今週は、読み飛ばされない件名の工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 読ませる件名(5)
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件名にも特徴を

「山本です。昨日はお疲れ様でした」

うっかり開いてしまったメールの件名です。
山本さんという知り合いあがいて、昨日、会ったばかりだったので
「まさか」と思いつつ開いたら、迷惑メール。

このパターンの件名では、
「山田」「田中」など、よく聞く姓が使われているのが特徴ですが、
同名の知り合いがいれば、迷惑メールと気づかずつい開いてしまいます。

「読ませる件名」という意味では、
こうした迷惑メールほど考え抜かれたものはないのかもしれません。

ほかにも
「ご連絡有難う御座います」
「佐藤です、毎日ご苦労様です」
など、ビジネスメール風の件名の迷惑メールが増えてきました。

ただ、「有難う御座います」「ご苦労様」など、
不必要な漢字が多く、漢字変換したまま使っている粗雑さが
迷惑メールと判断しやすいポイントではあります。

▼ 判別できるポイントをプラスする
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
相手に確実に自分と分かるメールの件名にするには、
どこかに特徴をつけることです。

「お礼:昨日はお疲れさまでした(神垣)」
「ご連絡いただき、ありがとうございます【ABC商事】」

上記に挙げたフレーズは、頻繁に使われる定番フレーズ。
迷惑メールでも多用されやすいため、固有名詞や記号を使い、
ひと目で誰からか分かるようにしています。

よくあるフレーズだからこそ、
他と区別できるワンポイントを添えてみましょう。

あともう一点、注意すべきは、相手との距離感です。

親しい間柄の相手ほど言葉も省略されがち。
LINEなどSNSでの会話感覚をパソコンメールに持ち込んでしまうと、
間違いも起きやすいので、
「書き言葉」を意識して丁寧に文章化する習慣をつけましょう。

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今週は、読み飛ばされない件名の工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 読ませる件名(4)
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型をつくる

迷惑メールと混同されず、確実に読まれる件名として考えられるのが、
件名に一定の決まった型を取り入れることです。

【○○信用金庫】取材原稿 構成の件
【異動のご挨拶】
【 謹 賀 新 年 】 2008年もよろしくお願いいたします

上記は【 】を使って社名や伝えたい内容を強調した例です。
【 】以外に≪ ≫や[ ] も件名を目立たせる効果があります。

【 謹 賀 新 年 】のように字間を空けると、見た目がより強調されます
(ただし、文字数が多いとスペースばかりとり、締りがなくなります)。
【重要】はよく使われるアイテムですが、迷惑メールにもよく見られるので、
件名に固有名詞や数字を盛り込み具体性を持たせるとよいでしょう。

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◆◆新着着物◆◆今年最後の出品です。
【P2倍】今年1年の感謝の気持ちを込めて・・・

上記のように■や◆◆などの記号を組み合わせ、件名を強調する方法もあります。
●や◎も使えますね。

黒い記号は□や◇より見た目のインパクトが強くなる印象がありますが、
使いすぎると逆に読みづらくなるので注意が必要です。

上記3番目の例のように、件名の文字の前を二文字程度空けると、
受信トレイに件名がずらっと並んだときに目を引きます。

このように件名にもワンポイントを施すことで、他のメールと差別化することができます。
メルマガやネットショップからの件名にもよく使われていますね。

件名の文章もさることながら見た目の効果も考慮すると、読み手の目に留まりやすくなります。

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今週は、読み飛ばされない件名の工夫についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 読ませる件名(3)
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数字を入れる

件名をより具体的に書くには、固有名詞のほかに
数字を入れるようにするのも効果的です。

例えば「先日はありがとうございました」という件名。
よく使うフレーズですが、最近は同じ件名の迷惑メールも増えています。

「7日の互礼会ではありがとうございました」
と「いつ」を数字で表すと、メールのやり取りが少ない相手でも
「あ~、あの時の…」と思い出すことができます。

「16日の新年会、予約とれました」
「2月14日のイベント打ち合わせについて」
など、日常のやりとりでも意識して日付を件名に入れると、
読み手は数字に注意がいくので記憶に残りやすく、確実です。

▼ 読む側に整理しやすく伝える
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
同じ相手に複数回メールを送るような場合も
数字を入れると分かりやすいです。

例えば、ページものの原稿を編集者やデザイナーにメール送信する場合
「○○○社 社内報72号 P1-2」
「1月18日掲載 △△銀行 12段原稿-1」
のようにページ数や通し番号を入れておくと、
受信する側が整理がしやすく混同する心配もありません。

同じ件名が続く場合
「パッケージデザイン打ち合わせの件(2)」
と送信するたびに数字を入れていくのも、
後で読み返すときに便利です。

件名に限らず、メール本文や企画書などでも、
数字で表すことを意識して書くと内容がより具体的に伝わり、
説得力が増します。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
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                       「~ませんでしょうか」

