今週は、アンケートの声をご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 上司からの困ったメール(3)
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曖昧な指示

先日、読者の皆様に呼びかけた
「上司からの困ったメール」。
ご回答いただいた読者からの声をご紹介しています。

▼曖昧な指示
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「誰が」やるのかが不明確な雑務メール。
総務部からのメールが、部長から部署全員宛に転送され、
一言「各自担当会社の年賀状の宛先を確認してください」と書いてあります。

「誰が取りまとめる」の指示がなく、率先してやってくれる人もいません。
結局、一番下の私(入社10年目)が、全部を自分で確認するか、
割り振りを考えて同僚に依頼します。

難しくない仕事ですが、労力はかかります。
しかもこの手間、経験のない人にはわからない労力です。

正直、10年目の仕事をしながら、
雑用も一手に引き受けなきゃならないほどの実力差はないと思っています。
男性であるという理由で雑用をやってこなかった人に
明確にふってほしいです。           (東京都 30代 女性)
——————————————————————–

「誰がやってくれてもいいから」「とりあええず、手すきの人がやって」
という感覚で、一斉送信されるメール、困ります。

「誰に」「何を」が明らかにされていないメールが
複数の人に送信された場合
全員にスルーされて終わりか
気がついた人が取りまとめ役を買って出ることになります。

では、気がついた人が「手すき」かと言えば
そんなことはなく、忙しさは誰しも同じ。

この場合、全員に転送したところで
最終的にどのような結果を求めているかを
提示しなければ、誰も手をつけない恐れもあります。

「誰か」ではなく「誰に」
「手すきのときに」ではなく「いつまでに」

「確認してください」で終わるのではなく
「確認して、変更のある宛先リストを提出」という
ゴールを示すことが必要です。

メールを読む相手に何を求めるか
送る側の意図を言葉にしなければ
伝わりません。

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今週は、メールに使うにはくだけすぎる表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気をつけたい表現(5)
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                            「超すごい」

今週は、使い方に注意したい
口語的なくだけた言い回しについて取り上げてきました。

今週、とりあげた
「わたし的には」
「なので」
「はんぱない」
「よろしかったでしょうか」
は、若者言葉と言われるものです。

一種の流行語とも言え、
若者でなくても「使ってみたくなる」言葉でもあります。

使い始めると、それが当たり前になって
本来の意味や使い方を忘れてしまい
違和感もなくなっていきます。

言葉は生き物。
時代とともに変化して
それが定着していくのだから、いいではないか
という意見もありますが

年齢を重ねるほど、若者言葉を使うことがそぐわなくなってくる
のもまた事実。

裏を返せば、
いい年をして若者言葉ばかり使っているのは
教養がなく見える……と言いますか。

すっかり定着して
私自身もつい使っているのですが
気をつけなくては、という自戒を込めて
今回、紹介してみました。

最後にひとつ。

「超すごい」

「超」は本来、「超+名詞」の組み合わせで
「超高層ビル」「超特急」のように使います。

「超すごい」は
「超+形容詞」となり、俗な用法。

「すごい」自体もくだけた表現で
本来の使い方は「すごく」です。

ビジネスメールでは
「すごく楽しいかたですね」
「驚きました」
のように別の表現に言い換えるほうがよさそうです。

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残り2席となりました~!

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2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

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今週は、メールに使うにはくだけすぎる表現についてです。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気をつけたい表現(4)
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                     「よろしかったでしょうか」

今週は、使い方に注意したい
口語的なくだけた言い回しについて取り上げます。

「よろしかったでしょうか」

電話をとると
「今、お電話、よろしかったでしょうか?」
と尋ねられることがあります。

書き言葉よりは、話し言葉として
よく耳にするのが、このフレーズです。

電話でこれからやりとりを始めるのに
「よろしかったでしょうか?」
と過去形で問いかけることに違和感がないまま、
むしろ、相手に配慮したつもりで使われているこの言葉。

本来は、過去形ではなく
「今、お電話、よろしいでしょうか?」
と現在形で尋ねるのが適切な使い方です。

そもそも、相手が電話に出た時点で
通話できる状況にあるわけですから
「お電話、よろしかったでしょうか?」
と聞くまでもなく、用件を伝えればよいと思うのですが……。

