今週は、メール作法の基本を諺に絡めてご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 諺に見るメール作法(2)
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念には念を入れよ

メールを書き終えて、すぐに送信ボタンを押してしまうと…

・添付ファイルを添付し忘れていた
・相手の社名や名前を間違っていた
・書き忘れたことがあり、再度メール

こんな失敗を起こしやすいです。

添付し忘れを防ぐには、
メールの文章を書く前に所定のファイルを添付しておく、
送信前に添付ファイルを開いて確認する
という方法があります。

送信前に全文を読み返し、
文字の間違いがないか、表現の誤りがないかも確認したいですね。

特に社名、役職名、個人名は今一度確認を。
誤った名前のまま何度もメールのやり取りを続けて
「知らぬは本人ばかりなり」ということにならないように。

メールで伝えるべきことを、
整理して書き出すことも大切です。
メールを書く前に要点をメモに書き出しておくと、
慣れれば頭の中で整理できるようになります。
用件を箇条書きにすると、
読み手にも分かりやすく伝えることができます。

▼ メール本文以外に送信先の確認も!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そのほか、

・CCで来たメールを「全員に返信」で返信しているか
・個人に宛てたメールがML宛てやCCになっていないか
・BCCで送信すべきメールをCCにしていないか

なども送信前のチェック事項です。

書き終えたメールは、
送信前にもう一度読み返し、
送信先なども確認してから送信ボタンを押す
ように習慣づけましょう。

うっかりミスが個人情報や機密事項の漏洩
につながることが無きにしも非ず。
メールの送信も念には念を!

<追記>

上記に述べたことは
メール対応の基本中の基本です。
「何を今さら」と思うかたもいるでしょう。
ただ、ミスによるトラブルは
基本をおろそかにする慢心から発生します。
自分自身を戒めるとともに
部下や部署内へも伝え、基本の見直しを行いましょう。

1通のメールで信用を損なうこともあるのですから。

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今週は、メール作法の基本を諺に絡めてご紹介します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 諺に見るメール作法
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                        急いては事を仕損じる

慌てて出すメールはトラブルの元。

相手が感情的になって書いてきたメールにも即答は禁物です。「売り言葉
に買い言葉」で、こちらも感情的に応戦してしまい、解決の糸口が見つか
らないまま水の掛け合いになることが多いです。

そんなときはメールに目を通した後、すぐに返信をせず、少し時間を置い
て改めて読み返します。自分に否があれば認め、誤解があれば、その点に
ついて筋道を立てて説明します。

場合によってはメールで返信するより、電話や対面して話をするほうがか
いこともあるでしょう。

▼ すぐ対応できないときはその旨伝える
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
悪意のある内容のメールも、まともに受け答えしていると、相手を増長さ
せるだけ。怒らせることでこちらの気を引こうとしていたり、自分の鬱憤
をこちらに投げかけ、憂さを晴らそうとしているだけなので、「ご指摘、
ありがとうございます」とかわして深入りしないことです。

確認に時間がかかったり、調べる必要があるような場合は「ただ今、立て
込んでおりますので、明日、改めてご返事いたします」というように、理
由を述べ、いつまでに対処するかを知らせておきます。

急いで生半可な対応をしたり、よく確認もせず適当に返信するより、ずっ
と親切ですし、ミスも防げます。

 
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今週は、感じのよいビジネスメールへの書き換え指南です。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < 書き換える技術(5)
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                        かしこまりました

 客先の担当者へ日程を知らせるメールを送ったところ、次のような返信が
 ありました。
 ——————————————————————

 かしこまりました。
 こちらこそ、続いて宜しくお願い致します。

 ——————————————————————

 仕事の発注者である相手から、受注する側である私に上記のような丁寧な
 返信をいただき、恐縮してしまいました。

 この場合は、発注者→受注者というやりとりなので、相手は

 「承知しました」
 「わかりました」

 という表現でさしつかえないのではないでしょうか。

 お互い懇意な間柄であれば

 「○日ですね。お待ちしています」

 という一文でも、確認と親近感を表わすことができていいと思います。

 逆に、受注側の私から発注者の客先へ送るメールであれば
 「わかりました」より「かしこまりました」が好ましいです。

 丁寧な言葉遣いを意識することは大切ですが、
 丁寧すぎても慇懃無礼に感じられますし、丁寧さを欠くと失礼。
 相手との上下関係、お金の流れを考えて言葉を選ぶ必要があります。

◇─────────────────────────────────◇
 あ と が き
◇─────────────────────────────────◇

 ご紹介する3つのメルマガの発行人は
 いずれも、もともとこのメルマガの読者さん。
 何度か感想メールをいただくうちに仲良くなった人たちばかり。

 私が何よりうれしいのは
 このメルマガでの出会いがきっかけで
 「自分でも書いてみよう!」とメルマガを始めた人たちが
 いるってことです。

【 ロンドン偏食生活 】  
  日本人から見たロンドンって? 英国人って? 
大人風味で綴られる英国の日常が素敵!

【 人は我をボヤッキーと呼ぶ 】 
  私と同世代の人なら「わかる~!」と思わず叫ぶ懐かしネタ全開! 
テンポのいい語り口が魅力。

【 プロが伝授! 失敗しない海外旅行情報完全マニュアル 】
 
  ほしかったのはこういう情報! 
現場を熟知したプロならではの海外情報。旅行好きには見逃せません!

