今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法                 < 敬語注意報
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                          「拝見できます」

今年も、関心の高い「敬語の使い方」について
継続してとりあげていきたいと思います。

「昨年の映像はこちらから拝見できます

上記の文例は、どこがおかしいのでしょうか?
文末の「拝見できます」の使い方ですね。

「拝見する」は「見る」の謙譲語。
自分の動作をへりくだることで、相手に敬意を示す敬語なので
上記の文例のように「相手の動作」には使いません。

この場合は、「見る」の尊敬語
「ご覧になる」を使うのが適切です。

「昨年の映像はこちらからご覧になれます

こうした謙譲語と尊敬語の取り違えを時折、目にします。
その違いを理解しておきましょう。

尊敬語 → 相手が主語(相手を高める)
謙譲語 → 自分が主語(自分の動作をへりくだって、相手を高める)

「聞く」
尊敬語「お聞きになる」
例)移転の件はお聞きになりましたか?
謙譲語「拝聴する」
例)先日の放送を興味深く拝聴しました。

「読む」
尊敬語「お読みになる」
例)あの作家の新刊はもうお読みになりましたか?
謙譲語「拝読する」
例)主任からお借りした本を拝読しました。

 
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今週は、読者のかたからの質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問(5)
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                        ファンクションキー

今回は「読者からの質問」ではなく
読者のかたに教わったことをご紹介します。

このメールマガジンを配信する際、原稿を書いた後、
「まぐまぐ」の「メルマガ原稿のチェック」で
機種依存文字が使われてないか
1行の文字量が適切か
を確認します。

次に、「テスト送信」をして
読者が実際に読む状態で原稿をチェック。

修正をして、本配信しています。

それでも、チェックしきれず見落としている誤字・脱字を
読者から指摘されることがあります。

先日も、書籍の紹介で挙げた
「トップリバー」の記述が
「トップりバー」
となっていたのを指摘され、初めて気がつく始末……。

本来、カタカナで表記すべき「リ」が
平仮名の「り」になっていたのです。

このようなミスは、文字の入力の際に一気に変換せず、
言葉の途中で変換すると起きがちです。

全角カタカナで入力したいときは
変換の際に「F7」(ファンクションキー7)を押すと、
文字が確実に全角カタカナに変換されます。

ファンクションキーを既に活用しているかたにとっては
「今さら」なことではありますが、ご存じないかたのためにお知らせしました
(実は、わたし、知りませんでした……)。

※参考
▼こんなに便利!ファンクションキーでサッと変換!

 
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今週は、読者のかたからの質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
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                         「まで」の使い方

<読者からの質問>————————————————

メールのマナーについてご教授いただきたく
メール致しました。

「情報まで」「ご連絡まで」という表現についてですが
「○○まで」というのは適切な使い方でしょうか?

「○○までに」という使い方をする方がいたのですが
これでも問題ないでしょうか?

以前にもメルマガで取り上げられていたように
思いますので、大変恐縮ですが教えてください。
(読者 Y.T さん)
——————————————————————

「○○まで」というのは適切な使い方です。
ここで使う「まで」は、
意味合いとしては「だけ」に相当する、文末を結ぶ言葉です。

「取り急ぎ○○まで」
「まずは○○まで」
のように「取り急ぎ」「まずは」とセットで使うことによって

「とにかく急いでいるので○○だけ、お伝えしますね」
という気持ちを伝えるものです。

例)取り急ぎご連絡まで
  まずはお知らせまで

※参考

一方、「○○までに」という表現ですが

「明日までにお持ちください」
「完膚(かんぷ)なきまでにたたきのめす」
「お礼のしるしまでに持参いたしました」

と限界や程度を示したり、
「それ以上のことはしません」という意を伝えるときに
使いますが

上記の「○○まで」のように
文末を結ぶ言葉として使うのは
そぐわないように思います。

 
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今週は、読者のかたからの質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 読者からの質問(2)
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 「天寿を全う」に代わる言葉

<読者からの質問>————————————————

>  「大往生」や「天寿を全う」というフレーズは
>  遺族側が使う言葉であり
>  遺族に対して使う言葉ではないことを覚えておきましょう。

これは知りませんでした。
実際「天寿を全うされて・・・」なんて書いたこともあります。

あやかりたく思う気持ちをこめて長寿に触れるには
どういった表現がよろしいのでしょうか?

根本的に弔辞というものは
淡々と書けばいいということなのかもしれませんが・・・

(読者 星のおじ様)
——————————————————————

上記の質問は
 「遺族にかける言葉< 悲しみのメール(4)>VOL.1844」
の記事に対してのものです。

誰の手も煩わせることなく逝った人に対して
自分もそんなふうに逝きたいと感じることがあります。

ですが、「死」はあやかるものではなく
肉親、他人の別なく、
今、残された者がしっかりと「生きる」ことが大切なような気がします。

ですから、遺族でない人が
亡くなった人の死に対して言葉をかけるとしたら

「○○さんのように清々しく生きたいものです」

「○○さんは最期まで多くのことを教えてくださいました」

といった表現はいかがでしょうか。
言葉を選ぶので、表現は難しいですが…。

そのかたの「死」にフォーカスするのではなく
その生き方、生き様という「生」に重きを置いた表現で
気持ちを伝えられたらいいですね。

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今週は、読者のかたからの質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 読者からの質問
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「ご苦労様」と「お疲れ様」

<読者からの質問>————————————————

「ご苦労様」と「お疲れ様」
の上司に対しての使い分けをご伝授願えればと思います

あるいは既に終わって見逃しているかも知れず
その時はごめんなさいです。
(読者 仙人さん)
——————————————————————

以前、何度かとりあげたことがあるテーマですが
よく質問があるので、改めてご紹介しましょう。

・「ご苦労様」
自分のために何か仕事をしてくれた人に対するねぎらいの言葉

・「お疲れ様」
一緒に仕事をした相手に声をかけ合うような場合に多く用いられる表現

ねぎらいの言葉は、上位者から下位者に向けてかけるものであるため、
上司から部下へは「ご苦労様」を使います。

対して、部下から上司へは
「お疲れ様」、あるいはもっと丁寧に表現するのであれば
「お疲れ様でございました」を使います。

部下が上司に対し、ねぎらいの言葉である
「ご苦労様」を使うのは不適切なため、注意が必要です。

参考:
お疲れ様< 読者からの質問(3)>VOL.623

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今週は、漢字と仮名の使い分けについてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 漢字か、仮名か?(3)
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                      「下さい」と「ください」 

漢字と仮名の使い分けについて取り上げます。

メールや文書で使わない日はないと思われる言葉の一つが
「下さい・ください」です。

日常的に「下さい」と漢字表記を使っているケースがほとんど
思いますが

これも「下さい」と「ください」では
意味の違いがあることをご存じですか?

相手に物や何かを請求するとき
「ちょうだいしたい」という意を表すときは
「~を下さい」「~を下さる」
と漢字で表記します。

例)少しお時間を下さい。
  領収書を下さい。

一方、動詞の連用形に補助動詞として付く場合は
「ください」「~してください」
と平仮名表記にします。

例)ご検討ください。
  お座りください。
  止めてください。

漢字の「下さい」は、動詞「くれ」の尊敬・丁寧表現。
仮名の「ください」は補助動詞として、
何かをお願いするときや、敬意を表すときの尊敬・丁寧表現
という違いがあります。

例)飲み物を下さい。
  どうぞ、お飲みください。

 
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