メールでは、相手に確認をとったり、念を押したりするときに
「これでよろしかったでしょうか?」
と使っているのを目にします。

現在進行形でやりとりをしている場合は
過去形の「よろしかったでしょうか?」ではなく、
「これでよろしいでしょうか?」
で事足ります。

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今週は、メールに使うにはくだけすぎる表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 気をつけたい表現(3)
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 「はんぱない」

今週は、使い方に注意したい
口語的なくだけた言い回しについて取り上げます。

「はんぱない」

日常会話に頻繁に登場しますが
もとは「半端でない」という言葉です。

形容動詞「半端だ」の連用形「半端で」に、
打消の助動詞「ない」が付いたのが「半端でない」。

程度や量などが凄まじいこと、並大抵でないこと、
態度や姿勢がある方面に突き抜けていること
を意味します。

本来「半端でない」「半端じゃない」とするところを
「で」を省いて「はんぱない」
もっと省いて「ぱねぇ」といった俗な表現が広まっています。

会話で使っていると、書き言葉としてもそのまま流用しがちですが
ビジネスメールでは努めて本来の表現「半端でない」「半端でなく」
とするか、

「生半可ではない」「ものすごい」「ただごとではない」
「別次元の」「突き抜けた」

と言い換える方が好ましいです。

流行っているから、人が使っているからと流されず
書き言葉として適切な表現を使い分けるように意識したいですね。

(例)
新商品の反響がはんぱないです。

新商品が半端ではない反響です。
新商品の反響がものすごいことになっています。

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今週は、メールに使うにはくだけすぎる表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 気をつけたい表現(2)
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「なので」

今週は、使い方に注意したい
口語的なくだけた言い回しについて取り上げます。

「なので」

会話でも、書き言葉でもよく使われている表現です。
メールだけでなく、書籍にも見受けられるようになっているので
すでに違和感がないという人もいるかもしれません。

「セミナーの参加者は定員に達しました。
なので、今後はキャンセル待ちになります」

本来は
「満席なので、キャンセル待ちになります」
のように、文の途中で理由などを説明するときに使う言い回しが
「なので」です。

ところが、上記の文例のように
「なので、キャンセル待ちになります」
と文の初めに使うケースが多くなっています。

文の途中ではなく、文頭に使う場合は
「なので」より「ですから」の方が適切です。

「セミナーの参加者は定員に達しました。
ですから、今後はキャンセル待ちになります」

「ですから」は「だから」の丁寧な表現です。

「ですから」のほかには
「したがって」「ですので」と書きかえることもできます。

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広島限定情報ですが……

現在、広島城で開催中の
「ジャパンブルー・藍のつぎはぎ展」

を記念して、昔ながらの手仕事を記録した
貴重な記録映画の上映会が行われます。

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☆☆ ジャパンブルー・藍のつぎはぎ展記念上映会 ☆☆
—————————————————-

日時 : 4月6日(土)
上映 : 午前の部 10:30~
午後の部 13:30~
夜の部  18:00~
会費 : 1000円
会場 : 広島市まちづくり市民交流プラザ6F
マルチメディア・スタジオ

上映会にきもので参加のかたには
寳水堂コレクショングッズをプレセント

さらに、映画のテーマでもある
藍・麻・からむしをお召しのかたにもプレゼント
があるそうですよ♪

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 「わたし的には」

携帯メールで使いなれている口語調の言い回し。
仲間内で使うのには差し支えありませんが
ビジネスメールまで、その調子では困ります。

今週は、使い方に注意したい
口語的なくだけた言い回しについて取り上げます。

たとえば
わたし的にはよくわかんないです」
会社的にはどうなんですかね」
といった「~的」という表現。

ビジネスメールでは
わたしとしては腑に落ちません」
会社としてはどのような判断なのでしょうか」
のように「~としては」とするのが適切です。

「~的」は、いろいろひっくるめて
この一語で表現できるという便利さから
口語でもよく使われますが

裏を返せば、意味があいまいで断定を避けた
安易な表現とも言えます。

「具体的に」「論理的に」の「的」とは
意味合いの異なる使い方なので注意しましょう。

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