今週は、読者の方からの質問に答えます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
◆─────────────────────────────────◆
朝から「お疲れさまです」

<読者からの質問>————————————————

「お疲れさまです」という言葉。
仕事中とか帰り際にかけるならわかるのですが、
始業前の、これから一日が始まるという朝の時間帯に
この「お疲れさまです」は、アリの表現なのでしょうか?

私は、すごい違和感を持っていつも聞いているのですが
神垣様のご意見をお聞かせ願えませんか?
(読者 Gさん)
——————————————————————

社外の相手へのあいさつは
朝なら「おはようございます」
日中は「お世話になります」
夜なら「夜分に失礼します」
のように使い分けたりしますが、

社内の相手へは日中、
「お世話になります」の代わりに
「お疲れさまです」を使うことが多いと思います。

上記はメールや電話の場合ですが
社内で一緒に仕事をしている同僚から
始業前に「お疲れさまです」と声をかけられるのは
わたしもGさん同様、違和感を覚えます。

言う方は、それが社内の通例の“あいさつ”と捉え
時間に関係なく「お疲れさまです」を
使っているのかもしれません。

でも、
社内の朝のあいさつが「お疲れさまです」が通例でも
私なら、使いません。

自分で違和感を覚える言葉を使ってあいさつをしても
気持ちが伝わらず、口だけになってしまって
自分自身が気分が良くないと思うからです。

特に一日の始まりのあいさつは
元気に気持ちよく交わしたいので
「おはようございます」
と言います。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

広島の酒蔵取材を担当しました!「きもので酒さんぽ」絶賛発売中!

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

記事全文を読む

今週は、読者の方からの質問に答えます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(2)
◆─────────────────────────────────◆
「お知らせ」と「ご連絡」の使い分け

<読者からの質問>————————————————

「お知らせ」と「ご連絡」の使い分け方がわかりません。
どのように使い分けするのでしょうか。
(読者 匿名希望さん)
——————————————————————

「お知らせ」「ご連絡」の元の意味は
「知らせ」「連絡」です。

辞書で意味を調べると
・知らせ=通知
ある事柄を相手に知らせるときに使う、もっとも一般的な語

・連絡=情報が相手に伝わってつながること

という若干の意味の違いがあります。

接頭辞「お」を付けた「お知らせ」は、
さまざまな情報を広く伝えるときに使われることが多くあります。
例)・広報紙などにある「お知らせコーナー」
・ラジオ・テレビの放送でスポンサーからのコマーシャルを
「○○からのお知らせ」と言う場合 など

例えば
「定期購読 終了のお知らせ」は
売る側が定期購読を希望する客に対して
サービスの終了を広く知らせるときに使います。
※自社のWebサイトでの告知する場合

販売者 → 複数の客

一方、定期購読サービスの終了を
売る側が一人ひとりの客に対して個別に伝える場合は
「定期購読 終了のご連絡」
とします。
※客にメールで連絡するときの件名

販売者 → 個々の客

客側が「定期購読を解約したい」という情報を
売る側に伝える場合は
「定期購読 解約のご連絡」
※客がメールで連絡するときの件名

客 → 販売者

このように
1対1で用件を伝えるようなときは「ご連絡」、
複数の人に告知する場合は「お知らせ」
と使い分けができるのではないでしょうか。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

「こんな時、どう書いたらいい?」と迷ったら……
—————————————–
★『メールは1分で返しなさい』★
—————————————–

ぜひ、ご利用ください。

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む

今週は、読者の方からの質問に答えます。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問
◆─────────────────────────────────◆
                   敬称の「様」と「殿」の使い分け

<読者からの質問>————————————————

メールのやり取りで
相手側が「様」と「殿」の使い分けに
理解がない場合、苦慮してます。
社内の親しい相手へは、教えてますが、
社外の相手だとそうもいきません。
                  (読者 Hさん)
——————————————————————

敬称の「様」と「殿」の使い分けについては
同様の質問をいただくことが多く
過去に何度か取り上げています。

送信する側が「様」と「殿」を使い分けて送信しても
相手がそれを知らない場合、
配慮が伝わらず、逆に非礼と誤解されてしまうのは
残念なことです。

そのような誤解を避けるために
「殿」の使用を控え
敬称として一般的な「様」を使う方が
得策なのかもしれません。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む
今週は、メールを書くときのひと工夫についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(4)
◆─────────────────────────────────◆
「拝見させてもらいました」

