今週は、メールの敬語について設問形式で紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 敬語レッスン
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「おられますか」

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Q1-「午後から社内におられますか?」

  を正しい敬語に直しましょう。
———————————–

「おられる」は
「いる」の謙譲語「おる」に
尊敬語の「られる」を付け加えたもの。
謙譲語と尊敬語が混在した、どっちつかずの敬語です。

この場合は、相手に
社内に「いるか、どうか」を尋ねるわけですから

主語は「相手」で
相手を敬う「尊敬語」を使います。

「いる」の尊敬語は
「いらっしゃる」です。

ですから
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午後から社内にいらっしゃいますか?
———————————–
とするのが適切です。

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今週は、公用文に見る漢字表記についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 漢字の使用(2)
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                               接頭語

今週は「公用文における漢字使用」
新聞表記の漢字使用の基準との違いについて
取り上げたいと思います。

接頭語の「御」「ご」。

新聞表記では
・漢字で書く習慣が強いものや固有名詞的なもの ⇒ 「御」
・それ以外の接頭語              ⇒ 「ご」
という区別がありますが

公用文では
・その接頭語が付く語を漢字で書く場合は ⇒ 原則として「御」
・その接頭語が付く語を仮名で書く場合は ⇒ 原則として「ご」
で書くことになっています。

新聞表記で漢字表記するものは
御所  御前試合  御用達  天下御免
などですが

仮名で表記するものとしては
ごあいさつ ご縁がある ご協力 ご結婚 ご存じ ご多分に漏れず
ご飯 ご無用 ご用ですか ご臨終
などがあります。

新聞表記では、「あいさつ」と仮名書きで統一していますが
公用文では、「挨拶」と漢字表記なので
接頭語をつける場合は「御挨拶」となります。

「ごあんない」の表記は
新聞表記では「ご案内」ですが
公用文では「御案内」となります。

これは、どちらが正しいということではなく
どちらに準じるか、ということなので

新聞表記の基準に準じる場合もあれば
公用文の基準に準じる場合もあり
基準とするものに統一されていれば問題ありません。

問題となるのは
メール文でも文書でも
同じ文の中に「ご案内」と「御案内」が混在していることです。
「ご案内」か、「御案内」に統一して表記することが重要です。

 
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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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仕 事  の メ ー ル 作 法                                            < 敬語注意報(3)
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「おられる」

今週は、敬語の適切な使い方について取り上げてきました。
読者のかたから質問がありましたので、回答します。

<読者からの質問>————————————————

尊敬表現について日ごろ気になっている表現があり、
正しいのかお聞きしたく、メールいたしました。

それは、「おられる」という言い方です。

例1 「明日、□□さんはおられますか
例2 「○○さんは日々講演をしておられます

「いる」の尊敬語は、「いらっしゃる」ですが、
たまに「おられますか」と言われることがあります。

「おる」は謙譲語ですし、間違っている表現だと
今まで思っておりました。

しかし、最近はテレビなどでも「おられる」という表現を
耳にする機会が多くなったように思います。

「おられますか」は正しい尊敬表現なのでしょうか。
(読者 T.O)
——————————————————————

「社内にいる」といった存在を指す「いる」の
尊敬語は「いらっしゃる」 → 例)社内にいらっしゃいますか?
謙譲語は「おる」     → 例)社内におります。
です。

上記の質問にある
例1 「明日、□□さんはおられますか
は、正しくは
「明日、□□さんはいらっしゃいますか
です。

「おられますか」の「おられる」は、
「いる」の謙譲語「おる」に尊敬の「~られる」を付けた
誤った使い方と思われます。

例2 「○○さんは日々講演をしておられます」
の「しておられます」の基の言葉は「する」。

「する」の尊敬語は「なさる」「される」ですから、この場合
「○○さんは日々講演をなさっています
「○○さんは日々講演をされています

とするのが適切と考えます。

質問にある「おられる」という表現は
謙譲の「おる」を尊敬語と混同した誤用ですが
口で言いやすいことから使われているように思います。

テレビやラジオで頻繁に使われている
「~させていただく」同様、誤用のまま広まっている
言葉の一つではないでしょうか。

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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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 仕 事の メ ー ル 作 法               < 敬語注意報(3)
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                         「大丈夫ですか?」

今週は、敬語の適切な使い方について取り上げます。
繰り返し取り上げているものもありますが
よくある間違いもあるので、おさらいと思ってご確認ください。

「○月○日に資料をお持ちしても大丈夫ですか?」

上記の例文にある「大丈夫ですか?」は
最近、よく聞いたり見たりする言い回しですが……。

「大丈夫」とは、間違いがなくて確かなさま
を意味する形容動詞です。

上記の例文のように「大丈夫ですか?」と
相手に尋ねるのは「~で確かですか?」
「~で間違いないですか?」と念を押す

あるいは取りようによっては、
相手を疑ってかかるニュアンスにもとれます。

この場合、「大丈夫ですか?」より
「よろしいですか?」
とする方が敬語としては適切ではないでしょうか。

「○月○日に資料をお持ちしてもよろしいですか?」

ほかに「差し支えないですか?」という
言い方もあります。

「○月○日に資料をお持ちしても差し支えないですか?」

答えるときも
「全然、大丈夫です」
とするより

「はい。差し支えありません」
「問題ありませんので、お願いします(進めてください)」

のような表現を使うとスマートです。

▼「大丈夫ですか?」に関する過去の記事

 
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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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   仕 事 ‎の メ ー ル 作 法               < 敬語注意報(2)
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                      「行かせていただきます

今週は、敬語の適切な使い方について取り上げます。
繰り返し取り上げているものもありますが
よくある間違いもあるので、おさらいと思ってご確認ください。

「弊社をご指名いただき、ありがとうございます。
喜んで行かせていただきます

上記の例文の問題点は、文末の
「行かせていただきます」
です。

客先へ「行く」のは自分ですから
自分が主語になる謙譲語を使いますが

「行く」の謙譲語は「伺う」です。

この場合は
「喜んで伺います
が適切でしょう。

このほかにも「行く」の謙譲語には
「参る」「参上する」もあります。

では、「行く」の尊敬語は?

「いらっしゃる」  例)本社へいらっしゃるそうです。
「おいでになる」 例)懇親会へおいでになりますか?
「お越しになる」 例)京都へお越しになる時間

これは、昨日紹介した
「来る」と共通します。

丁寧語は「行きます」。
これも「来る」と同様、
「参ります」を使う場合もあります。

 
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                  < 敬語注意報
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                      「お見えになられました」

今週は、敬語の適切な使い方について取り上げます。
繰り返し取り上げているものもありますが
よくある間違いもあるので、おさらいと思ってご確認ください。

「昨日、支店長がお見えになられました」

一見、問題ないように見える文例ですが
二重に敬語が使われています。

「お見えになられました」は
お見えになりました」が正しい使い方です。

「来る」の尊敬語は「お見えになる」。
さらに尊敬語の「~られる」を付ける必要はありません。

「来る」の尊敬語には「お見えになる」のほかにも
お越しになる
おいでになる
いらっしゃる
来られる
があります。

「来る」の謙譲語は「参る」。
例)こちらへは昨日、参りました。

「来る」の丁寧語は「来ます」。
例)明日、サンプルが来ます。
※丁寧語として「参ります」を使う場合もあります。

 
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