今週は、入力するとき間違いやすい同音異義語についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法          < 言葉の使い分け(3)
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                       「預かる」と「あずかる」

今週は、入力するとき間違いやすい
同音異義語の使い分けについて紹介しています。

「アズカル」
にも2つの表記があります。

「預かる」と書く場合は、保管・管理・保留するという意味。

例)貴重品を預かる、経理面を預かる、荷物を預かる

もう一つは「与る」で、物事に関わる、関与するという意味で用います。
この場合は「あずかる」と平仮名書きするように
新聞表記では統一されています。

例)私のあずかり知らぬところで起きたことです。

また、「あずかる」は
目上の相手などから恩恵やもてなしを受けるとき
謙遜の意を込めて使います。

例)このたびは、お招きにあずかりまして
いつもお引き立てにあずかり、ありがとうございます。

話し言葉でも
「先ほど、ご紹介にあずかりました講師の佐藤です」
のように使いますね。

物や役割などを責任を持って受け取るのが「預かる」で、
何かに関わったり、相手の好意を受けたりすることが「あずかる」
というイメージでしょうか。

意味の違いを理解しておきましょう。

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今週は、入力するとき間違いやすい同音異義語についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法        < 言葉の使い分け(2)
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「最も」と「もっとも」

今週は、入力するとき間違いやすい
同音異義語の使い分けについて紹介しています。

「モットモ」

この言葉には2つの表記があります。

「最も」と書く場合は、一番、何よりもという意味。

例)最も重要な項目、最もつらい出来事

「もっとも」と書く場合は、道理にかなっているという意味で用います。

例)彼の意見はもっともだ。
おっしゃることは、ごもっともです。

この場合の「もっとも」は「尤も」と書きますが、
新聞表記では平仮名で統一されています。

「もっとも」は、自分以外の相手や事態を受けて、
自分もそう思う、と認める意味あいで使います。

また、「もっとも」を接続詞として使うときは、
ただし、とはいうものの
という意味になります。

例)もっとも賛同者ばかりではないが
もっとも十分な資金があれば、の話ですが

「最も」と「もっとも」を混同しないよう
気をつけましょう。

 

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今週は、入力するとき間違いやすい同音異義語についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 言葉の使い分け
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                         「受賞」と「受章」

「受賞」と「授賞」の使い分けについては
過去に取り上げたことがあるのですが

「受賞」と「受章」の違いについて
問い合わせがあったので、取り上げます。

「受賞」は、賞を受けること。
  例)文部科学大臣表彰受賞者、直木賞を受賞する

 「受章」は、勲章や褒章を受けること
  例)叙勲受章者名簿、紫綬褒章を受章する

 受けるのが「○○賞」といった賞なのか、
 勲章のような“もの”であるのか、の違いで
 書き分けます。

一方、そうした賞や勲章などを授ける側は
「授賞」あるいは「授章」を使います。

例)ノーベル賞授賞式
授章者側からの伝達

「受賞」と「受章」
「授賞」と「授章」

いずれも、読みは同じ「じゅしょう」ですが
受ける側と渡す側で漢字が異なるので、
混同しないように
意味の違いを覚えておきましょう。

今週は、このように
入力するとき間違いやすい同音異義語の
使い分けについて紹介します。

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今週は、気になった言葉をピックアップして紹介します。
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仕 事  の メ ー ル 作 法                 < 気に留めておきたい言葉(5)
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                       「うがった見方をする」

今週は、知っておいて損はない慣用句や言葉を
紹介してきました。

「うがった見方をする」

この言葉を
「疑ってかかるような見方をすること」という意味と
思っていませんか?

「うがつ(穿つ)」とは、
穴をあけるとか、突き通す
という意味があります。

例)トンネルをうがつ。
壁に穴をうがつ。

このほか、事態の真相や人の胸の内を的確に把握することにも
「うがつ」を用います。

例)その指摘こそ、真実をうがっている。

したがって、
「うがった見方をすれば」は
物事の本質を的確に捉えた見方という意味です。

ちなみに「うがつ」も「掘る」も
物に穴をあけることを指しますが、

「掘る」は土などを取り出すことによって、結果的に穴をあけること。
例)井戸を掘る。
畑で芋を掘る。

「うがつ」は、穴をあけることに焦点を当てた言葉という
違いがあります。

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今週は、読者の方からの質問に答えます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(5)
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「~してございます」

<読者からの質問>————————————————

メール作法とは少し違うのですが、
気になっていたことを述べさせていただきます。

東日本大震災の頃、東京電力の会見で会社の偉い人たちが、
口を揃えて言っていた言い回しがあります。

それは「~となって『ございます』」という言い回しです。

直近では加計問題で、文部科学省高等教育局長が
「と思ってございます」と国会で言っていました。

「動詞+助詞+ございます」という口語表現です。

なぜ「~と思っています」とか、
「~です」と言わないのでしょう。

私はいつも、この口語表現を聞くたびに違和感を覚えるのです。
その内、文章語になってしまったら、気持ち悪いですねえ。

神垣様はこの点について、どうお考えですか。
(読者 K.Iさん)
——————————————————————

「ございます」には、2通りの使い方があり

1つは、「ある」の丁寧語として、「あります」より丁寧な言い方で使われます。
例)商品はこちらにございます。
何もございませんが、どうぞ。

もう1つは、補助動詞「ある」の丁寧語としての使い方です。
例)先方にお願いしてございます。
山田様にご紹介いただいた佐藤でございます。

「~となってございます」や「~と思ってございます」は
使い方としては間違いで、

この場合は「いる」の丁寧語「~おります」を用いて
「~となっております」や「~と思っております」
とするのが適切と考えます。

「~となってございます」や「~と思ってございます」という言いまわしは
「ございます」を付けておけば、丁寧に聞こえるからと
意味をなさないのに、とりあえず使っている印象を受けます。

また、「ございます」付けることで
断定するのを避けているようにも感じます。

文章にするとおかしな言いまわしと分かりますが
話し言葉だと、勢いに任せて
言う方は平気で使ってしまうのでしょう。
でも、聞く方には違和感が残ります。

こうした話し言葉(口語)は伝播力が強く、
間違っていても すぐに広がり、定着していきます。

「~させていただきます」の誤用が
その一例といえるでしょう。

でも、使い方がおかしいと違和感を覚える言葉遣いは
人が使っているからと、なんとなく流用するのではなく

疑問や違和感のまま終わらせず
調べ、考え、「自分は使わない」という選択肢を持つことが
必要と、私は思っています。

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今週は、読者の方からの質問に答えます。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法        < 読者からの質問(4)
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「思います」より「考えます」

<読者からの質問>————————————————

ビジネスメールで「~と思います」のように、
「思う」を使って良いのでしょうか?
「考える」に直した方が良いでしょうか?
(読者 H.Fさん)
——————————————————————

状況にもよりますが、
憶測や曖昧な情報でなく
きちんと理由を挙げて説明できる内容であれば、
「~と思います」より
「~と考えます」の方が適切です。

また、自信や根拠があり、言い切れる場合は
「思う」より「です」用いる方が
説得力があります。

メールの文中に繰り返し「思う」が使われていると
断定を避けているように相手には映り
自信がない、曖昧といった印象を与えるので、
注意が必要です。

「思う」の多用に対する注意は
過去の記事でも取り上げているので
参考にしてください。

 
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