今週は、敬語のうっかりミスについて取りあげます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 敬語の勘違い(3)
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                      「からお預かりします」

 -------------------------
 1万円からお預かりします。
 --------------------------

 買い物をした店舗や食事をした飲食店で
 支払い金額が9千円で
 1万円を出したときに
 レジで言われるこのひと言。

 店側が客に伝えるのは
 「1万円をお預かりし、その中から代金の9千円をいただきます」
 ということですが、実際は

 「1万円から9千円をいただく」の「から」と
 「1万円をお預かり」の「お預かり」が略され、混同された結果

 「1万円からお預かり」
 という言い回しになっているようです。

 9千円の支払いに対し、
 1万円を受け取り、お釣りを渡す際は

 本来なら
 -----------------------
 1万円お預かりします。
 -----------------------
 と伝え、
 「お釣りは千円でございます」
 と続けるのが適切と考えます

 店舗によっては、支払金額ちょうどの9千円を渡したときでも
 「9千円からお預かりします」
 と言われることがあります。

 この場合、
 ちょうどの金額を受け取るのですから、預かるのではなく
 「9千いただきます」
 と対応するのが適切です。

 なんとなく丁寧そうな印象を与える言い回しでも
 「預かる」「受け取る」の違いは
 はっきり伝える方がよいのではないでしょうか。

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 11月19日(土)、【しごび】読者のあさのみいさんが
 「パステル・シャインアート体験」
 のワークショップを開催。

 場所は国分寺駅南口近くの
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今週は、敬語のうっかりミスについて取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                              < 敬語の勘違い(2)
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                                                             「お申込みをさせていただく」
—————————————-
○○会員にお申込みをさせていただきます。
—————————————-

「~させていただく」は
相手から許可を得ることを前提に
自分から何かをするときに用いる謙譲語です。

例)都合により、定例会を欠席させていただきます。

しかし、冒頭の例文のように、
「お(ご)」が付く「~させていただく」は、
意味が異なり
自分の行為が相手にも関わりを持つ場合に用います。

例)お電話させていただきます。
ご説明させていただくので、

「申し込む」は自分の意志ですることで、
相手の許可を得てすることではありません。

したがって、この場合は
———————————————-
○○会員に申し込みます
———————————————-
とすればよく、「お~させてただく」は不要です。

ほかにも選挙演説で
「○○の政策のお訴えをさせていただく次第です」
という言い回しも
「お~させていただく」を使う必要はなく
「○○の政策を訴える次第です」
で事足ります。

不必要に用いる敬語は
一文を回りくどくし、慇懃無礼な印象を与えるので
気をつけましょう。

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今週は、敬語のうっかりミスについて取りあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語の勘違い
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                       「いただいてください」

 ———————————————-
 つまらない物ですが、どうぞいただいてください。
 ———————————————-

 上記は
 客先やお世話になった相手に品物を贈るときの一文です。

 送る側は「大したものではないですが、受け取ってください」
 と謙遜して書いたつもりでも
 敬語の使い方を間違えて、おかしな文章になっています。

 「いただく」は「もらう」の謙譲語。
 自分が品物を受け取るとか、もらう場合に使う言葉です。

 上記の文では、物を受け取るのは相手なので
 尊敬語の「お(ご)~ください」を用い
 「お収めください」
 とするのが適切です。

 「つまらない物」も「心ばかりの品」に書き換えて……

 ———————————————-
 心ばかりの品ですが、どうぞお収めください。
 ———————————————-

 とします。

 「会社の皆さんで食べてください」とお菓子などを贈るときも
 「皆さんでいただいてください」
 では、相手に対して謙譲語を使うことになります。

 「食べる」のは相手(会社の皆さん)なので、
 尊敬語「召し上がる」を使い
 「会社の皆さんで召し上がってください」
 とします。

 間もなくお歳暮などの贈答品シーズンの到来。
 贈り物を受け取ったときに活用してください。

 今週はこのような謙譲語と尊敬語の混同など
 敬語の勘違いについて取り上げます。

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今週は、頼みごとをするときの配慮のひと言についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法             < 添えるひと言(4)
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                        何度もお願いするとき

今週は、相手への頼み事を円滑に進めるために
添えるひと言を紹介しています。

一度ならず二度、三度と
続けて頼み事をするようなとき、
「何度もすみません」
の代わりにお薦めしたい言い回しがあります。それが

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今週は、頼みごとをするときの配慮のひと言についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法                  < 添えるひと言 >
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                      相手の手を煩わせるとき

 人に頼み事やお願いをするにあたり、

 「日程を変更してください」
 「対応してください」
 「回答してください」
 「紹介してください」

 といった命令調の依頼の仕方は、
 自分の都合を優先していう印象がいなめず、
 角は立っても、相手の協力は得られません。

 依頼することで、少なからず
 相手に負担をかけることが分かっているのであれば
 それを言葉にして伝える必要があります。

 例えば、
 「申し訳ないな」「相手に悪いな」という気持ちが働くときに
 最もよく使うのが「恐れ入りますが」です。

 例) 恐れ入りますが、日程の変更をお願いいたします。
    ご多用のところ恐れ入りますが、ご対応をお願いいたします。

 同じ意味合いの言葉として
 「恐縮ですが」
 もあります。

 例) 恐縮ですが、日程の変更をお願いいたします。
    ご多用のところ恐縮ですが、ご対応をお願いいたします。

 このほか、
 相手の手を煩わせることが分かったうえで
 お願い事をする場合は
 「お手数をおかけしますが」
 「ご面倒をおかけしますが」
 を用い、恐縮する気持ちを伝えます。

 例)お手数をおかけしますが、アンケートへのご回答を
   お願いいたします。

 例)ご面倒をおかけしますが、ぜひ、ご紹介いただければ
   ありがたいです。

 今週はこのように、
 相手への頼み事を円滑に進めるために
 添えるひと言を紹介していきます。



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 【しごび】 の お す す め
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今週は、勘違いしやすい言葉の変化についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 勘違い言葉(4)
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「よかれわるかれ」

今週は、本来の言葉を変化させて使っている間違いについて
取りあげてきました。

よいにしろ、悪いにしろ、いずれにしても
というとき、
「よかれわるかれ」? それとも「よかれあしかれ」?
どちらが適切でしょうか。

「よかれ」は、文語「善し」の命令形です。
「善し」の反対語は「悪(あ)し」で
「悪(わる)し」ではありません。

したがって
文語に文語を呼応させるため、
「よかれあしかれ」となり、
「よかれわるかれ」は間違いです。

新聞表記では
「よかれ」は「善かれ」で統一されているので
「善かれあしかれ」と表記します。

× 善かれわるかれ、試してみないと分かりません。

○ 善かれあしかれ、試してみないと分かりません。

「善かれあしかれ」同様に
「善きにつけあしきにつけ」も

「善きにつけ」に呼応するのは
文語の「あしきにつけ」で
「わるきにつけ」ではありません。

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