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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 間違いやすい言葉講座(4)
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「じ」「ぢ」、「ず」「づ」の使い分け

メルマガやブログでよく目にする間違いに「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」
の混同があります。メールでも果たしてどちらを使うべきか迷ったり、間
違ったまま使用している場合があります。

「じ」「ぢ」、「ず」「づ」の使い分けで間違いやすいものを挙げてみま
しょう。

●「ずつ」
×「づつ」
例)少しずつ、一人ずつ

●「うなずく」「つまずく」「ひざまずく」
×「うなづく」「つまづく」「ひざまづく」

●「こぢんまり」
×「こじんまり」
※「小ぢんまり」とも。二つの語が連なっているため「ぢ」と表記

●「づくし」と「ずくめ」
「づくし」=「尽くし」 列挙を意味する。   例) 牡蠣づくしのお膳、ないないづくし

「ずくめ」 その物や事ばかり   例) 黒ずくめの服装、規則ずくめの会社

※「腕ずく」「納得ずく」も「ず」と表記

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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 間違いやすい言葉講座(3)
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混同しやすい慣用句

先日、文化庁の平成17年度「国語に関する世論調査」の結果について発表
されました。記事を読んだかたも多いと思いますが、間違いやすい慣用句
を今一度取り上げてみましょう。

あなたは、どちらの言い方を使いますか?

●周囲のみんなに明るくにこやかな態度を取ること
○ あいきょうを振りまく
× あいそ(う)を振りまく

「あいきょう」と「あいそ(う)」の混同。
「あいそ(う)がいい」とは言うが、「あいそ(う)を振りまく」とは
言いません。

●激しく怒ること
○ 怒り心頭に発する
× 怒り心頭に達する

「心頭」とは「念頭、心の中」という意味。

●我慢できない思い
○ 腹に据えかねる
× 肝に据えかねる

「肝が据わる」との混同。

●はっきりと言わないあいまいな言い方
○ 言葉を濁す
× 口を濁す

「口をつぐむ」とは言いますが、「口を濁す」とは言いません。

その他、「気になる言い方」にあった
「白羽の矢が当たった」は
白羽の矢が立った」が正しい表記です。

※文化庁 平成17年度「国語に関する世論調査」の結果について
http://www.bunka.go.jp/new_fr4.html

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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 間違いやすい言葉講座-2
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                           上げると挙げる

混同しやすい言葉に「上げる」と「挙げる」があります。

●上がる
下がるの対語。あるいは、物事が終わる意。
例)布団の上げ下ろし、雨が上がる、仕事が上がる

●挙がる
意思表示、はっきり分かるように示すこと。何か事を起こしたり、列
挙する際にも使用。
例)手を挙げる、例を挙げる、式を挙げる

意味の違いで次のように使い分けます。例えば…

成果(効果)がアップする時は「成果が上がる」
成果(効果)を残す時は「成果を挙げる」

有名になることは「名を上げる」
名前を列挙する場合は「名を挙げる」

気勢が「上がる」
祝杯を「挙げる」

「上」「挙」の書き分けの判断がつかないときは、平仮名書きを。

ものを渡したり、相手に何かを行うようなときは、平仮名の「あげる」
を使います。
例)結婚の祝いをあげる、間違いを見てあげよう

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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 間違いやすい言葉講座
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話と話し

いろんなメルマガを読んでいると、たまに「話」と「話し」を混同して使っ
ているケースを見かけます。

今回はその区別の仕方をご紹介しましょう。
ひと言で言うと、名詞で使うのが「話」、動詞的に使うのが「話し」です。

●話
名詞。話される内容を指す場合に使用。

(例)日本昔話、無駄話、仕事の話、~という話だった、話をしよう

●話し
「話すこと」を動詞的に表す場合に使用。

(例)話し方、話し合い、話し中、上司に話した、話してほしい

名詞として使う場合は 「お話をする」
動詞的に使う場合は  「お話しする」
になります。

ちなみに…
落語家のことを「はなしか」と言いますが、新聞表記では「はなし家」。
新聞漢字表にはありませんが「噺家」「咄家」と表記することもあります

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今週は、【しごび】読者からの質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 読者からの質問(4)
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どれを使うか?
漢字表記について下記の質問をいただきました。

<質問:「わかる」の表記>—————————————-

いつも気になる言葉ですが、もしアドバイスを頂けるなら幸いです。
それは「わかる」です。

理解する意のことですが、分かる、解る、判る、と三つの選び方があり、
いつもは、「分かる」を選ぶものの、これも「分る」もあり、これだと
行く先が分かれるようでもあり、文を打つたびに、ちょっと気になる言
葉でした。適切な言葉を御指南いただければと思います。

——————————————- 読者 Sさんからの質問

パソコンで「わかる」と入力すると、候補として挙がるのが

分かる  解かる  分る  解る  判る

です。これ以外の候補が挙がる場合もあるでしょう。

「朝日新聞の用語の手引き」「記者ハンドブック」では、いずれも「分か
る」で統一されています。「解る」「判る」は新聞漢字表にない音訓とし
て挙げられています。

新聞表記では「分かる」で統一表記されていますが、辞書によっては「分
る」としているものもあるかもしれません。

この場合、どれが正しいというよりも、Sさんがしっくりくる表記にされ
てよいと思います。

▼ 文書・文章内で表記を統一
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
大切なのは、表記の統一ができているということ。

同じ文章内で「分かる」と「分る」が混同されたり、「解る」や「判る」
が乱用しないよう気をつけましょう。

通常は「分かる」と表記していても、別の意味を持たせたり強調したいと
きに敢えて「解る」や「判る」を使うような場合は、“解る”“判る”と
いうふうに“”で違いを表す方法もあります。

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今週は、誤って使いがちな言葉についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 続・間違いやすい言葉(4)
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ひと言多い表記
▼ 「から」の問題
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
よせばいいのに、余計なひと言をつい言ってしまう、ひとこと多い人。

言葉にも余計なひと言があります。習慣化してしまい、気がつかないうち
にひと言多く書いている、そんな例を挙げてみましょう。

かねてから ⇒ かねて

「かねて」だけで「以前から 前から」という意味を持つので「から」は
不要。同様に
古来から  ⇒ 古来
従来から  ⇒ 従来、以前から
と表記します。

▼ 「さ」の問題
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
積極さに欠ける ⇒ 積極性に欠ける

「さ」は形容詞や形容動詞の語幹に付き、名詞をつくる接尾語です。
例)かわいらしい → かわいらしさ
たくましい  → たくましさ
新鮮だ    → 新鮮さ
ですから、名詞には「さ」をつけません。形容動詞の場合と混同しやすい
ので注意。

そのほかには…

知らなさすぎる ⇒ 知らなすぎる

約50名ほど ⇒ 約50名、50名ほど

「約」も「ほど」もおおよその数を示す言葉なので、一緒に使うと意味
が重複。どちらか一方を使います。

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