今週は、【しごび】読者からの質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 読者からの質問(4)
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どれを使うか?
漢字表記について下記の質問をいただきました。

<質問:「わかる」の表記>—————————————-

いつも気になる言葉ですが、もしアドバイスを頂けるなら幸いです。
それは「わかる」です。

理解する意のことですが、分かる、解る、判る、と三つの選び方があり、
いつもは、「分かる」を選ぶものの、これも「分る」もあり、これだと
行く先が分かれるようでもあり、文を打つたびに、ちょっと気になる言
葉でした。適切な言葉を御指南いただければと思います。

——————————————- 読者 Sさんからの質問

パソコンで「わかる」と入力すると、候補として挙がるのが

分かる  解かる  分る  解る  判る

です。これ以外の候補が挙がる場合もあるでしょう。

「朝日新聞の用語の手引き」「記者ハンドブック」では、いずれも「分か
る」で統一されています。「解る」「判る」は新聞漢字表にない音訓とし
て挙げられています。

新聞表記では「分かる」で統一表記されていますが、辞書によっては「分
る」としているものもあるかもしれません。

この場合、どれが正しいというよりも、Sさんがしっくりくる表記にされ
てよいと思います。

▼ 文書・文章内で表記を統一
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
大切なのは、表記の統一ができているということ。

同じ文章内で「分かる」と「分る」が混同されたり、「解る」や「判る」
が乱用しないよう気をつけましょう。

通常は「分かる」と表記していても、別の意味を持たせたり強調したいと
きに敢えて「解る」や「判る」を使うような場合は、“解る”“判る”と
いうふうに“”で違いを表す方法もあります。

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今週は、誤って使いがちな言葉についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 続・間違いやすい言葉(4)
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ひと言多い表記
▼ 「から」の問題
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
よせばいいのに、余計なひと言をつい言ってしまう、ひとこと多い人。

言葉にも余計なひと言があります。習慣化してしまい、気がつかないうち
にひと言多く書いている、そんな例を挙げてみましょう。

かねてから ⇒ かねて

「かねて」だけで「以前から 前から」という意味を持つので「から」は
不要。同様に
古来から  ⇒ 古来
従来から  ⇒ 従来、以前から
と表記します。

▼ 「さ」の問題
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
積極さに欠ける ⇒ 積極性に欠ける

「さ」は形容詞や形容動詞の語幹に付き、名詞をつくる接尾語です。
例)かわいらしい → かわいらしさ
たくましい  → たくましさ
新鮮だ    → 新鮮さ
ですから、名詞には「さ」をつけません。形容動詞の場合と混同しやすい
ので注意。

そのほかには…

知らなさすぎる ⇒ 知らなすぎる

約50名ほど ⇒ 約50名、50名ほど

「約」も「ほど」もおおよその数を示す言葉なので、一緒に使うと意味
が重複。どちらか一方を使います。

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今週は、誤って使いがちな言葉についてです。

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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 続・間違いやすい言葉(3)
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漢字の間違い
▼ 一発か? 一髪か?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
漢字テストみたいで恐縮ですが…
「ききいっぱつ」を漢字で書いてみてください。

危機一発? それとも、危機一髪?

正しくは「危機一髪」ですね。「かんいっぱつ」も「間一発」ではなく
「間一髪」が正しい表記です。

平仮名打ちすればパソコンが勝手に漢字変換してくれますが、間違いやす
い漢字表記を今一度、おさらいしてみましょう。

まずは四字熟語から!

いっしんどうたい   ⇒ 一心同体   × 一身同体
せきにんてんか    ⇒ 責任転嫁   × 責任転化
たんとうちょくにゅう ⇒ 単刀直入   × 短刀直入

三字熟語や二字熟語にも間違いやすいものがあります。

さいしょうげん  ⇒ 最小限    × 最少限
おやふこう    ⇒ 親不孝    × 親不幸
どろじあい    ⇒ 泥仕合    × 泥試合
しゅくしょう   ⇒ 縮小     × 縮少
じろん      ⇒ 持論     × 自論

▼ 遅れを取る? 後れを取る?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
慣用句や定番フレーズにも間違いやすいものがあります。

ごたぶんにもれず ⇒ ご多分に漏れず × ご他聞に漏れず
× ご多聞に漏れず
しなんのわざ   ⇒ 至難の業    × 至難の技
みもふたもない  ⇒ 身もふたもない × 実もふたもない
ぜかひか     ⇒ 是か非か    × 是か否か
※「ひのうちどころ」も「否の打ちどころ」
ではなく「非の打ちどころ」

うきめ      ⇒ 憂き目     × 浮き目
おくれをとる   ⇒ 後れを取る   × 遅れを取る
とんぼがえり   ⇒ とんぼ返り   × とんぼ帰り
としのはじめ   ⇒ 年の初め    × 年の始め
みみざわりな   ⇒ 耳障りな    × 耳触りな

易しい漢字でも、意外と思い違いしていませんか?