今週は、気になる敬語の使い方について
例を挙げて取りあげています。

————————————
これまでに、500冊近い経営者の手帳を
拝見させてもらいました。
————————————

上記の文例にある
「拝見させてもらいました」は
「拝見しました」と
「見させてもらいました」を
ミックスしてしまったものと思われます。

「見る」の謙譲語は「拝見する」なので、
上記の文例は
————————————
これまでに、500冊近い経営者の手帳を
拝見しました。
————————————
とします。

一方、
相手の許可・承認を得て行うことを謙遜して伝えるとき、
「見る」に助動詞「させる」と
「もらう」の謙譲語「いただく」を用いて
「見させていただく」
という言い回しもあります。

ですから
「手帳を見させていただきました」
とすることもできます。

ただ、文をすっきりまとめるなら
「拝見しました」
をお勧めします。

メルマガ詳細
メルマガ詳細

カミガキのフェイスブック

カミガキのX

仕事実績、著書、お問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む

今週は、メールを書くときのひと工夫についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法                 < 気になる敬語
◆─────────────────────────────────◆
                      「おっしゃられていました」

—————————————————-
山田部長が会議は15日でよいとおっしゃられていました。
—————————————————-

上記の文例は
「おっしゃっていました」とすればよいのに
尊敬の「~られる」を付け加えてしまっています。

「言う」の尊敬語は「おっしゃる」。
その過去形は「おっしゃった」です。

このように、既に敬語に変換されている言葉に、
さらに尊敬の「~られる」を付けると
二重敬語になります。

上記の文例は
—————————————————-
山田部長が会議は15日でよいとおっしゃっていました。
—————————————————-
とするのが適切です。

「おっしゃられる」のほかに
「いらっしゃられる」も同様の間違いです。

「いる」や「来る」の尊敬語として
「いらっしゃる」を使いますが、
それに尊敬の「~られる」を付け加える必要はありません。

過去形にする場合も
「部長は会議室にいらっしゃいました」
「昨日、社長が本社へいらっしゃいました」
のように「いらっしゃった」「いらっしゃいました」とするのが
適切です。

今週はこのように
気になる敬語の使い方について
例を挙げて取りあげていきます。

メルマガ詳細
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

メルマガ詳細

THEプロフェッショナル広島

記事全文を読む

今週は、読者の方からの質問に回答します。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(5)>
◆─────────────────────────────────◆
                     「いかがなものでしょうか」

 先日、メールマガジン上で実施した
 【これはいかがなものか!? 「職場の非常識メール」アンケート】
 にあった質問です。

 <読者からの質問>————————————————

  まさに「いかがなものでしょうか」という言葉を
  メールで言われたことがあります。
  発信者は社会人1年生の新人君。

  個人的な感覚かもしれませんが、
  この言葉は“誰が考えてもそれは非常識ではないか”という
  自信や根拠があるときにのみ発動できると考えています。

  だからこそ、特定の人に向けて使うときは
  喧嘩も辞さない覚悟でしか使いません。

  私の感覚がずれているのでしょうか。
  ご意見お聞かせいただければ嬉しく思います。
                        (40代 女性読者さん)
 ——————————————————————

 質問にある「いかがなものでしょうか」は
 「いかがなものか」の丁寧な言い回しです。

 「いかがなものか」とは
 物事に対して納得できないという疑問、
 それはよくないという批判的な気持ちから
 「それは、どうなんですかね」と意見するときに用いる言葉です。

 どのようなことに対して
 その新人の男性が「いかがなものでしょうか」とメールに書いたのか
 状況は分からないのですが

 質問者に対して敬語を使っているものの、
 それを読んだ質問者が、少なからず反感を覚えたということは
 批判的な意味合いで使われたと想像します。

 例えば、自分より経験の浅い新人から
 「Aさんの○○は、いかがなものでしょうか」

 ○○には「考え」「意見」「やり方」などを
 当てはめてよいのですが
 このようなメールを受け取れば、確かにカチンとくるでしょう。

 書き換えるならば、
 相手の考えや行動を挙げて批判するのではなく

 「私は△△と思うのですが、いかがでしょうか」

 と自分の考えを述べつつも、相手に尋ねる文にします。

 会話で「それはどうなんですかね」と言うのと
 同じ意味あいでも
 書き言葉で「いかがなものでしょうか」とするのとでは
 受け止め方が変わります。

 新人の男性は、深く考えずに
 「いかがなものでしょうか」を使ったのかもしれませんが
 相手がそれをどう感じるかを想像し、
 もう少し考えてから文章にすれば
 よかったのに……と思いました。

◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

 広島の10の蔵元を紹介(取材を神垣が担当)した
 『 きもので酒さんぽ』 
 発売中!

記事全文を読む