バックナンバーVOL.691 「変更の依頼」をテーマにしたときに
いただいた質問です。

<読者からの質問>————————————————

本日のメルマガで、こちらの都合で相手に変更お願いしたいときの
文例として

> >  変更をお願いできませんでしょうか。
> >  お約束の時間を変更していただけませんでしょうか。

を使われていましたが、この「・・・ませんでしょうか」
という表現は敬語として正しいのでしょうか。

「とんでもございません」のように、
「使われがちだが正しくない表現」の一つで、
重ねるべきでない言葉を重ねて使っているような違和感を感じるのです。

自分も同様の状況では、丁寧に表現したいため
「ですか」で終わっては無礼なような気がして「でしょうか」を
つけてしまうのですが、これは正しくないのでは、
ということが気になっていました。

何かの機会にこの表現について取り上げていただければ幸いです。

読者 C.O 様
—————————————————————–

確かに「~ませんでしょうか」という表現は「ませんか」と「でしょうか」
が合わさった言葉のようで、まどろっこしい印象を受けます。

いろいろ調べてみたのですが、残念ながら「~ませんでしょうか」が
正しいのかそうでないのか記述している資料を見つけることが
できませんでした。

C.Oさんがご指摘のように「とんでもございません」は本来、
「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」が正しい
表現です。

なぜなら、「とんでもない」は「途方もない、思いがけない」という意味
の形容詞で、「~ない」まで含めて一つの言葉になります。

「とんでもない」を丁寧に言う場合は「とんでもない」までを含め、
「とんでもないことです」「とんでもないことでございます」と表記します。

「とんでもございません」は「とんでも・ない」という区切り方をし
「ない」を丁寧に表現しているところに違和感が生じるわけです

ただ、一般的には「とんでもございません」を使っているケースが
多く見られます。解釈に“揺れ”がある表現の一つといえるでしょう。

「~ませんでしょうか」に話を戻しましょう。

これは私の見解ですが、メールなどの書き言葉の場合、「~ませんか」と
書いても意味は通じますが、読んだときに直截過ぎてキツク感じられる
ことがあります。

「でしょうか」を付け加えることで表現が和らぐため、
「~ませんでしょうか」が使われているように感じます。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(2)
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予定の変更

<読者からの質問>————————————————

最近、ある理由で、お客様にプロジェクトの予定日を
後回しにさせてください、とお願いしました。
このような場合、どのように表現するとよいか、
ご指導をいただきたいです。
読者 G 様
—————————————————————–

こちらの都合による変更なので「お願いする」姿勢で文章を書くように
心がけましょう。

・いつからいつへの変更か
・変更の理由
・相手の都合を打診

この三点を押さえることがポイントです。

—————————————————————–
件名:△月△日の打ち合わせ日程変更のお願い

本文:○○様

いつもお世話になっております。△△です。

12月11日(火)10時に予定しておりました
×××プロジェクトの打ち合わせですが
12月14日(金)に日程の変更をお願いできないでしょうか。

社内でトラブルがあり、勝手ながら
打ち合わせの延期をお願いする次第です。

もし、14日に変更が難しいようでしたら、
○○様のご都合の良い日程をご指定いただければ
と存じます。

事前にご調整いただいておりましたのに
急な変更をお願いする失礼をお許しください。

ご検討のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

—————————————————————–

こちらの都合を押し付けるのではなく、相手の意向に添う形で
調整したいですね。

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【しごび】 の お す す め
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今回で三度目になる
オリジナル制作の筆文字カレンダー。

2008年版のテーマは【言の葉】です。

心に響く古今東西の名言・格言を
英文で表記。

その一文からイメージされる
漢字一字をあしらった構成で
12カ月を綴っています。

一文字の潔さが
英文とあいまって
なかなかいい感じなんです。

コンパクトサイズなので
パソコンや机まわりに飾ってくださっているかたも
多いです。

あなたの誕生月や記念日を彩る言葉
見つけてください。

筆文字カレンダー2008 【 言の葉 】

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法                               < 読者からの質問
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                      「けれども」と「けども」

<読者からの質問>————————————————

メール作法というよりは、電話での言葉遣いについてです。

職場で、「○○なんですけども~」としきりに使う方が
いらっしゃるのですが、私は「○○なんですけれども」と
使う方が正しいんじゃないのかな、といつも思ってしまいます。

「~けども」という言い方が、私には少し失礼な
言い方に感じるのですが、「~けれども」がより丁寧なだけで、
特に失礼ということはないのでしょうか?

読者 I.H 様
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「~けれども」の「れ」を省略したのが「~けども」なので、
丁寧な表現という観点からすると「~けれども」の方が
丁寧な言葉遣いといえます。

ただ、話し言葉の場合、「~けども」「~けど」「~けれど」のように
略して使われることも多くあると感じます。

書き言葉に対して話し言葉は、言葉が省略され、言いやすく
くだけた表現を使う傾向にあるからです。

どれが正しいというよりも、「~けれども」に対して
「~けども」「~けど」「~けれど」は少しくだけた言い方と認識し、
自分は丁寧な表現を使う、ということでよいのではないでしょうか。

私も話し言葉では、「~けれども」を意識して使うようにしています。

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