使い分けに注意が必要な言葉を取り上げます。
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間 違 え や す い 言 葉 NEW < 紛らわしい言葉 >
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◎「辞める」と「止める」
「やめる」の漢字表記には
「辞める」と「止める」
があります。
どちらを使えばよいか迷うことはありませんか?
共同通信社「記者ハンドブック」では
職や地位などを退く意味で使う場合は
「辞める」、
ストップする意味で使う場合は
仮名の「やめる」
で表記を統一しています。
「辞める」という意味で
「罷める」を使うこともありますが
「記者ハンドブック」では「辞める」に統一。
「辞める」の「辞」は、辞職、辞任、辞表に使われます。
例)会社を辞める 幹事長を辞める
ストップすることを「止める」とも書きますが
「記者ハンドブック」では「やめる」で統一しています。
例)議論をやめる 酒をやめる 取りやめ
スマホ依存がやめられる
では、「学校をやめる」という場合は
「辞める」「やめる」
のどちらを使うでしょう?
学校に勤務していた場合は
「学校を辞める」
学生として通学していた場合は、学校へ行くのをストップするわけですから
「学校をやめる」
と表記します。
会社などの組織や団体に勤務している場合は
「会社を辞める」
自営で商売などをしている場合は
「商売をやめる」
とします。
では、「学生をやめる」は
「辞める」? 「やめる」?
学生を地位の一種として捉えると
「学生を辞める」となりますが、
「学生をやめる」の方がわたしは自然な感じがします。
※参考
「記者ハンドブック」第14版 新聞用字用語集
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神垣あゆみ企画室