今週は、 同じ読みで意味が違う言葉についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 言葉の違い(4)
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「主幹」と「主管」

今週は、同じ読みでも漢字と意味が異なる言葉を取り上げています。
今一度、違いを確認してみましょう。

「主幹」と「主管」。

この2つの言葉の意味、どう違うのでしょう。

「主幹」は、ある仕事を中心となって行い、まとめていく人。
「主管」は、主導的な立場で、ある仕事を管理すること、
または、それをする人。

中心になってとりまとめや仕事をする人が「主幹」で、
さらに大きな組織や団体などの管理や管轄をすることが「主管」
といえます。

児童や生徒の教育のほか、校長・副校長・教頭の補佐も行う先生のことを
「主幹教諭」といいます。
そのほか「環境分野の研究主幹」「広報誌の編集主幹」のように
役職を指して使われることが多いようです。

「主管」は、「○○協議会の主管事業」「△△連盟主管のイベント」
のような使い方をします。
「主管部署」「主管官庁」という言葉もあり、公的機関などで
多く使われています。

「主幹」が中心となる人の役職を指すのに対し、
「主管」は主に管理・管轄するところ
という違いがあるのではないでしょうか。

 

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今週は、 同じ読みで意味が違う言葉についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法           < 言葉の違い(3)
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                                                                            「管理」と「監理」

今週は、同じ読みでも漢字と意味が異なる言葉を取り上げています。
今一度、違いを確認してみましょう。

「管理」と「監理」。

字面は異なりますが、意味の違いを
理解できていますか?

「管理」は、人や施設、物などの保全や処理をとりしきること。
「監理」は、物事を監督すること
という違いがあります。

元気でいるためには「健康管理」が、
一定のクオリティを保つためには「品質管理」が必要です。
企業には「管理職」がいて、「管理能力」が問われます。
建物には「管理人」がいて、「管理費」もかかります。

一方、「監理」は物事を監督し、取り締まることなので
公的な意味合いが加わり
「設計監理」とか「電波監理審議会」のような使い方をします。

「管理」に似た言葉に「管轄」があります。
国家機関などがその権限によってとりしきることやその範囲を意味し、
「中国地区の管轄」「管轄外の業務」
のように使います。

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今週は、 同じ読みで意味が違う言葉についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 言葉の違い(2)>
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                        「重症」と「重傷」

 今週は、同じ読みでも漢字と意味が異なる言葉を取り上げています。
 今一度、違いを確認してみましょう。

 「重症」と「重傷」。

 違いを見過ごしがちな2つの言葉ですが、
 文字通り
 「重症」は、重い症状、
 「重傷」は、重い傷
 のことです。

 病気や症状が重い場合
 「重症と聞いて心配しています」
 のように用いますが、

 比喩的に
 「かなり重症の失恋みたい」
 といった使い方もします。

 程度の重い傷のことを「重傷」と言い
 「事故で重傷を負う」
 のように使います。

 「重傷」の反対は「軽傷」ですが、
 新聞表記では、全治1カ月以上を「重傷」、
 1カ月未満を「軽傷」としています。

 「重傷」と同じ意味の言葉に「痛手」があります。
 「痛手を負う」「痛手を受ける」のように使いますが、

 精神的に大きな打撃を受けたり、物質的なダメージを受けたときにも
 「失恋の痛手から立ち直れない」
 「台風の痛手で野菜が出荷できない」
 のように使います。




メルマガ詳細 ◇─────────────────────────────────◇  あ と が き ◇─────────────────────────────────◇  先日、大阪で開講した  ビジネスメールでも使える!【 人づきあいのたおやか大和言葉講座 】  に参加してくださった男性からハガキを頂きました。  講座の翌日、ご自分で大和言葉の文例とドリルを作り、  社内の事務職の方たちに配ってくださったとのこと。  「大和言葉を使いこなせる人を増やしていきたいと思います」  とあり、うれしくなりました。  用件のみの伝達になりがちな  メールのやりとりに  大和言葉の気の利いたひと言があると  文全体が和らぎます。  ここぞ!というときに、  相手を気遣うひと言が  さりげなく添えられると素敵ですよね。  7月の東京の講座は  親子でご参加くださる方もいらっしゃいます。  講座を通じて  読者の皆さんとお目にかかれることを  なにより楽しみにしているわたしです。  好評だった大阪に続き、  7月に東京で、9月に名古屋でも  開講します!  -----------------------------------------------------         ビジネスメールでも使える!  -----------------------------------------------------      【 人づきあいのたおやか大和言葉講座 】  -----------------------------------------------------  <東京>   https://www.facebook.com/events/172720523127115/  ◆日 時/7月9日(土) 14:30~16:00(90分)  ◆場 所/渋谷駅 近辺で調整中  ◆定 員/15名  ※残席 6名  -----------------------------------------------------  <名古屋>   https://www.facebook.com/events/245602762481503/  ◆日 時/9月17日(土) 15:00~16:30(90分)  ◆場 所/CHIKUSA GRILL パーティールーム      (名古屋市東区葵3丁目15-31 住友生命千種第2ビル1F)  ◆定 員/10名  ※残席 5名     -----------------------------------------------------  いずれも、定員になり次第、締め切ります。  少人数の和やかな講座です。男性の参加も大歓迎!  仕事のメールや人づきあいに取り入れられる  大和言葉を一緒に学びましょう! カミガキのフェイスブック カミガキのツイッター 仕事実績、著書、お問い合わせは・・・ 神垣あゆみ企画室

