今週は、硬い文章をやわらかくする工夫についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 漢字表記を読みやすく(4)
◆─────────────────────────────────◆
こむずかしい言葉

今週は、漢字を仮名に開くと
文章の印象がどのように変わるかを
例を挙げながら紹介しています。

「漢字+漢字」の組み合わせは
字の画数も多く威厳があり、
それだけで意味がとおる反面、

堅苦しい印象を与え、
書くのも読むのも難しいため、
却って相手に伝わらない場合があります。

例えば、「隠蔽」。
人に知られないように隠すことで、
「隠蔽工作」といった言葉もありますが、

「隠蔽する」と動詞として使う場合は、
「隠す」とやさしい言葉に書き換えることをお勧めします。

文中の漢字比率が減るだけでなく、
文意も伝わりやすくなるからです。

ほかにも

牴触する → 触れる  例)法に触れる。

堆積する → 積もる  例)土砂が積もる。

遅延する → 遅れる  例)工事が遅れる。

庇護する → かばう  例)メンバーをかばう。

驚愕する → 驚く   例)状況を知って驚いた。

歪曲する → ゆがめる 例)事実をゆがめて話している。

漏洩する → 漏らす  例)秘密を漏らしているのではないか。

「漢字+漢字」の組み合わせは便利ですが、
多用は控え、分かりやすく書き換える方が
伝わります。

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

今回のメルマガ、
比喩が秀逸!

第271号 観察から始まるコミュニケーション
————————————————–
【 営業マン河村操はコミュニケーションする 】
————————————————–

「営業活動に一番大切なもの」って何だろう・・・
その答えが、このメルマガを読めば分かります。

★お申し込みはこちらから

▼河村さんのFacebookはこちら

2005年創刊! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン配信中!
「まぐまぐ大賞 2016」キャリアアップ部門で2位に入賞しました!

「書く」と「描く」はどこかでつながっている「わたしの快画体験」

広島の酒蔵取材を担当しました!「きもので酒さんぽ」絶賛発売中!

社内のビジネスメール教育にお役立てください!【 仕事美人のメール研修 】

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

iPhone/iPad向けアプリ【 ビジネスメール文例辞典 】

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む

今週は、硬い文章をやわらかくする工夫についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < 漢字表記を読みやすく(3)
◆─────────────────────────────────◆
漢字で片づけない

今週は、漢字を仮名に開くと
文章の印象がどのように変わるかを
例を挙げながら紹介しています。

メールで相手に頼みごとをするようなとき
「依頼します」では硬いので
「お願いします」と書き換えることが多いのですが、

同様に
熟語のような漢字表記を仮名で開いてみましょう。例えば

・依頼する・懇請する → お願いする
例)先日、お願いしていた件

・措置 → 取り扱い
例)適切な取り扱い

・即応 → 即した、応じた、かなった
例)時代に即した、時流にかなった

・充当 → 充てる
例)建設費に充てる

・充填 → 詰める、満たす
例)隙間にセメントを詰める

・一環として → 一つとして
例)周年記念の一つとして

漢字の語句でまとめる方が文は短くて済みますが、
一文に漢字比率が多くなると
堅苦しい文章になりがちです。

適度に仮名で開いた語句を用いると
文の印象が和らぎます。

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

「きもので酒さんぽ」著者 澤井律子さんの
ワークショップ【ふだんのきもの】の第4回のテーマは
「てぬぐい ふろしき」

▼詳細はこちら
「ふだんのきもの」ワークショップ

広島 蔦屋書店でも絶賛発売中!
『きもので酒さんぽ』 

2005年創刊! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン配信中!
「まぐまぐ大賞 2016」キャリアアップ部門で2位に入賞しました!

「書く」と「描く」はどこかでつながっている「わたしの快画体験」

広島の酒蔵取材を担当しました!「きもので酒さんぽ」絶賛発売中!

社内のビジネスメール教育にお役立てください!【 仕事美人のメール研修 】

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

iPhone/iPad向けアプリ【 ビジネスメール文例辞典 】

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む

今週は、気になるメールの敬語の使い方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(5)
◆─────────────────────────────────◆
「お戻りして」

今週は、気になる敬語の使い方について
例を挙げて取りあげてきました。

————————————————
準備を終えたら、私は一旦会場を離れますが、
18時50分ごろにはお戻りして、お手伝いいたします。
————————————————

上記の文例は、
営業担当者が販売担当者に宛てた
イベント会場での対応連絡のメールです。

メールの差出人である営業担当者にとって
販売担当者は外部の人のため、敬語を使っているのですが
2行目の「お戻りして」に違和感を覚えます。

文の最後で「お手伝いいたします」と
「する」の謙譲語「いたします」を使っているので
その前の「お戻りして」は敬語にする必要はなく、
「戻り」とするか、
「戻ってきますので」とすれば十分です。

