今週は、入力するとき間違いやすい同音異義語を取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法   < 言葉の使い分け
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                        「断つ」と「絶つ」

 今週は、間違いやすい
 同音異義語を取り上げています。

 「断つ」と「絶つ」

 この2つの言葉の使い分け
 できていますか?

 「断つ」は、打ち切る、分断する、遮ること
 「絶つ」は、絶える、絶やす、途中で切れる、やめること 

 という意味の違いがあります。

 例)
 断つ … 退路を断つ、断ち切る、酒断ち

 絶つ … 後を絶たない、消息を絶つ、望みを絶たれる

 「断つ」の対語は「続」
 「絶つ」の対語は「継」です。

 食べ物を食べないことを
 「断食(だんじき)」、「絶食(ぜっしょく)」
 と言います。

 「断食」は修行、療法、祈願、抗議などの目的で、自発的に食を断つこと。
 「絶食」は、ある期間食物をとらないことです。

 例)
 ・道場に入り、断食をする。

 ・人間ドックで、前日の夜から朝にかけて絶食する。

 「断食」が自発的に食を断ち、比較的期間が長いのに対し
 「絶食」は、検査のために食物を摂らなかったり、
 体調が悪くなって食べられなくなったりすることを指します。

 同じ「食をたつ」行為でも意味と目的の違いがあります。

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今週は、敬語の基本的な考え方、使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 敬語のあれこれ(5)
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内と外の使い分け

今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげてきました。

●内と外の使い分け

社内では、上司や先輩に対して敬語を使いますが
社外の相手に、自社の上司のことを伝えるときには
敬語の使い方も変える必要があります。

社外の人とのやり取りで
上司のこと(行動や対応)を伝えるときには

役職名を省く
相手に対して謙譲語を使って伝える

という2つのポイントを押さえておきましょう。

× 高橋理事長は明日、御社にうかがうとおっしゃっています

〇 高橋は明日、御社にうかがうと申しております

× 佐藤課長は打ち合わせからまだ戻っていらっしゃいません

〇 佐藤は打ち合わせからまだ戻っておりません

× 山田部長が出張からお戻りになられたら、ご連絡いただくよう申します

〇 部長の山田が出張から戻りましたらご連絡するように申し伝えます

上記の文例のように
社内では、目上の相手には尊敬語を使いますが

社外の相手とのやりとりでは
敬語が向かう対象は(社外の)相手ですから
自社の社員は上司といえども
謙譲語を使い、相手に対してへりくだった表現にします。

この「内と外」の使い分けを取りちがえないように気を付けましょう。

 

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今週は、敬語の基本的な考え方、使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 敬語のあれこれ(4)
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二重敬語に注意

今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげています。

●二重敬語に注意

敬語を重ねて使う誤りを「二重敬語」といいます。

例えば
「会議で部長がおっしゃられた件ですが」
の「おっしゃられた」。

「言う」の尊敬語は2通りあり、
1)「言う」+尊敬語「れる」 → 言われる
2)別の敬語に言い換え    → おっしゃる

このどちらかを使えばよいのですが
すでに「言う」の尊敬語である「おっしゃる」に
さらに尊敬語の「れる」を付けて
「おっしゃられる」とすれば二重敬語です。

「見る」の尊敬語
〇 ご覧になる
× ご覧になられる → 尊敬語「れる」が不要

「来る」の尊敬語
〇 「お越しになる」
× 「お越しになられる」 → 尊敬語「れる」が不要

「行く」の謙譲語
〇 「うかがう」
× 「おうかがいいたします」 → 謙譲語「お~いたします」が不要

一方で
「お見えになる」(「来る」の尊敬語)
「お召し上がりになる」(「食べる」の尊敬語)
のように、日常的に使われることが増えて
定着した二重敬語もあります。

今は、二重敬語として指摘されている言葉遣いも
次第に定着していくものもあるかもしれません。

しかし、
すでに敬語化している言葉に
さらに敬語を付け加えても
相手への敬意が高まるわけではないので

敬語を過剰に使っていないか
日頃から注意したいですね。

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今週は、敬語の基本的な考え方、使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 敬語のあれこれ(3)>
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                      尊敬語と謙譲語の混同

