが
コールセンターの対応としては文が長いかもしれません。


相手(この場合、お客さま)の声を指すのであれば、
「声が」に「お」を付け、

「お客さまのお声が少々遠いのですが」

のように使います。
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メール対応についての質問にお答えします。
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読 者 か ら の 質 問
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◎「間違い」か、「間違え」か?

<読者からの質問>——————–

クレームの報告文書などで「~の間違い」のような表現が出るのですが、
これを「~の間違え」と書く人がいます。

辞書で見ても「間違い」、「間違え」
どちらでも正しそうですが、普通は「間違い」と書くような気がします。

この使い分けには何か基準があるでしょうか?

(読者 H.Iさん)
—————————————

辞書で「間違い」と「間違え」を調べてみました。

広辞苑では
「間違い」に下記の4つの意味がある
と記されています。

1)まちがうこと。あやまり。「―を見つける」
2)あやまち。しくじり。過失。「―を認める」
3)事故やけんかなど、異常な出来事。
4)男女間の不道徳。

「間違え」については
「間違える」は意味の記述がありますが、
「間違え」はありませんでした。

デジタル大辞泉では
「間違え」は「間違い」に同じ
とあります。

三省堂国語辞典には
「間違える」の名詞形として「間違え」
があります。

「間違え」が誤りというわけではありませんが、
使用頻度は「間違い」が高いため、受け入れやすいのかもしれません。
逆に、「間違え」に違和感をおぼえるのでしょう。

質問にある「使い分けの基準」に明確なものはなく、
多分に各自の感覚に頼ることになりそうです。

「間違う」と「間違える」については
バックナンバーで取り上げているので、参考になさってください。

そのほかの参考記事はこちら。

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メール対応の「素朴な疑問」にお答えします。
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 読 者 か ら の 質 問
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<読者からの質問>———————-

調べても理解出来ず、連絡します。

昨夜のNHK広島のお天気お兄さん

明日の朝は冷えるので、
寝冷えしないように気をつけて下さい、と。

寝冷えは夏に使うことばと思っていて、
画面を二度見。

調べると夏の季語、とある。
が、寝ていて冷えること、ともある。

彼が使ったのは後者ととり、
正しかったのかしら?

(読者 E.Mさん)
—————————————-

確かに「寝冷え」は夏の季語になっており
「寝冷え」といえば、夏にするもの
とわたしも思っていました。

辞書には
「眠っている間にからだが冷えたために
起こる障害。その結果起こる感冒や腹痛
などをいう」とあります(デジタル大辞泉)。

日本大百科全書を当たると
「睡眠中に体温が放散し冷気にさらされ、
かぜをひいたり(普通感冒)下痢をおこす
ことをいい、大人にもあるが体温調節が
うまくできない乳幼児に多くみられる」
とあります。

「睡眠中に体温が放散し冷気にさらされる」
状況は、夏ばかりでなく冬にも起こりえます。

そこで、医療的に寝冷えはどのように
捉えられているのか調べてみると
寝ている間に体を冷やす原因は寝汗による
ものばかりでなく、就寝中の体温の低下も
あるようです。

参考
https://www.keiyukai2.jp/blog/nebie/
https://www.bioweather.net/column/health/%E5%AF%9D%E5%86%B7%E3%81%88/

気温が急激に低下する冬の明け方にも
寝冷えする可能性があるようなので

天気予報での「明日の朝は冷えるので、
寝冷えしないように」というコメントも
あながち誤りではない、と分かります。

冬の場合は、寝るときに暖かくし過ぎて
却って寝汗をかいて体を冷やすこともあるので
気をつけないといけませんね。

 
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読者のかたから下記のメールをいただきました。

<読者からのメール>——————–

友人の話ですみません。
挨拶文についてお尋ねしたいのですが、
「拝啓 時下ますますご清栄のことと
お慶び申し上げます 平素は~」
の挨拶文ですが、
業務上明らかに喜べない経営状況だと
わかっている場合でも
「時下ますますご清栄のことと
お慶び申し上げます」
をつけなければいけないのか
と税理士の友人が悩んでいました。