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今週は、誤って使いがちな言葉についてです。

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仕 事 の メ ー ル 作 法     続・間違いやすい言葉(2)
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                        混同です 
▼ 慣用句の混同
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
似たような言葉を使った慣用句は混同しがちです。例えば

愛想を振りまく

「愛想がいい」と「愛嬌を振りまく」の混同からきた間違い。愛想(あい
そ)は好意や人あしらいの良さを指し、愛嬌は相手を喜ばせる言葉や振る
舞いのこと。愛想は「尽きる」ことはあっても、振りまくものではないん
ですね。

火ぶたを切って落とす

正しくは「火ぶたを切る」。「幕を気って落とす」と混用した間違いです。

このように意味や使い方を混同しがちな慣用句をピックアップしてみまし
ょう。

▼ 一字二字の違いで大きく違う
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
× 押しも押されぬ ⇒ ○ 押しも押されもせぬ

れっきとしたを意味する「押すに押されぬ」と混同した間違い。「押しも
押されもせぬ」の「せぬ」は、「押しも」「押されも」の二つにかかかる
否定形。実力があって堂々としている様を意味します。

× 寸暇を惜しまず ⇒ ○ 寸暇を惜しんで

「骨身を惜しまず」と混同しやすい誤り。寸暇(すんか)とは、文字どお
り少しの暇。少しの暇さえ“惜しんで”何かすることを指すので、「寸暇
を惜しんで」が正しい使い方。

× 的を得た ⇒ ○ 的を射た

「当を得る」と混同しやすい誤用。「的を射る」とは、うまく的に当てる
ことから転じて、うまく要点をつかむことを指します。「当を得る」は道
理にかなっている、という意味。

以下の混同の例は、私も知りませんでした。

× 微に入り細に入り ⇒ ○ 微に入り細をうがつ

微に入り細に入りの方が語呂がいいため誤用されやすい。うがつは、物事
の本質を的確に言い表すことを指し、「細をうがつ」とはとても細かい点
にまで言及すること。

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今週は、誤って使いがちな言葉についてです。

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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 続・間違いやすい言葉
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「ぢ」と「じ」、「ず」と「づ」
▼ ビミョ~な差異
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「ぢ」と「じ」、「づ」と「ず」。日本語ならではの「ビミョ~」な使い
分けがあります。使い分ける際のポイントを今一度、チェックしてみまし
ょう。

●「ぢ」「づ」で表記する言葉

例えば、「鼻血」は「鼻」と「血」が連合して「はなぢ」。このように二
語の連合で成り立つ言葉は「ぢ」「づ」で表記します。間違いやすいもの
としては…

○ 小ぢんまり   × こじんまり
○ ちりぢり    × ちりじり
○ 活気づく    × 活気ずく
○ 読みづらい   × 読みずらい

「ち」「つ」の連呼から生じた「ぢ」「づ」には

ちぢむ(縮む)
つづく(続く)
つづみ
つづる

などがありますが、「いちじく」「いちじるしい(著しい)」は例外です。

▼ 間違いやすい「~ずつ」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
●「じ」「ず」で表記する言葉

「世界中」のように「世界」と「中」の二語に分解しにくい場合は「じ」
「ず」で表記します。

○ 一日じゅう   × 一日ぢゅう
○ うなずく    × うなづく
○ (一つ)ずつ  × (一つ)づつ
○ ひざまずく   × ひざまづく

「一人ずつ」「少しずつ」など、「~ずつ」は「づつ」に間違いやすいの
で注意しましょう。

通常は漢字表記するので違いが分かりにくいのが「地」。
「ち」とも読みますが、音読みで濁る場合は「じ」。二語が連合した場合
も「で」ではなく「じ」になる例外です。

じめん(地面)
ぬのじ(布地)

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今週は、外来語の書き方に迫ります。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 外来語の表記(3)
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間違いやすい表記
▼ 音から入る? 文字から入る?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
小学生の時、「レクレーション」と言っていたら、それは「レクリエーシ
ョン」だと先生から教わりました。

こんなふうに音で覚えてしまい、そのまま使っている外来語も少なくあり
ません。たとえば…

アタッシケース  ⇒ アタッシェケース(attache case)

エンターテメント ⇒ エンターテインメント(entertainment)

ミニュケーション ⇒ コミュニケーション(communication)

シュミレーション  ⇒ シミュレーション(simulation)

クレーション   ⇒ レクリエーション(recreation)

原語を知ると、書き間違い、言い間違いに気づきます。

▼ 慣用化したものも…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
外来語の表記は原語のつづりや発音に近い書き方をしますが、慣用化し、
日本語として定着していると思われるものは、それに従う場合もあります。

ニュー(news)      ⇒ 英音は「ニューズ」
クローアップ(close-up) ⇒ 英音は「クロースアップ」
ナルシスト(narcissist)  ⇒ 英音は「ナルシシスト」

個人的にいつも気になるのが「スムーズ」。

英語は「smooth」、英音では「スムーズ」のはずですが、「スムース」と
表記していたり、言う人が意外と多いです。

いずれは慣用化していくのかもしれませんが、読んだり聞いたりするたび、
気恥ずかしさを感じるのは私だけでしょうか…。

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