——————————————————
準備を終えたら、私は一旦会場を離れますが、
18時50分ごろには戻り、お手伝いいたします。
——————————————————
あるいは
——————————————————
準備を終えたら、私は一旦会場を離れますが、
18時50分ごろには戻ってきますので、お手伝いいたします。
——————————————————

自分が「戻る」のではなく
相手に「戻す」場合は
謙譲語「お~する」を用いて
「お戻しする」とします。

例)明日、原稿をお戻しします。

ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む

今週は、メールを書くときのひと工夫についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(4)
◆─────────────────────────────────◆
「拝見させてもらいました」

今週は、気になる敬語の使い方について
例を挙げて取りあげています。

————————————
これまでに、500冊近い経営者の手帳を
拝見させてもらいました。
————————————

上記の文例にある
「拝見させてもらいました」は
「拝見しました」と
「見させてもらいました」を
ミックスしてしまったものと思われます。

「見る」の謙譲語は「拝見する」なので、
上記の文例は
————————————
これまでに、500冊近い経営者の手帳を
拝見しました。
————————————
とします。

一方、
相手の許可・承認を得て行うことを謙遜して伝えるとき、
「見る」に助動詞「させる」と
「もらう」の謙譲語「いただく」を用いて
「見させていただく」
という言い回しもあります。

ですから
「手帳を見させていただきました」
とすることもできます。

ただ、文をすっきりまとめるなら
「拝見しました」
をお勧めします。

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

人と人の間にあるものは・・・

第270号 配慮のかたまり
————————————————–
【 営業マン河村操はコミュニケーションする 】
————————————————–

「営業活動に一番大切なもの」って何だろう・・・
その答えが、このメルマガを読めば分かります。

ビジネスメールを書くときに役立つ
最新の記事が無料で読めます。

平日日刊で無料配信。登録はこちらから
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む
今週は、メールを書くときのひと工夫についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(2)
◆─────────────────────────────────◆
「ご覧になられていました」

今週は、気になる敬語の使い方について
例を挙げて取りあげています。

—————————————————-
山田部長は事前に先方の資料をご覧になられていました。
—————————————————-

上記の文例も前回と同様に、二重敬語になっています。

「見る」の尊敬語は「ご覧になる」。
その過去形は「ご覧になっていた」ですが、

上記の文例では、それに
尊敬の「~られる」を付け加え、
「ご覧になられていた」となっています。

上記の文例は
—————————————————-
山田部長は事前に先方の資料をご覧になっていました。
—————————————————-
とするのが適切です。

過去形の文を敬語に変換する際、
余分な尊敬語を付け加えて
二重敬語にしてしまう傾向があるので
注意が必要です。

「資料を見ますか?」の尊敬語は
○ 資料をご覧になりますか?
× 資料をご覧になられますか?

過去形の「資料を見ましたか?」の尊敬語は
○ 資料をご覧になりましたか?
× 資料をご覧になられましたか?

尊敬の「~られる」を付けると、
なんとなく敬語として収まりがよく感じられますが、
敬語を重ねて使う方が丁寧というわけではありません。

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

読者の方からのご案内です!

————————————————
第11回 ROOTOTE(ルートート)チャリティーイベント
~トートバッグで、みんなに笑顔を~
————————————————
http://rootote.jp/toteascanvas/charityevent/
————————————————

2005年創刊! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン配信中!
「まぐまぐ大賞 2016」キャリアアップ部門で2位に入賞しました!

広島の酒蔵取材を担当しました!「きもので酒さんぽ」発売中!

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室

記事全文を読む

今週は、メールを書くときのひと工夫についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法                 < 気になる敬語
◆─────────────────────────────────◆
                      「おっしゃられていました」

—————————————————-
山田部長が会議は15日でよいとおっしゃられていました。
—————————————————-

上記の文例は
「おっしゃっていました」とすればよいのに
尊敬の「~られる」を付け加えてしまっています。

「言う」の尊敬語は「おっしゃる」。
その過去形は「おっしゃった」です。

このように、既に敬語に変換されている言葉に、
さらに尊敬の「~られる」を付けると
二重敬語になります。

上記の文例は
—————————————————-
山田部長が会議は15日でよいとおっしゃっていました。
—————————————————-
とするのが適切です。

「おっしゃられる」のほかに
「いらっしゃられる」も同様の間違いです。

「いる」や「来る」の尊敬語として
「いらっしゃる」を使いますが、
それに尊敬の「~られる」を付け加える必要はありません。

過去形にする場合も
「部長は会議室にいらっしゃいました」
「昨日、社長が本社へいらっしゃいました」
のように「いらっしゃった」「いらっしゃいました」とするのが
適切です。

今週はこのように
気になる敬語の使い方について
例を挙げて取りあげていきます。

メルマガ詳細
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

2015年に編集協力した単行本「一目置かれる大和言葉の言いまわし」が文庫化

メルマガ詳細

THEプロフェッショナル広島

記事全文を読む