今週は、気をつけたいメールの敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < うっかり敬語(5)
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                       「社内におりましたら」

今週は、うっかり間違えてしまいがちな
敬語について取り上げてきました。

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社内におりましたら、総務部までご連絡ください。
———————————————-

上記は
社内にいるなら、総務部へ連絡してください
と目上の相手に呼びかける一文です。

「いる」の謙譲語は「おる」ですが、
この場合、自分ではなく、相手が社内にいるかどうかを
尋ねる文なので、

「いる」の尊敬語「いらっしゃる」を使います。

したがって
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社内にいらっしゃいましたら、総務部までご連絡ください。
——————————————————
とするのが適切です。

「いる」の丁寧語は「います」ですが、
「おります」は「いる」の謙譲語で、
自分がそこにいることを目上の相手に言うときに使います。

例)午前中は社内におります。

しかし、目上の相手がそこにいると言う場合は
「いる」の尊敬語「いらっしゃる」を使います。

例)部長、午前中は社内にいらっしゃいますか。

目上の相手に在・不在を確認する場合は
——————————
明日、会長は社内におりますか。
——————————
ではなく
————————————–
明日、会長は社内にいらっしゃいますか。
————————————–
と尋ねるのが妥当です。

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今週は、気をつけたいメールの敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法          < うっかり敬語(4)
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                       「いただいてください」

今週は、うっかり間違えてしまいがちな
敬語について取り上げています。

—————————————-
必要書類を係の窓口でいただいてください。
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上記は、
「書類を窓口でもらってください」
と呼びかける一文です。

「いただく」は「もらう」の謙譲語です。

自分が書類をもらうのであれば
「(私は)係の窓口で書類をいただきます」
とすればよいのですが、
この場合、書類をもらうのは相手です。

尊敬語「お~ください」を使い、
「お受け取りください」
とするのが適切です。

—————————————-
必要書類を係の窓口でお受け取りください
—————————————-

さらに丁寧に言う場合は、文のはじめに
「お手数ですが」を添えてもよいでしょう。

———————————-
記念品を受付でいただいてください。
———————————-

という場合も同様に
記念品を受け取る(もらう)のは
自分ではなく、相手なので

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今週は、気をつけたいメールの敬語の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法 < うっかり敬語(3)
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                          指定日の調整

 今週は、うっかり間違えてしまいがちな
 敬語について取り上げています。

 —————————————————————-
 ご発注いただく際に、ご依頼書にご希望日のご指定をいただけましたら
 調整をいたします。
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 上記の文には「ご」が4つも使われています。
 少し整理してみましょう。

 相手の行為:発注する
       依頼書に希望日を指定する

 自分の行為:日程を調整する

 発注するときに、希望日を指定するのが相手 → 尊敬語
 それを受けて、日程を調整するのが自分   → 謙譲語
 を使います。

 ———————————————-
 発注の際に、依頼書に希望日をご指定くだされば、
 当方で調整いたします。
 ———————————————-

 1行目が相手の行為なので、
 最後の「指定する」を尊敬語「ご指定くださる」とし、

 2行目の自分の行為である
 「調整する」の「する」を謙譲語「いたす」
 としました。

 相手の行為だからと、
 「ご発注」「ご依頼書」「ご希望日」すべてに「ご」を付けなくても
 「指定する」が尊敬語になっていれば、問題ありません。

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今週は、気をつけたいメールの敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < うっかり敬語(2)>
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先輩の代理で返信

今週は、うっかり間違えてしまいがちな
敬語について取り上げています。

下記は、同じ課の先輩の作業が完了したことを
代理で取引先に連絡する際のメールの文面です。

————————————————————-
先日、佐藤先輩よりご連絡させていただきました件に関しまして、
ただ今作業が完了いたしましたので、取り急ぎご報告いたします。
————————————————————-

相手に伝えたい用件は
佐藤先輩から連絡していた案件の作業が今終わった
ということです。

「いただきました」「いたしました」という言い回しを整理して
下記のようにまとめました。

———————————————-
佐藤に代わり、高橋がご連絡いたします。
先日、佐藤からご連絡しておりました作業ですが、
ただ今、完了いたしました。
———————————————-

ポイントは、
返信の冒頭で、これまで先方とやり取りしていた
先輩の代理で自分が連絡する旨を伝えることです。

このとき、社内で先輩に当たる人でも、
社外の相手にとっては、同じ会社の社員なので
「先輩」という書き方はせず、「佐藤」とします。

「取り急ぎ」を添えるとしたら「高橋がご連絡いたします」
の前が考えられますが、なくても差しつかえないと思います。

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【しごび】 の お す す め
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                       「研修させていただく」

現場で実地研修を受けた
新入社員の研修レポートに

「○○○で研修させていただきました」
という一文がありました。

○○○はその会社が管理している施設名です。

自社の研修を、会社が管理する施設で受けたことを
丁寧に言おうとして
「研修させていただく」を使っていますが、

研修は会社が新人教育のために行うもので
社員が研修を受けるのは当然のことでもあり、
会社に提出するレポートで
自分をへりくだって言う必要はありません。

レポートに書くとしたら

「○○○で研修がありました」
「○○○の研修を受けました」

と、事実を述べる文にして
問題ありません。

入社早々の新人からすると
自分が会社の一員であるという認識より
会社を自分より一段上に見てしまうために
不要な敬語を使ってしまったのかもしれません。

今週はこのように
うっかり間違えて使いやすい敬語について
取り上げていきます。

<追記>2024.06.11

新人に限らず
企業の社内報で似たような事例を見かけます。

社内行事への参加者に求めたコメントに
「ゴルフコンペに参加させていただきました」
新任管理者のコメントに
「同僚や後輩からも多くのことを教えていただきました」
という一文がありました。

自分が勤務する会社の人に向かって
「~させていただく」を使わなくても

「創立記念ゴルフコンペに参加しました」
「同僚や後輩からも多くのことを教えられました」

として差し支えないのに
社内に向けても謙譲語を使っています。

こうした職場の中での敬語の混乱
増えていませんか?

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今週は、似た言葉の意味や使い方の違いについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 間違いやすい言葉(5)>
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                          「ひと肌脱ぐ」

 「ひと肌脱ぐ」

 本気になって人のために力を貸すことを意味する言葉です。

 かつて日本人がきもので生活していた時代には
 きものの袖から腕を抜き、上半身をあらわにして働くことを、
 「肌脱ぎ」と言ったとか。

 遠山の金さんのお決まりのポーズが目に浮かびますが、
 その「肌脱ぎ」に由来する言葉が
 「ひと肌脱ぐ」です。

 「ひと肌」の「ひと」は「一」という意味で
 「人」ではありません。

 「人肌」は脱ぐことができませんし、意味も異なります。

 同じ意味の言葉に「片肌脱ぐ」もあります。
 力仕事をするとき、動きやすいように片方の肩だけ着物を脱ぐことに
 由来します。

  例)後輩のためにひと肌(片肌)脱ぐことにした。

 「もろ肌脱ぐ」という言葉もあり
 こちらは左右両方の肩を着物から脱ぎ、上半身をはだかにして働くことから
 全力を尽くして事に当たる、という意味。

  例)今回のイベントにはもろ肌脱いで臨みます。

 上記に挙げた言葉は
 あまり間違うことはないかもしれませんが、
 由来が興味深かったので紹介しました。

 

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