今週は、本来の言葉の意味にスポットを当ててみたいと思います。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法    < 誤りやすい慣用句(2)
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                       漢字の間違い

▼ その漢字でいいですか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
突然ですが、クイズです。下記の言葉の間違いはどこでしょう?

1) 袖すり合うも多少の縁
2) 激を飛ばす
3) ぬれ手で泡
4) 歯に絹着せぬ
おまけ) フリーの客

メールでも使うことのある慣用句ですが、案外、文字の間違いに気づかないま
ま使用していませんか? 正しくは次のようになります。

1) 袖すり合うも多生の縁
2) 檄を飛ばす
3) ぬれ手で粟
4) 歯に衣着せぬ
おまけ) ふりの客

▼ 本来の意味を要チェック!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1) 袖すり合うも多生の縁
「多生」とは、仏教用語で「多くの生を経ること」。道で人と袖を触れあうよ
うなちょっとしたことでも、多生、すなわち前世からの因縁によるものだ、と
いうのが本来の意味。ちなみに「多生」は「他生」、「袖すり合うも」は「袖
振り合うも」「袖触れ合う」とも書きます。

2) を飛ばす
「檄」は檄文の檄。「自分の主張や強く訴え、広く決起や同意を促す文書」を
意味します。「激励」の「激」ではありません。

3) ぬれ手で
「濡れた手で粟をつかめば粟粒がたくさんついてくるように、骨を折らずに多
くの利益を得ること。やすやすと金もうけをすること」が本来の意味。バブル
の「泡」ではなく「粟」なんですね。ちなみに漢字の栗と間違えないように。

4) 歯に着せぬ
「きぬ」はシルクの「絹」ではなく、衣服を指す「衣」。歯にころもをまとう
ことなく「思ったとおりをずけずけと言う」意味です。

おまけ) ふりの客
本来、「ふり」とは「紹介や予約なしで来る、なじみでない客」を意味します。
似たような音のフリー(自由な)と混同しやすいですが、別物です。

今さら……という感もなきにしもあらずな常識的な慣用句をピックアップして
みました。PCで入力すれば自動変換されるので、間違うことも少ないのかもし
れませんが、言葉からくるイメージでつい思い違いをしているということも…。
気になる言葉は辞書をめくって今一度確認してみましょう。

※参考資料 共同通信社「記者ハンドブック」「デジタル大辞泉」

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【しごび】 の お 知 ら せ-1
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上記の記事がまぐまぐニュースで紹介されました。

▼【クイズ】「ぬれ手で泡」「激を飛ばす」間違いが分かりますか?

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今週は、本来の言葉の意味にスポットを当ててみたいと思います

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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 誤りやすい慣用句
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                    言葉にまつわる誤解

▼ エピソード1:おあつらえむき
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
パンフレット用のコピーを提出した際、若い担当者から投げかけられた質問。

「おあつらえむきって、一般的な言葉ですか?」

「えっ?」と一瞬言葉につまりましたが、私より15歳は若いその担当者の
“辞書”には「おあつらえむき」という言葉はなかったようです。

「おあつらえむき・あつらえむき」とは、注文どおり、希望どおりであること
や、そのさまを指します。

「あつらえる」という言葉を知っていれば、イメージできる言葉ですが、もは
や若い世代には「あつらえる」という行為自体がすでに未知のもの? そう実
感した出来事でした。

▼ エピソード2:大部
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
次は、私が言葉を知らなかったケース。

社内報の仕事で、先方から受け取った原稿に「大部なので読むのも大変だが…」
という一文がありました。

紙数が非常に多い本なので、読了するのに時間を要す、という意味で使われて
いたのですが、私はてっきりは「大部」はタイプミスと思い込んでいました。
それまで「大部」という言葉を知らなかったのです。

先方に「ここは“厚い本”の間違いでは?」と何度かメールしても返事はなし。
辞書で調べて、初めて言葉の意味を知ったときは穴があったら入りたい心境で
した

言葉の本来の意味や用法。知らないよりは知っておくほうがいい。普段何げな
く使っている言葉に「ちょっと待った」をかけ、今一度見直してみましょう。

 

