今週は、公用文に見る漢字表記についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事  の メ ー ル 作 法            < 漢字の使用(3)
◆─────────────────────────────────◆
                            助詞・助動詞

今週は「公用文における漢字使用」
新聞表記の漢字使用の基準との違いついて
取り上げたいと思います。

形式的な名詞や接尾語を、仮名で書くというのは
新聞表記でも、公用文でも共通しています。
例えば……

ない  → 現地には行かない。
      プロらしくない。

ようだ → それ以外に方法がないようです。
      言いようがない。

ぐらい → 三十歳ぐらいの人
      どのくらい

だけ  → 調査しただけです。

ほど  → 三日ほど前
      多ければ多いほど

ただ、これらの文字を入力するときに
注意していないと

「無い」「様だ」「位」「程」

のように、漢字変換された文字を無意識のうちに
使っていることがあります。

文章に頻繁に出てくる
助動詞や助詞は、
仮名の方が見た目の印象も読みやすくなるので
漢字変換に惑わされないようにしましょう。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、公用文に見る漢字表記についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 漢字の使用(2)
◆─────────────────────────────────◆
                               接頭語

今週は「公用文における漢字使用」
新聞表記の漢字使用の基準との違いについて
取り上げたいと思います。

接頭語の「御」「ご」。

新聞表記では
・漢字で書く習慣が強いものや固有名詞的なもの ⇒ 「御」
・それ以外の接頭語              ⇒ 「ご」
という区別がありますが

公用文では
・その接頭語が付く語を漢字で書く場合は ⇒ 原則として「御」
・その接頭語が付く語を仮名で書く場合は ⇒ 原則として「ご」
で書くことになっています。

新聞表記で漢字表記するものは
御所  御前試合  御用達  天下御免
などですが

仮名で表記するものとしては
ごあいさつ ご縁がある ご協力 ご結婚 ご存じ ご多分に漏れず
ご飯 ご無用 ご用ですか ご臨終
などがあります。

新聞表記では、「あいさつ」と仮名書きで統一していますが
公用文では、「挨拶」と漢字表記なので
接頭語をつける場合は「御挨拶」となります。

「ごあんない」の表記は
新聞表記では「ご案内」ですが
公用文では「御案内」となります。

これは、どちらが正しいということではなく
どちらに準じるか、ということなので

新聞表記の基準に準じる場合もあれば
公用文の基準に準じる場合もあり
基準とするものに統一されていれば問題ありません。

問題となるのは
メール文でも文書でも
同じ文の中に「ご案内」と「御案内」が混在していることです。
「ご案内」か、「御案内」に統一して表記することが重要です。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、公用文に見る漢字表記についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法        < 漢字の使用 >
◆─────────────────────────────────◆
接続詞

「公用文における漢字使用」についての資料があります。

私は普段、文章を書くときの基準として
共同通信社の「記者ハンドブック」
「朝日新聞の用語の手引き」を併用しているのですが

公用文での漢字使用の基準との違いに興味があったので
取り上げてみたいと思います。

全体的な印象としては
漢字表記のオンパレードと思っていた
公用文でも「平仮名」の使用が増えている
と感じました。

例えば、接続詞。

次の接続詞は、原則として仮名で書くことになっています。
その接続詞とは……

おって
かつ
したがって
ただし
ついては
ところが
ところで
また
ゆえに

「記者ハンドブック」では
「追って」
「従って」
「故に」
の3語は漢字で統一されていたので
公用文ではこれらの語が平仮名表記と知り、意外に思いました。

新聞表記よりも公用文の方が
表現が「やわらかく」なりつつあるようです。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事  の メ ー ル 作 法                                            < 敬語注意報(3)
◆─────────────────────────────────◆
「おられる」