 切り口は三者三様ですが
 文章が安定していて、安心して読めます。

 それはきっと、彼らが「読むのが好きな人」たちだから。
 そして、書けば書くほど、書くチカラもあがっていきます。

                      これからも応援しています!

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今週は、感じのよいビジネスメールへの書き換え指南です。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < 書き換える技術(4)
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                           すいません

 中国の読者のかたから次のようなメールを頂きました。
 ——————————————————————

 「メールの返事が遅くなってすいません」

 というのは正しい表現ですか?
                         (読者 Y.W さん)
 ——————————————————————

 最近、日本語を勉強している中国人の読者から、質問を頂くことが増えて
 きました。日本語でメールを書くときの参考に、このメルマガが読まれて
 いるのだとしたら、私としては、うれしい限りです。

 さて、本題です。

 「メールの返事が遅くなってすいません」
 一見、読みすごしてしまいそうですが
 「すいません」ではなく「すみません」が正しい表記です。

 話し言葉では、つい「すいません」と言ったり、そう聞こえることが多く
 ありますよね。メールや文章を書くときに気をつけたい点です。

 ビジネスのやりとりで上記の内容をメールに書く場合は

 「メールの返信が遅くなり、申し訳ありません」

 とするとより丁寧な印象になります。

 「遅くなって」のように「~なって」「~してしまって」のような表現は
 会話に近いくだけた表現なので、相手によっては控えたほうがいいかもし
 れません。

 このように話し言葉で聞きなれていると、いざ、書くときに迷う言葉が
 幾つかあります。「さみしい」「こんにちわ」などがその例です。

 「さびしい」(漢字では「寂しい」)
    ̄
 「こんにちは」
       ̄
 が正しい表記です。

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 お す す め メ ル マ ガ
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                         見たら分かる?

 読者のかたから次のようなメールを頂きました。
 ——————————————————————

 ある宿のホームページから宿泊予約を入れた後に、ホテル旅館協同組合
 のサイトで宿泊割引券をみつけ、それが使用できるかどうかを問い合わ
 せた際に受け取った返信です。

 『ご予約ありがとうございます。
  ホームページにも記載がございますがプランと他の割引券との併用は
  できませんこと何卒ご了承くださいませ。
  お越しをお待ちしております』

 宿のホームページのインターネット予約画面には、上記のような注意書
 きの記載はありませんでした。

 (中略)

 ホームページの作り方はさまざまなので、求める情報に辿り着けないこと
 がよくあります。それを解決すべく問い合わせをした際の回答に、
 『ホームページに載ってます』
 とあると、不親切だなぁと感じてしまいます。

                          読者 A.M 様
 ——————————————————————

 A.M さんと同じような経験、私もあります。ネットショッピングやネット
 オークションでも同じことが起こり得ると思います。

 ホームページを制作する側は「見れば分かるでしょ」と思っていても、
 それを見る側には「どこにあるの?」ということが少なからずあります。
 少なし、見る側が見落とさずに済むような記述や制作上の配慮があると、
 うれしいものです。

 上記の宿泊先からのメールに対して、
 A.M さんは『ホームページに載ってます』で済まさず
 『インターネット予約は、すでにお得なプランとなっておりますので、
  割引券との併用はできません』
 という表現なら、メールを受け取る側も納得できるのでは、と結んでいます。

 メールだけのやり取りの場合、上記のように
 「ホームページにも載っているとおり」以外にも
 「先日のメールで書いたとおり」という記述も要注意。

 自分が覚えている内容を、相手も同じように記憶していたり、認識している
 とは限りません。メールでのやり取りや打ち合わせの際は、書く側には面倒
 でも、読み手が理解・納得できるように所定の部分を示したり、過去に遡っ
 てポイントを伝えるという“ひと手間”を惜しまぬことも大切ではないでしょ
 うか。

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                           ご持参ください

読者のかたから次のような質問を頂きました。
——————————————————————

「お申し出ください」と同様(?)に迷うのが「ご持参ください」です。

「参る」は謙譲語と思いますので、他人に何々してくれというのに
使うのには抵抗があります。

で、「資料をお持ちください」などと書いているのですが、
なんか漢語の魔術か「ご持参ください」の方がおさまりが良い気がして、
いつもむずかゆい感じがしています。

「持参する」を「参る」に分解するのが気にしすぎなのでしょうか?

読者 星のおじ様
——————————————————————

星のおじ様のように「持参する」を「持って参る」という謙譲語として捉
え、人の動作に使うことに抵抗を感じる人は少なくないようです。

では、「ご持参ください」を言い換え・書き換えるとしたら・・・

「○○をお持ちください」
「○○をお持ちになってください」

で相手への敬意は十分伝わりますね。

参考までに
文化審議会国語分科会「敬語の指針」の記述を挙げておきましょう。

「敬語の指針」では、「参る」や「申す」は謙譲語IIに当たる敬語としつ
つも、「ご持参ください」といった表現の中に含まれる「参る」は、既に
謙譲語IIとしての働きを失っていると言ってよく、「ご持参ください」を
「相手側」の行為に用いるのは問題ない、としています。

つまり、もともと「持参」という言葉が持っていた謙譲の意味が薄れてき
ているということでしょう。

※謙譲語IIとは…
自分側の行為・ものごとなどを、話や文章の相手に対して丁重に述べるもの。
例)参る、申す、いたす、拙著、小社 など

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