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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 読者からの質問(2)
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おごちそうさま

<読者からの質問>————————————————

「ごちそうさまでした」を
私の友人は、「おごちそうさまでした」と言います。

違和感を覚えて話したことがあるのですが、彼女は
小さいころから「おごちそうさまでした」と言っていて、
彼女の子供達が通っていた保育園でも「おごちそうさまでした」
だったそうです。

「ごちそう」自体がすでに“馳走”になるに“御”が付いているので
更に「お=御」を付けるのはおかしいような気もするのですが
いかがなものでしょうか・・・
読者 H.Hさん
——————————————————————

H.Hさんがお書きの通り、
ごちそうは「馳走(=もてなしや、もてなしの酒食の意)」に
「ご」をつけた丁寧語です。

「ごちそう」「ごちそうさまでした」で丁寧な表現になっているので、
「ご」の前にさらに「お」をつけると二重敬語になってしまいます。

「お料理」「お食事」の「お」や「ご祝儀」の「ご」は美化語と呼ばれ、
特に尊敬の対象はなくても、ものごとを美化して述べるときに使われます。

名詞に「お」をつける表現は、幼児との会話や幼児に関連する会話に
多く見られますよね。「お迎え」とか「お受験」とか。
「お受験」などは言葉としてもおかしいと思うのですが、
半ば慣習のようになっています。

H.Hさんのお友達も子供のときから大人がそう呼びかけたり、
周りで使われていたことで習慣化してしまったのかもしれません。
地域によっては方言で「おごちそうさま」を使うところもあるようです。

ただ、敬語の使い方としては「ごちそう」はすでに丁寧な言葉である
ことは知っておいてよいと思います。

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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 読者からの質問
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「是非」の表記

<読者からの質問>————————————————

「是非」の使い方ですが
「是非とも○○」「是非○○して下さい」
などの場合があります(お願いの文書ですね)。

私は「非」という漢字をふさわしくないと感じていまして
「ぜひとも○○」「ぜひ○○して下さい」としていますが、
一般的にいかがなものでしょうか?
読者 A.Oさん
——————————————————————

ご質問にあるように、副詞として「是非」を使う場合は
平がな書きで「ぜひ」としていいようです。

共同通信社の記者ハンドブック
朝日新聞の用語の手引

いずれも副詞の「ぜひ」は平がな書きで表記が統一されています。

一方、可否や賛否という意味で「是非」を使う場合は、
漢字の方が意味が分かりやすいです
(この場合は「是否」ではなく「是非」)。

「是非」のように、漢字で書くと字面や印象が強すぎて、
使うのがためらわれる言葉があります。

「非常に」とか「絶対に」などもそうではないでしょうか。

「非常に」の代わりに「とても」、
「絶対に」の代わりに「必ず」「どうしても」と
言い(書き)換えると印象が和らぎます。

すべて平がな書きの文章も読むのに疲れますが、
漢字がやたらに多く、威圧的な文章もいただけません。

文章を書くときは、漢字と平がなのバランスを意識すると
心地よく読みやすい文章になります。

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 読者からの質問(5)
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語彙を増やすには…

< 言葉の翻訳力 >をテーマに「語彙を増やす」方法について書いた記事
に対して参考になるメールをいただきました。

<読者からのメール>———————————————-

今日の「語彙を増やすには」で私が感じていることを、
1つご報告させていただきます。

「テープを聴く」ということです。

歩いて15分のところに小さな図書館があります。定年帰郷した当時、
遅読の私は本を読むことが苦手でした。図書館にはカセットテープが
たくさん(何本あるか、わかりません)あり、落語から聞き始めました。
その後、講演および小説のテープを聞いております。

耳から言葉が入ることで「語彙」が増える効果がありそうに思えます。

読者 N.T さん

——————————————————————

語彙を増やすことに関して、私は「読む」ことばかりに注力していたので
N.T さんからのメールに「なるほど!」と思いました。

そういえば
ビジネス系の講演などのCDを移動中の車の中で聞くという男性が
結構多いですし、
私より上の世代には、NHKの「ラジオ深夜便」が根強い人気です。

N.T さんのお便りには、
聞くことから始めて、次第に本も読むようになり、
書く喜び・楽しみを見つけた、とありました。

義務とか強制でなく、楽しみながら聞く・読む・書くが
つながっていくのはとても素敵なことだと思います。
さらに「話す」が加わると、世界がもっと広がる気がします。

「聞く」ことの効用は、言葉のリズムやテンポがつかめることでは
ないでしょうか。これは「書く」ときにとても役に立ちます。

▼ 表現の軸になるのは言葉
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「子どもの頃は人見知りで、人前で話すこともできなかった」と言っても、
今では誰も信じてくれませんが、
「読む」と「書く」だけが自分の思いを伝える頼みの綱だった時期が
私にはあります。

でも、大人になり、年齢と経験を重ねるうちに
「話す」ことが苦でなくなりました。

読む・書く・話す・聞く
いずれの土台になっているのも「言葉」。

言葉を追い、関心を持ち続ける限り、終わりはなく
読む・書く・話す・聞くが絡み合いながら
「その人」をつくっていくのかもしれません。

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もうすぐです!
ニューヨークに滞在中のかた、ぜひ足を運んでくださいね。

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沙琴 & ヤマモトテルミ ニューヨーク市ハーレムにて初作品展
We Make Our Art Our Life We Make Our Life Our Art
─ 生きている証 ─
******************************************************************

日時:2008年2月15日(金)~17日(日)
場所:トライバル. スフィアーズ. ギャラリー(Tribal Spears Gallery)
New York 2167 Frederick Douglass Blvd. New York, NY 10026
※作品展があるのは地階です

初日15日(金)16:00~20:00にあるオープニングレセプションでは
地元アーティストを交えたパフォーマンスも。

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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 読者からの質問(3)
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「ないです」

<読者からの質問>————————————————

「ないです」という表現が気になります。
これは「ありません」とするのが正しい用法ではないでしょうか?