今週は、敬語の適切な使い方について取り上げてきました。
読者のかたから質問がありましたので、回答します。

<読者からの質問>————————————————

尊敬表現について日ごろ気になっている表現があり、
正しいのかお聞きしたく、メールいたしました。

それは、「おられる」という言い方です。

例1 「明日、□□さんはおられますか
例2 「○○さんは日々講演をしておられます

「いる」の尊敬語は、「いらっしゃる」ですが、
たまに「おられますか」と言われることがあります。

「おる」は謙譲語ですし、間違っている表現だと
今まで思っておりました。

しかし、最近はテレビなどでも「おられる」という表現を
耳にする機会が多くなったように思います。

「おられますか」は正しい尊敬表現なのでしょうか。
(読者 T.O)
——————————————————————

「社内にいる」といった存在を指す「いる」の
尊敬語は「いらっしゃる」 → 例)社内にいらっしゃいますか?
謙譲語は「おる」     → 例)社内におります。
です。

上記の質問にある
例1 「明日、□□さんはおられますか
は、正しくは
「明日、□□さんはいらっしゃいますか
です。

「おられますか」の「おられる」は、
「いる」の謙譲語「おる」に尊敬の「~られる」を付けた
誤った使い方と思われます。

例2 「○○さんは日々講演をしておられます」
の「しておられます」の基の言葉は「する」。

「する」の尊敬語は「なさる」「される」ですから、この場合
「○○さんは日々講演をなさっています
「○○さんは日々講演をされています

とするのが適切と考えます。

質問にある「おられる」という表現は
謙譲の「おる」を尊敬語と混同した誤用ですが
口で言いやすいことから使われているように思います。

テレビやラジオで頻繁に使われている
「~させていただく」同様、誤用のまま広まっている
言葉の一つではないでしょうか。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事の メ ー ル 作 法               < 敬語注意報(3)
◆─────────────────────────────────◆
                         「大丈夫ですか?」

今週は、敬語の適切な使い方について取り上げます。
繰り返し取り上げているものもありますが
よくある間違いもあるので、おさらいと思ってご確認ください。

「○月○日に資料をお持ちしても大丈夫ですか?」

上記の例文にある「大丈夫ですか?」は
最近、よく聞いたり見たりする言い回しですが……。

「大丈夫」とは、間違いがなくて確かなさま
を意味する形容動詞です。

上記の例文のように「大丈夫ですか?」と
相手に尋ねるのは「~で確かですか?」
「~で間違いないですか?」と念を押す

あるいは取りようによっては、
相手を疑ってかかるニュアンスにもとれます。

この場合、「大丈夫ですか?」より
「よろしいですか?」
とする方が敬語としては適切ではないでしょうか。

「○月○日に資料をお持ちしてもよろしいですか?」

ほかに「差し支えないですか?」という
言い方もあります。

「○月○日に資料をお持ちしても差し支えないですか?」

答えるときも
「全然、大丈夫です」
とするより

「はい。差し支えありません」
「問題ありませんので、お願いします(進めてください)」

のような表現を使うとスマートです。

▼「大丈夫ですか?」に関する過去の記事

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
   仕 事 ‎の メ ー ル 作 法               < 敬語注意報(2)
◆─────────────────────────────────◆
                      「行かせていただきます

今週は、敬語の適切な使い方について取り上げます。
繰り返し取り上げているものもありますが
よくある間違いもあるので、おさらいと思ってご確認ください。

「弊社をご指名いただき、ありがとうございます。
喜んで行かせていただきます

上記の例文の問題点は、文末の
「行かせていただきます」
です。

客先へ「行く」のは自分ですから
自分が主語になる謙譲語を使いますが

「行く」の謙譲語は「伺う」です。

この場合は
「喜んで伺います
が適切でしょう。

このほかにも「行く」の謙譲語には
「参る」「参上する」もあります。

では、「行く」の尊敬語は?

「いらっしゃる」  例)本社へいらっしゃるそうです。
「おいでになる」 例)懇親会へおいでになりますか?
「お越しになる」 例)京都へお越しになる時間

これは、昨日紹介した
「来る」と共通します。

丁寧語は「行きます」。
これも「来る」と同様、
「参ります」を使う場合もあります。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む