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今週は、使い方を間違えやすい敬語をピックアップします。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法      < 間違いやすい敬語(4)
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                   尊敬語と謙譲語の混同
▼ 尊敬語と謙譲語の違い
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
尊敬語と謙譲語、混同して使っている場合も少なくありません。
今一度、尊敬語と謙譲語について整理してみましょう。

尊敬語:相手に対して敬意を示す言葉。自分より目上の人に対して使用。
謙譲語:自分をへりくだって言うことで、間接的に相手を敬う言葉。

尊敬語同様、謙譲語にも二通りのパターンがあります。
・一般形
自分の動作や状態に、補助動詞の「お~する」「ご~する」をつけて使う場合

・特定形
「おる」「いただく」のように言葉自体が謙譲語の場合

        <一般形>  <特定形>
 聞く  ⇒  お聞きする  伺う、承る、拝聴する
 言う  ⇒         申す、申しあげる
 見る  ⇒         拝見する

などが謙譲語の一例です。

▼ 謙譲語に「れる」をつけても尊敬語ではない
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
間違いやすいのは、謙譲語に尊敬語の「れる」をつけて使ってしまう場合。
たとえば…

お客さまが申されました。 ⇒ お客さまがおっしゃいました。

おられますか ⇒ いらっしゃいますか

左側の文は、謙譲語である「申す」「おる」に、に尊敬語の「れる」をくっつ
けてしまっている間違いです。なんとなくそれらしく言ったり聞いたりできま
すが、気をつけましょう。

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今週は、使い方を間違えやすい敬語をピックアップします。

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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法      < 間違いやすい敬語(3)
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                      尊敬語振り返り
▼ 二通りある尊敬語
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
相手を高めて敬意を示す言葉が「尊敬語」です。
尊敬語には「一般形」と「特定形」の二通りあります。

・一般形
相手の動作や状態に、助動詞の「~れる」「~られる」、
補助動詞の「お~になる」「ご~になる」をつけて使う場合

・特定形
「いらっしゃる」「召し上がる」のように言葉自体が尊敬語の場合

<一般形>         <特定形>
聞く ⇒ 聞かれる、お聞きになる
言う ⇒ 言われる         おっしゃる
する ⇒ される          なさる
見る ⇒ 見られる         ご覧になる
くれる⇒              くださる

などが挙げられます。

▼ 尊敬語の主語は相手
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
間違いやすいのが、物に尊敬語を使ってしまうこと。物は敬意の対象にならな
いので尊敬語をつける必要はありません。例えば…

素敵なネクタイでいらっしゃいますね。 ⇒ 素敵なネクタイですね。
今日のネクタイ、素敵ですね。

本社は広島でいらっしゃいますか? ⇒ 本社は広島ですか?

尊敬語と謙譲語の混同もよくある間違いです。相手の態度・状態を問う場合は…

どちらにいたしますか? ⇒ どちらになさいますか?
どちらにされますか?

どういたしましたか?  ⇒ どうかなさいましたか?

「する」の尊敬語は「される」「なさる」、謙譲語は「いたす」。
また、尊敬語は主語が相手、謙譲語は主語が自分。
尊敬語と謙譲語の違いを理解し、混同に注意しましょう。

 

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今週は、表記の際の留意点についてです。
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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法         < 基準を持つ(5)
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                   間違いを減らすには?
▼ なぜ、基準を持つのか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「表記の際に注意したい点」について、おさらいをしてみましょう。

1)表記の際に基準となる辞書や手引きを持つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
2)同じ文章内の表記の統一を図り、一貫性をもたせる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
・送り仮名は、活用語尾の前から仮名を送るのが原則。
慣習で意味が通じる言葉は、送り仮名の一部を省くことを許容
(例:「おわる」は「終わる」が原則だが、「終る」も許容)

・同じ読みでも漢字表記が異なる語を知り、使い分ける。

・紛らわしい仮名遣いに注意する
(例:「こんにちは」「こぢんまり」「ずつ」など)

なぜ、基準となる辞書や手引きを持つのか?