私はビジネスなので何の躊躇もなく
定型文として書けば? と思ったのですが、
友人は顧客思いなので顧客に寄り添える
言い方を探しているようです。
(コロナ禍になってから顧客の多くの惨状を
目の当たりにして心を痛めているようです)

友人の話とはいえ、興味がありましたので
メールさせていただきました。
メールではなく
文書の質問になってしまうので
質問してもいいかどうか迷いましたが、
明らかに経営不振と把握している場合でも
「時下ますますご清栄のことと
お慶び申し上げます」を書いてもいいのか、
それに代わる言葉は何か、
を教えていただけましたら幸いに存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。

(読者 No.000 さん)
—————————————-

「時下ますますご清栄のことと
お慶び申し上げます」
というのは定型の挨拶文です。

しかし、相手や相手の会社が
「ますますご清栄」でない状況
と分かっている場合
こうした定型の挨拶文を書くのが良いか悪いか
正しいか、正しくないかは
私には分かりません。

ただ、私だったら、
相手の状況が明らかに分かっているのであれば
このような定型の挨拶文は使いません。

メールにせよ、文書にせよ
相手に伝える用件があるはずですから
定型の挨拶文抜きで、用件を伝えればよい
と考えるからです。

メールでは基本的に
こうした定型の挨拶文は使わず
「いつもお世話になっております」といった
書き出しから、すぐ用件に入ります。

文書の場合でも同様の文章の運びで
差し支えないと考えますが、いかがでしょう。

代わりに使う前文としては
「取り急ぎ用件のみお伝え(お知らせ)いたします」
「〇〇について(謹んで)お知らせいたします」
「〇〇について謹んでお伝え申しあげます」
といったところでしょうか。

場合によっては、今の時期でしたら
「暑中お見舞い申し上げます」
といった挨拶文を使ってもよいでしょう。
※参考
立秋を過ぎてから8月いっぱいは「残暑お見舞い」
松の内以降、立春までは「寒中見舞い」

以上は、あくまで私個人の考えです。

どのような書き出しにするかは
個人の考えや感覚によるものと思います。

相手がどのような状況でも
そこまで気を遣う必要はない
定型の挨拶文を使うことにに抵抗はない、
文書の書き出しとして収まりが悪い
という考えもあるでしょう。

どのような書き出しにするかは
その人の判断にお任せします。

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読者のかたから
「なるほどですね」という言い回しについて
質問を受けました。

目上の相手と話すとき、
「なるほど」と言う代わりに
「なるほどですね」と言ってしまう。

使っていてしっくりこないので
もっと適切な表現を探しているが
「おっしゃる通りです」というのも
相手に完全に同意するときばかりではないので
違う気がする。

「なるほどですね」に代わる
言い回しはないだろうか?

ということでした。

確かに「なるほど」に「ですね」を付けただけでは
意味は変わりません。

調べてみたところ

NHKの放送文化研究所(文研)のWebサイトに
「なるほどですね」について取り上げられていました。

▼「なるほどですね」?

要約すると
・「なるほど」という相づちは、
「自分は今まで知らなかったが、
あなたの言っていることには納得できる」
といった気持ちを表すときに使用。

・ただ、国語辞典の中には
「目上の人には用いない」
と明記しているものもある。
なぜなら、
目上の人が発言した内容に対して、
「評価」を下すことになり、
相手に失礼という考えがあるため

では、どのような言い回しが適切なのでしょう。

目上の人が言ったことに対して
「なるほど」という気持ちを表したいとき
文研のサイトには一例として

・慎みを込めて「はい」「ええ」と言う
・何も言わずに、
ただ首を上下に大きく揺り動かす

とありました。

専門誌の編集者に意見を求めたところ
文研と同じ見解で、言い回しとしては
「そうですか」を挙げていました。

相手の言うことに対する相づちとしては
ほかに
「そうなんですね」という言い方も
考えられます。

私も取材するときに、
「なるほどですね」と
言いそうになることがあったので
これからは
「ええ」
「そうですか」
「そうなんですね」
と返すことにします。

 
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