例えば「特に質問はないです」ではなく、
「特に質問はありません」が丁寧な感じがしますよね。
どう思われますか?

読者 A.K さん
——————————————————————

そこに「ない」、存在しない状態を丁寧に表現するのであれば
「ありません」とするのが適切です。

「資料はないです」より「資料はありません」
「報告することは特にないです」より「報告することは特にありません」

もっと丁寧に表現するなら「ございません」でを使います。

「ない」には、このように「ある」の反対を示す意味のほか、
・打ち消し   例)来ない、行かない
・程度を強める 例)あっけない、せわしない
など、ほかにも複数の意味がある言葉です。

ちなみに「とんでもない」は「ない」も含めて、これひと言で形容詞。
ですから「とんでもありません」ではなく
「とんでもないです」「とんでもないことです」と表すのが適切です。

しかし、一般的には「とんでもありません」を違和感なく使っている人も
多いことから、平成19年2月に発表された文化庁「敬語の指針」では、
「褒められたことに対し、謙遜して否定する場合の言い方としては、
問題がない」とされています。

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「形容詞+です」

1月17日配信のVOL.737< 言葉の翻訳力(3)>で取り上げた例文について
次の質問をいただきました。

<読者からの質問>————————————————

今回はじめてメールさせていただきましたのは
本日の例文で気になった文章があったからです。

それは「うれしいです」の一文です。

これは本来であれば「うれしく思います」
と使うのがビジネスメールでは正しいのではないでしょうか。

読者 K.I さん
——————————————————————

質問は次のように続きます。
————————————————
同様に、ごく普通に「おいしいです」などと使ってしまいますが
形容詞+動詞 は誤った使い方で、形容詞は名詞の前に使うものなので
「おいしいパンです」とするか
「おいしい」とするか
丁寧な言い方にしたければ「おいしゅうございます」
が正しいと新聞で読んだ記憶があります。
(動詞? 助動詞 ?形容詞? 修飾語? 品詞の正確な情報は
あやふやですみません)

自分でもよくそういう言い方をしていたのですが
何か言葉の座りが悪いなと日頃から感じていましたので
その記事を読んだ時は『なるほど!』と
非常にすっきりした気持ちになったのを覚えています。
————————————————

例文を書いた私もそうだったのですが、
形容詞を丁寧に表そうとして
「形容詞+です」を使ってしまうことがあります。

ですが、
形容詞は「名詞に付き、動詞や形容詞などには付かない」
というのが原則でした。

形容詞を丁寧に表現する場合の言い回しとしては
K.I さんが書いておられるように
「おいしゅうございます」
「うれしゅうございます」
と、形容詞の後ろに「ございます」を付けるとされています。

ただ、話し言葉として「形容詞+です」が普及したことにより
昭和27年の国語審議会では『平明、簡素な敬語』という方針から
「形容詞+です」も認められ、現在は学校でも正しい形として教えている
とのこと。

▼ 相手・状況に合わせ、柔軟に対応
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
メールの場合、書き言葉に話し言葉の感覚がミックスされることが多く、
気持ちをダイレクトに伝えるような場合「うれしいです」という表現を
使ってしまいがちです。

しかし、書き言葉としては「うれしく思います」の方が
きちんとしていて、言葉として美しい印象がありますよね。

会話でもメールでも「うれしゅうございます」は使いづらい感が
ありますが、相手によっては適切な場合もあります。

特にメールは、会話と同じ調子でくだけた表現もOKな半面、
ビジネスメールでは相手に失礼に当たらないきちんとした書き言葉も必要
と、表現の幅が広いので、
相手や状況によって使い分けるとよいのではないでしょうか。

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                       「返信不要」の言い換え

<読者からの質問>————————————————

返信不要をやわらかく言い換える言葉を探してるのですが
なかなか見つかりません。
上から目線でなく、目上の方にも使えそうな言葉が見つかりましたら、
【しごび】で特集宜しくお願いいたします。
読者 ○ささん
——————————————————————

通常、私も「返信不要です」というフレーズをよく使いますが
相手が目上の人の場合は、もっとほかに良い表現はないものか、
と思うことがあります。

ちょっとしたことですが
「返信不要」の間に「は」のひと文字を入れ
「返信は不要です」とするだけでも多少、印象が和らぎます。

さらに
「(上記で・特に)問題がなければ、返信は不要です」
「返信は不要です。お気遣いなく」
と「返信は不要です」の前後に一文を添えてもよいでしょう。

「返信不要」に代わるほかの表現として、私がよく使うのは
「ご報告まで」「お知らせまで」「ご連絡まで」
というフレーズです。

文末に書き添えると「このメールには特に返信する必要はありませんよ」
という気持ちを伝える役目をしてくれます。

「何かありましたら、ご連絡ください」
「またお目にかかれることを楽しみにしています」
「それでは失礼いたします」
のようにやりとりの“結び”を伝えるフレーズを使うのも
一つの方法ではないでしょうか。

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