今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげています。

●尊敬語と謙譲語の混同

敬語の間違いで多くみられるのが
敬語の混同です。

1)お客様は昨日、参られました

2)お見舞いには午後から伺われた方がいいです。

よくあるのが上記のように
尊敬語のつもりで謙譲語を使っているケース。

上の文例はそれぞれ
1)の「参る」は「来る」の謙譲語。
2)の「伺う」は「行く」の謙譲語です。

今一度
尊敬語と謙譲語の違いをおさらいしてみましょう。

尊敬語:相手や相手の行動、状況への敬意を表す言葉
相手の位置を自分より高めた言い回し
主語は相手

謙譲語:自分がへりくだることで、相手への敬意を示す日本語独特の表現
自分を低めることで、相手を高める(=敬う)言い回し
主語は自分

冒頭に挙げた2つの文とも
主語は自分以外の人なので
その人に敬意を示すには
謙譲語ではなく尊敬語を使う必要があります。

1)お客様は昨日、いらっしゃいました

「いらっしゃいました」に代わり「おいでになりました」
「お見えになりました」でもよい。

2)お見舞いには午後からいらっしゃる方がいいです。

ちなみに
謙譲語を使うのなら
自分を主語にして、次のような文になります。

1)(私は)お客様のところへ昨日、参りました

2)(私は)午後からお見舞いに伺います

敬語を使うときは
その行為・動作の「主語は誰か」を確認してから
尊敬語か、謙譲語かを使い分けるようにしましょう。

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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 敬語のあれこれ(2)
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敬意を表すのは物ではなく人

今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげます。

敬語は敬意を表す“人”に使う

例えば
「部長のお宅には犬がいらっしゃいますか
という一文。

上司(部長)に対する敬意が
部長本人ではなく、部長が飼っている(であろう)犬
に使われています。

このように、人以外に敬語を使うのは誤りです。
この場合は

「部長のお宅では犬を飼っていらっしゃいますか

とすれば、「飼う」という人の行為を敬う表現となり
敬語として適切です。

話し言葉で

「花瓶に水を入れてあげてください」

「制服には黒のパンプスを合わせてあげましょう

「美容液を肌によくなじませてあげていますか

のように
人ではなく物に丁寧語の「~あげる」が使われている
ケースを耳にします。

これらも敬語の使い方としてNG。
下記のように、言い替えて
差し支えありません。

「花瓶に水を入れてください

「制服には黒のパンプスを合わせましょう」

「美容液を肌によくなじませていますか

敬語は敬意を表す“人”に使うものであり
物には使わないことを覚えておきましょう。

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 仕 事 の メ ー ル 作 法               < 敬語のあれこれ
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                     「敬語は成人後に身につく」

9月6日日曜日の日経新聞の文化面に
言語学者 井上史雄氏による「現代ことば考」
というコーナーがあり、読んではっとしました。

「敬語は成人後に身につく」

国立国語研究所が半世紀以上前から続けている
3回の敬語調査の比較分析では
同じ人を追跡調査した結果

第1回の調査時の10代のときより
第3回調査では、年齢を重ねてからの方が
「ていただく」を多く使うようになっていた
という結果が出たとのこと。

敬語は社会に出てから習得する。
成人後にOJT、つまり現場で、熟練労働として覚えるのだ。
冠婚葬祭のしきたりなども、人生経験を重ねて身に付く。
このような現象には『成人後採用』が普通なのだ。

(中略)

人生は長い。敬語は人生後期にも身に付く。
これが分かれば、若者のことばにいらつかないで済む

とあり、まさにその通りだと思いました。

自分の経験と照らし合わせてみても
20代の新人時代より、30年経った今の方が
明らかに言葉に気を遣うようになり
敬語の使い方もわきまえるようになりました。

社会経験が少ない若い時期は、
敬語を使う場も使い方も分からないからこそ
失敗もし、恥もかいて
脳に染みこませていくものなのだと実感します。

自分が相応の年齢になり
若い人たちを指導する立場になったとき
部下や後輩、わが子が
敬語を知らない、使えないことを嘆くのではなく

機会を与え、諦めず
繰り返し教えていくことが
われわれ上の世代の役目なのかもしれません。

そう気づかせてくれる
日経の記事でした。

今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげていこうと思います。

 

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