今週は、読者の方からの質問に回答します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(5)>
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                           「しておられる」

<読者からの質問>————————————————

教えていただきたいことがあります。

よく耳にする「~しておられる」という表現は正しいのでしょうか。
いるの尊敬語はいらっしゃる、
いるの謙譲語はおる という知識があるため
「~していらっしゃる」が誤解なく耳触りも良い気がしますが

いる(存在する)と違う意味で使われている
「~しておられる」という表現は、
この型で1つの使い方として存在しているものなのでしょうか。

(読者 S.Sさん)
——————————————————————

結論から言いますと
尊敬語として「~しておられる」は存在するのですが、

謙譲語「おる」+尊敬語「れる」
と敬語を混同した間違いと捉えられることも多いので

「~しておられる」より
「~していらっしゃる」を使うほうがよいとされています。

例)
佐藤さんは出席しておられます。

佐藤さんは出席していらっしゃいます。

※参考 

 上記のNHK放送文化研究所の解説にあるように
「おられます」は敬語として必ずしも不適切ではない
とされます。

地域によっては
「いらっしゃる」という意味で 「おられる」という言い回しを
使う場合もあります。

ただ、今回の質問のように
違和感を覚える人もいるので
「~していらっしゃる」 「~いらっしゃる」 を使う方が
無難かもしれません。

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今週は、読者の方からの質問に回答します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問(4)>
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「ご連絡」の「ご」

先輩の代理で返信< うっかり敬語(2)>VOL.2977
に対する質問をいただきました。

※印の文は、違いを分かりやすくするため、神垣が追記しました。

<読者からの質問>————————————————

昨日のうっかり敬語の例題の文章の「ご連絡」の「ご」に
多少の違和感を感じております。

昨日の例題において「ご連絡」と「連絡」の「ご」の有無については、
両方あり、片方あり(2種類)、両方なしの4つのパターンがあります。

相手に対して「ご連絡」している佐藤先輩、高橋さんの行為に
「ご」は必要ないとも考えるのですが、いかがでしょうか?

1) ※メルマガで示した文
———————————————-
佐藤に代わり、高橋がご連絡いたします。
先日、佐藤からご連絡しておりました作業ですが、
ただ今、完了いたしました。
———————————————-

2)※高橋「ご」あり 佐藤「ご」なし
———————————————-
佐藤に代わり、高橋がご連絡いたします。
先日、佐藤から連絡しておりました作業ですが、
ただ今、完了いたしました。
———————————————-

3)※高橋「ご」なし 佐藤「ご」あり
———————————————-
佐藤に代わり、高橋が連絡いたします。
先日、佐藤からご連絡しておりました作業ですが、
ただ今、完了いたしました。
———————————————-

4)※高橋「ご」なし 佐藤「ご」なし
———————————————-
佐藤に代わり、高橋が連絡いたします。
先日、佐藤から連絡しておりました作業ですが、
ただ今、完了いたしました。
———————————————-

ご教授のほどよろしくお願いいいたします。
(読者 S.Aさん)
——————————————————————

佐藤先輩に代わり、後輩の高橋さんが
客先にメールを送信する文例です。

VOL.2977では、
客先とやり取りしているのは
後輩の高橋さんです。

メールの送り手:高橋
メールの受け手:客先

したがって、主語は高橋さんで、
この場合使う敬語は
自分をへりくだり、相手を高める謙譲語です。

文を分解していくと……

1行目の
「佐藤に代わり、高橋がご連絡いたします」

・高橋→客先に「連絡する」
・主語は高橋、
・謙譲語「ご~いたす」を使い「ご連絡いたします」

2行目の
「先日、佐藤からご連絡しておりました作業ですが、」
・佐藤→客先に「連絡した」
・ここでの主語は佐藤
・謙譲語「ご~する」+「いる」の過去形「ご連絡しておりました」

2行目の過去の連絡は
佐藤先輩が客先に対して行っていますが
1行目と2行目の主語が変わっても
「連絡する」という行為が向かう先は客先で、
「立てる相手」であることは変わりません。

したがって、
1行目の
「佐藤に代わり、高橋がご連絡いたします」
2行目の
「先日、佐藤からご連絡しておりました作業ですが、」

のいずれも謙譲語の
「ご連絡いたします」
「ご連絡しておりました」
とし、「ご」は必要と考えました。

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今週は、読者の方からの質問に回答します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問(3)>
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「五月雨式」

