今週は、迷いがちな数字の書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 数字の問題(4)
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物の数え方

▼ ウサギを数える時は?
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新聞表記では、人数を表すのは原則として「人」、動物は「匹」、鳥類は
「羽」、大型の獣類は「頭」となります。

ウサギは「2羽」というように「羽」で数える説もありますが、「匹」で
も間違いではありません。

動物をどう数えていいかわからない場合や種類の違う動物をひとまとめに
数えるような場合も「匹」を使います。

▼ 形状により異なる物の数え方
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物を数える場合は、形状により数え方が異なります。最も多く使われるの
が「個」。そのほかにもいろいろあります。例えば…

薬や真珠など、極めて小型の物は「粒」

ひもやネクタイ、棹のように形の長いものは「本」

束ねた花や野菜は「把」「束」

紙やじゅうたん、テニスコートなど、平面的なものは「枚」「面」

建物は「棟」「戸」ですが、住居の単位としては「戸」「軒」

機械・器具・車両・固定した施設を数える時は「台」「基」
車両は「台」のほかに「両」で数えることも。

船舶は「隻」「艇」

航空機は「機」

種類が違う物を一括して数える場合は「点」や「件」を使います。どう数
えていいか迷ったり、分からない場合は、原則として「個」で数えます。

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今週は、迷いがちな数字の書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 数字の問題(2)
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年齢の名称・異称

▼ 中年は何歳までか?
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中年とは何歳から何歳までを言うのでしょうか?

大辞林 第二版によると「青年と老年の間の年頃。40歳前後から50歳代後半
あたりまで」とあります。

では、壮年は?

これは諸説あり、血気盛んで働き盛りの時期として30歳くらいの年齢を挙
げる説、もう少し年齢重ねた40代から50代を指す説、もっと広い意味で成
年に達してから老年になるまでの間を示す説、といろいろ。中年も壮年も
結局、似たようなものなのですね。

「三十にして立つ。四十にして惑はず。五十にして天命を知る」でおなじ
みの論語の一節。ここでは、30歳を「而立(じりつ)」とし、学問などの
基礎が備わり、独り立ちができるようになる年齢として表されています。

▼ 人生の節目を示す年齢の異称

ちなみに、40歳は狭い見方に捕らわれず心の迷いがなくなる年齢として
「不惑」、50歳は天が自分自身に与えた使命を自覚する年齢として「知命」
という言葉で表されています。

自分に置きかえてみると「不惑」の域にはほど遠く、孔子に及びもしませ
んが…。

年齢の異称としてはほかにも、

20歳=弱冠
中国・周代には、男子は20歳で冠を付けて成人(元服)したことからくる
異称。転じて、年齢が若いことを指す。

60歳=還暦
その人が生まれた年の干支がまた巡ってくる満60歳(数えで61歳)を指す
異称。長寿を神に感謝し、祝いの行事を行う風習も。「本卦還り(ほんけ
がえり)」とも言われる。

新聞表記では、日時、年齢、金額、数量など、数字の表記には原則として
洋数字を使うことになっています。一方で、日本では、年齢について古来
から伝わる異称もあります。人生の節目を伝える古人からのメッセージの
ようで興味深いですね。

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今週は、本来の言葉の意味にスポットを当ててみたいと思います。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法    < 誤りやすい慣用句(2)
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                       漢字の間違い

▼ その漢字でいいですか?
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突然ですが、クイズです。下記の言葉の間違いはどこでしょう?

1) 袖すり合うも多少の縁
2) 激を飛ばす
3) ぬれ手で泡
4) 歯に絹着せぬ
おまけ) フリーの客

メールでも使うことのある慣用句ですが、案外、文字の間違いに気づかないま
ま使用していませんか? 正しくは次のようになります。

1) 袖すり合うも多生の縁
2) 檄を飛ばす
3) ぬれ手で粟
4) 歯に衣着せぬ
おまけ) ふりの客

▼ 本来の意味を要チェック!
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1) 袖すり合うも多生の縁
「多生」とは、仏教用語で「多くの生を経ること」。道で人と袖を触れあうよ
うなちょっとしたことでも、多生、すなわち前世からの因縁によるものだ、と
いうのが本来の意味。ちなみに「多生」は「他生」、「袖すり合うも」は「袖
振り合うも」「袖触れ合う」とも書きます。

2) を飛ばす
「檄」は檄文の檄。「自分の主張や強く訴え、広く決起や同意を促す文書」を
意味します。「激励」の「激」ではありません。

3) ぬれ手で
「濡れた手で粟をつかめば粟粒がたくさんついてくるように、骨を折らずに多
くの利益を得ること。やすやすと金もうけをすること」が本来の意味。バブル
の「泡」ではなく「粟」なんですね。ちなみに漢字の栗と間違えないように。

4) 歯に着せぬ
「きぬ」はシルクの「絹」ではなく、衣服を指す「衣」。歯にころもをまとう
ことなく「思ったとおりをずけずけと言う」意味です。

おまけ) ふりの客
本来、「ふり」とは「紹介や予約なしで来る、なじみでない客」を意味します。
似たような音のフリー(自由な)と混同しやすいですが、別物です。

今さら……という感もなきにしもあらずな常識的な慣用句をピックアップして
みました。PCで入力すれば自動変換されるので、間違うことも少ないのかもし
れませんが、言葉からくるイメージでつい思い違いをしているということも…。
気になる言葉は辞書をめくって今一度確認してみましょう。

※参考資料 共同通信社「記者ハンドブック」「デジタル大辞泉」

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【しごび】 の お 知 ら せ-1
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上記の記事がまぐまぐニュースで紹介されました。

▼【クイズ】「ぬれ手で泡」「激を飛ばす」間違いが分かりますか?

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今週は、使い方を間違えやすい敬語をピックアップします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 間違いやすい敬語(2)
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                   二重敬語に気をつけて

▼ 丁寧も行き過ぎると不自然
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敬語に敬語を重ねた二重敬語。案外、気づかず使っているものです。

たとえば、「お○○○になる」に尊敬の「れる」「られる」を付けてしまうパ
ターン。

おっしゃられる  ⇒ おっしゃる

召しあがられる  ⇒ 召しあがる

おいでになられる ⇒ おいでになる いらっしゃる

ご覧になられる  ⇒ ご覧になる 見られる

お帰りになられる ⇒ お帰りになる 帰られる

丁寧に書こうとして、却って丁寧すぎて不自然に映ってしまうので要注意。敬
語が重複すると、単純に聞きづらい、読みづらいものです。

▼ 「お」は和語に、「ご」は漢語に
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
二重敬語としては、やたらと「お」や「ご」「御」をつけるのもNG。

「おごちそうさま」は「ご」で十分丁寧なのに、さらに「お」まで付けてしまっ
ている二重敬語の例。

「お」は和語(訓で読まれる語)に、「ご」は漢語(音で読まれる後)に付け
るのが原則。外来語にも「お」「ご」はつけません。例えば…
○ ご馳走  お手洗い
× おビール おトイレ

「まぐまぐ!ニュース」でこの記事が取り上げられました。

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