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今週は、 同じ読みで意味が違う言葉についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                 < 言葉の違い
◆─────────────────────────────────◆
                         「不祥」と「不詳」

今週は、同じ読みでも漢字と意味が異なる
言葉を取り上げ、今一度確認していきたいと思います。

「不祥」と「不詳」。

「祥」と「詳」が似ていて、間違いやすいです。
簡単に言うと
「不祥」は、よくないこと
「不詳」は、はっきりしないこと
を意味します。

関係者にとって不都合なことを「不祥事」と言いますが
この時に使うのが「不祥」です。

一方、
何歳かはっきり分からないことを「年齢不詳」と言いますが、
この時に使うのが「不詳」。
文字通り「詳しくない」ということです。

「不詳」に関連して「未詳」という言葉もあります。
どちらも「分からない」という意味ですが

はっきり分からないことを「不詳」、
例)作者不詳の古文書

今のところまだ分からないことが「未詳」
例)未詳事件、成立年代が未詳

という違いがあります。

<追記>2023.06.07
自分をへりくだって言うときに使うのは
「不肖」。
親に似ず、愚かな子どものことを謙遜の意味を込めて
「不肖の息子」
と言ったりもします。

 

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今週は、 似ているようで意味が異なる言葉を取り上げます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法            < 似ている言葉
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                 「引き上げる」と「引き揚げる」

似ているようで意味が異なる言葉に
「引き上げる」と「引き揚げる」
があります。

「引き上げる」は、高い方へ上げる、引っ張り上げる、あるいは
程度を上げるという意味で使います。

例)金利を引き上げる、水準を引き上げる

一方、「引き揚げる」は、引き払うとか、元に戻す、
水から陸や上方に移すという意味で用います。

例)外国から引き揚げる、ベンチに引き揚げる

同じ船体でも
ボートを岸に「引きあげる」場合は、「引き上げる」で
沈没船を「引きあげる」場合は、「引き揚げる」を
用います。

同じお金でも
「出資金を引き上げる」は、増額するという意味、
「出資金を引き揚げる」は、お金を回収する意味に
変わります。

「上」か「揚」かの一字の違いですが
使い方が異なります。

意味の違いを知り、
混同しないように使い分けましょう。

今週はこのように
似ているようで意味が異なる言葉を取り上げていきます。

 
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今週は、 混同しやすい言葉について取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法      < 使い分けに注意(5)
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                        「送る」と「贈る

 今週は、混同しやすい言葉の使い分けについて
 取り上げてきました。

 卒業式や入学・入社式も終わり
 職場では、歓送迎会シーズンかと思います。

 「送る言葉」と「贈る言葉」、

 この2つの言葉の区別、ついていますか?

 「送る」には、去っていく人に別れを告げる意味があり、
 送別のときの言葉、送辞にあたるのが
 「送る言葉」。
  例)卒業生を送る言葉

 一方、感謝や祝福の気持ちを込めて
 相手に言葉を届けるという意味で「贈る」を用い、

 お祝いの席で述べる賛辞や祝辞は
 「贈る言葉」です。
  例)大賞受賞者に贈る言葉

 日頃の感謝を込めて、手渡す
 お中元やお歳暮。

 相手に直接手渡すときは
 「お中元を贈る」
 と「贈る」を用いますが、

 郵送や宅配便で届けるときは
 「お中元を送る」
 とします。

 「送る」には、送別の意味のほかに、
 届ける、送達の意味があり、
 直接持参せず、配達を依頼して届ける場合は
 「送る」を用いるのです。

 こうした言葉の使い分けについては
 このたび5年半ぶりに増補大改訂された
 「記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集」
 を参考に紹介しました。

 

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