それは、表記について指摘された際、「コレを基に表記しています」と提示で
きるからです。一つ基準にする資料があれば、「なぜ、そう表記したか」とい
う説明ができますよね。

記者ハンドブックや広辞苑のように、一般に信頼度の高い資料を「基準」にし
ておくと説得力が増します。

ただ、表記の「基準」に絶対的なものはありません。大切なのは、「基準」と
なる資料にがんじがらめに縛られるのではなく、自分が文章を書く際の表記の
統一や言葉の使い分けができていることです。フリーの編集者には、担当する
出版社の表記の基準が頭に叩き込まれているという人もいます。

▼ すぐ調べる。そして、読み返す
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
メールマガジンと書籍の違い。

人の目でチェックされているか否か、だと私は区別しています。ほとんどのメ
ルマガは書いた筆者自身が校正・校閲しており、筆者以外の人、つまり編集者
の目や手でチェックされているメルマガはごくわずか。

ですから、言葉遣いや表記の誤りが目につき、書籍よりも文章の完成度がどう
しても劣るのです。

1冊の書籍も1つのメルマガも内容の良さを引き立てるのは、言葉への配慮。

メールもメルマガも、文章を書くときは、表記に迷ったり疑問を持ったら、す
ぐ調べる。文字の入力の際、自動変換に頼りきらないことです。

そして、最低一度は読み返す。自分の文章を客観的に見直すためにも、少し間
をおいて読み返すと、間違いに気づきやすいですね。

表現に凝るよりまず、正しく分かりやすく書けているかを気に留めてみましょ
う。その積み重ねが、実は文章上達の近道です。

基本があるから飛躍ができる。スタイルのある文章というのは、しっかりした
基本から生まれていくものではないでしょうか。

 

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今週は、表記の際の留意点についてです。
◆────────────────────────────◆
仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法         < 基準を持つ(4)
◆────────────────────────────◆                                      間違いやすい仮名遣い

▼ 「は」と「わ」、「お」と「う」の使い分け
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「こんにちは」と「こんにちわ」。
うっかり「わ」にしていませんか? 「こんばんは」も同様ですね。

一方、「雨は降るわ風は吹くわ」は「わ」。「は」ではありません。
「来るわ来るわ」「出るわ出るわ」も同様です。

「通る」を平仮名で書くと「とおる」「とうる」さて、どちらでしょう。

この場合は「お」。「とおる」です。試しに「とうる」と打って変換してみて
ください。「通る」は出てきません。「多い=おおい」「大きい=おおきい」
「おおよそ」なども同様に「お」で表記します。

では「放る」を平仮名で書くと?

この場合は「ほうる」。ほかにも「扇=おうぎ」「遊びほうける」などが「う」
ですね。

▼ 紛らわしい仮名遣い
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
日常的な言葉ほど、意外と仮名遣いを間違っているものです。

紛らわしい仮名遣いを挙げましたので、確認してみてください(「朝日新聞の
用語の手引」を参照しました)。

<は> いずれは こんにちは こんばんは 願わくは

<わ> 来るわ来るわ 出るわ出るわ 雨は降るわ風は吹くわ

<ぢ> こぢんまり

<づ> ことづける(言付ける) したつづみ(舌鼓)

<ず> ずつ(一つずつ、少しずつ) うなずく(頷く) 黒ずくめ さしずめ

<お> おおよそ とおる(通る) とどこおる(滞る) おおい(多い)
おおきい(大きい)

<う> ほうる(放る) こうむる(被る) 遊びほうける おうぎ(扇)

「こぢんまり」を「こじんまり」、「ずつ」を「づつ」と間違いやすいので
注意しましょう。

「朝日新聞の用語の手引」 

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