続けてなにかすること< 言葉の言い換え(3)>VOL.2992
に関連して、下記の感想をいただきました

<読者からの質問>————————————————

本日のメルマガを読んで思い出したことがあり
メールいたしました。

以前、何度も続けて連絡を受けた際、
「五月雨式に申し訳ありません。」
という表現のメールをもらったことがあります。

10数年働いていて数えるほどしかありませんが、逆に印象に残りました。
実際に使われたバリエーションのひとつとしてお知らせまで。

(読者 R.Iさん)
——————————————————————

「五月雨式」という言葉、
私は仕事でよく使います。

一度にまとめて原稿を送れず
できあがったものから分けて送るとき
「五月雨式に送信していいですか?」
のように使います。

「五月雨式」とは、
一度で終わらず、とぎれながらも何度か続けて行うやり方
のこと。

陰暦5月頃(今の6月頃)に降る雨を
「五月雨(さみだれ)」と言うことから、

この時期の雨のように
途中、途切れながらも長く物事が続くこと
を「五月雨式」と言います。

新聞表記では
「五月雨」と漢字表記しますが
「式」が後に付く場合は
「さみだれ式」と平仮名書きにして
区別しています。

「さみだれ式」を言い換えるとしたら
「小分けにして」「小出しにして」
といったところでしょうか。

「さみだれ式」は日本ならではの表現ですが、
業種や職種によって使用頻度が異なる言葉かもしれません。

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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(2)>
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                         「早々に」は失礼?

<読者からの質問>————————————————

最近疑問に思うことがございまして、メールいたしました。
「早々」という言葉です。

仕事で発注した案件で、納期より早く納品いただいたときに
お礼のメールをお送りしたいのですが、

「早めに送ってくださってありがとうございます」
という文章をどういうふうに丁寧な文章に直せばよいのか、
困っています。

以前使ってしまっていたのが「早々」という言葉。
でも目上の方には失礼にあたるということを知って、
困ってしまいました。

ネットの言葉のサイトでは
「迅速」ということばが妥当とありましたが、
私にはあまり丁寧と思えず……。
(読者 Y.Tさん)
——————————————————————

「早々にお送りいただき、ありがとうございます」
として差し支えないと考えます。

問い合わせに対する返信メールが「すぐ」というときは
「早速ご返信いただき、ありがとうございます」
と書いたりもしますが

この場合は、製品の納品なので
「早速」より「早々に」の方がしっくりくると思います。

「早々に」を目上の相手に使うのは失礼にあたる
というのは、

年賀状を出しそびれていた相手に
遅れて年賀状を送る場合に
目上の相手に「早々に年賀状をいただき」とするのは
不適切ということではないでしょうか。

※参考

この場合は
あくまで仕事のやりとりなので、
「早々に」を使うのは差し支えないと思います。

そのほかに「速やかに」という言葉もあります。

関連する記事がバックナンバーにあったので
参考にしてください。

 
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は じ め に
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おはようございます。自称「感謝しかない女」神垣です。

【しごび】

おかげさまで本日

3000号を迎えました。

今週は、読者の方からの質問に回答します。

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仕 事 の メ ー ル 作 法                                                      < 読者からの質問 >
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                                                                            「準じる」と「準ずる」

<読者からの質問>————————————————

社内用の文書を手直し中に、
「当社就業規則に準じるものとする」という文言があり、
「準じる」と「準ずる」どちらが適切なのかな、と
疑問に感じました。

「準ずるはただの言い間違い」とする意見もあれば、
「本来は準ずるだったのが、準じるに移行してきている」
という意見もあり、結局のところよくわかりません。

辞書によっては、「準ずる」のほうに意味が記載してあり、
「準じる」には「準ずるに同じ」と記載されていたります。
ということは、準ずるのほうが正しいのか…? と思ったり。

神垣さんの見解を教えていただければ幸いです。
(読者 A.Aさん)
——————————————————————

辞書によって
「準じる」と同じ意が「準ずる」とするものと
「準ずる」と同じ意が「準じる」とするものが
あるようです。

「準じる」は自動詞の上一段活用で
「準ずる」は自動詞のサ行変格活用という
活用の違いだけで、

意味は同じ、あるものを基準にしてそれに倣うこと
を指します。

どちらを使っても間違いではなさそうです。

共同通信社「記者ハンドブック」では
「準じる」で統一されています。
新聞表記に従えば「準じる」とするのが適切ですが、

社内で使う場合、
「準じる」でも、「準じる」でも
どちらかに表記を統一していれば
どちらでも差し支えないと考えます。

<追記>
広辞苑には、文法的に「準ず」のサ行変格活用として
「準ずる」を挙げて意味が記され、「準じる」は「準ずる」に同じ
とあります。

どちらも意味としては同じで活用の違いということなので
どちらが正しいというよりも
メールや文書中で使用するときにどちらかに統一ができていれば
問題ありません。

 
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あ と が き
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【しごび】
2005年1月10日に創刊し、
本日、3000号を迎えました。

振り返ってみますと
2000号目の配信が
2013年7月29日。

今から4年前です。

1000号目の配信は
2009年2月26日。

創刊から4年、
今から8年前です。

こうしてみると
創刊から4年周期で
1000号、2000号、3000号の節目を
迎えてきたことになります。

自分でも、よく書いてきたなぁ
と思います

毎朝、8時に書き始め、
1時間半で書き上げることを目標にしていますが
本文を書くときは、悩むことも多く
2時間を越えることも少なくありません。

基本的にその日の朝、書いているので
あとがきにはその時々に
感じたこと、考えたことが
反映されることが多くあります。

嫌なこと、悲しいこと、落ち込むことがあっても
不思議なもので、このメルマガを書きあげる頃には
気持ちが落ち着き、スッキリしています。

そうしてみると
わたし自身がこのメルマガを書くことで
随分と救われてきたと思いますし、
「書く」ことのセラピー効果を実感します。

でも、それは
「読者」という存在がなければ
できないことでもあります。

読んでほしいと思う人たちに向けて
書くから、ここまで続けることができたのだ
と思います。

改めて、読者の方々のおかげと感謝しています。
ありがとうございます。

記事全文を読む

今週は、よく使う言葉の改まった言い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 改まった言い方(5)>
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                        「すごい」の言い換え

今週は、くだけた普段着の表現を
改まった書き言葉に変換する例を紹介してきました。

程度がはなはだしいことを
「すごい」
と言います。

「すごいおいしかった」とか
「すごいいい人」
のように会話で使うことが多いです。

「すごい」自体は形容詞なので
「すごいおいしい」とか「すごいいい」は
形容詞+形容詞となるため、

副詞「すごく」を使い
「すごくおいしい」
「すごく良い」
とするのが適切です。

ただ、会話では上記のように
「すごい」が副詞的に使われることが
多くなっています。

では
「すごい」「すごく」の改まった言い方としては……

「大変」「非常に」「とても」「誠に」
が挙げられます。
書き言葉でもよく使われる表現です。

「すごいおいしかった」は
目上の相手には
「とてもおいしゅうございました」に。

「すごいいい人」は、
「いい人」を具体的な言葉に変換して
「大変温厚な方です」
のようにすると、より伝わりやすくなります。

「すごい」については、バックナンバーでも取り上げているので
参考にしてください。

話し言葉にくだけた表現を使うことが多いのは、
直接対話するため相手との距離が近く、
言葉以外に表情や身振り手振りで補えるからです。

しかし、書き言葉では
文字だけで伝達するため
感情を伝えるのにも
言葉の選び方や表現を工夫するしかありません。

話し言葉と同じ調子で
言葉を省いたり、くだけた表現を使ったりすると
本意が伝わらず、誤解を招くこともあります。

少なくとも、仕事でやりとりするメールでは
「書き言葉」にスイッチを切り替え
改まった言い回しを意識して使うほうが
相手に失礼にならず、好印象を与えます。

 
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あ と が き
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本日、12月15日の午前9時に発表された「まぐまぐ大賞2017」。

当メールマガジン
ジャンル別賞の知識・ノウハウ部門の第5位
でした。

昨年は、キャリアップ部門で2位だったのですが、
今年は、ノミネートされたジャンルが変わり、
順位も下がってしまい
少々、残念。

でも、ランクインできて
うれしく、ありがたく思っています。

応援してくださった皆様に
心からお礼申しあげます。

まぐまぐ大賞の受賞者コメントにも書いたのですが
来週には配信3000号を迎え、
来年で創刊13年目に突入します。

地方の無名ライターのわたしが
「自分のメディア」として育ててきたのが
このメールマガジンです。

ブログやSNSが普及し、
メルマガ自体も無料から有料へ
注目が集まっている今

無料メルマガは
取り残された存在なのかもしれません。

でも、わたしにとっては
最大・最強のメディアであることに変わりなく
このスタイルを貫くつもりです。

なぜなら
このメルマガを通じて
知り合えた人がいたり、
メルマガを介して人と人がつながったり
してきたからです。

そして、何より
「このメルマガを読んでいて良かった」
という読者の方々の声に
励まされ続けてきたからです。

読者の皆さんとの関わりは
わたしの大きな財産。
これからも大切にしていきます。

ということで
今年のメルマガ大賞の結果報告と
お礼まで。

来週、配信3000号を記念し
日頃のご愛読に感謝を込めて
誌上イベントを企画しています。

楽しみにしていてください。
これからも【 仕事のメール心得帖】を応援してくださいね。

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