メール対応についての質問にお答えします。
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読 者 か ら の 質 問
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「間違い」か、「間違え」か?

<読者からの質問>——————–

クレームの報告文書などで「~の間違い」のような表現が出るのですが、
これを「~の間違え」と書く人がいます。

辞書で見ても「間違い」、「間違え」
どちらでも正しそうですが、普通は「間違い」と書くような気がします。

この使い分けには何か基準があるでしょうか?

(読者 H.Iさん)
—————————————

辞書で「間違い」と「間違え」を調べてみました。

広辞苑では
「間違い」に下記の4つの意味がある
と記されています。

1)まちがうこと。あやまり。「―を見つける」
2)あやまち。しくじり。過失。「―を認める」
3)事故やけんかなど、異常な出来事。
4)男女間の不道徳。

「間違え」については
「間違える」は意味の記述がありますが、
「間違え」はありませんでした。

デジタル大辞泉では
「間違え」は「間違い」に同じ
とあります。

三省堂国語辞典には
「間違える」の名詞形として「間違え」
があります。

「間違え」が誤りというわけではありませんが、
使用頻度は「間違い」が高いため、受け入れやすいのかもしれません。
逆に、「間違え」に違和感をおぼえるのでしょう。

質問にある「使い分けの基準」に明確なものはなく、
多分に各自の感覚に頼ることになりそうです。

「間違う」と「間違える」については
バックナンバーで取り上げているので、参考になさってください。

そのほかの参考記事はこちら。

▼「間違う」と「間違える」とは、どう違うのでしょうか。

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メール対応や言葉について神垣が日々思うこと
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言 葉 コ ラ ム               < 言葉の調べ方
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言葉の意味を調べるとき、あなたは
どのようにしていますか?

例えば、1月24日配信のVOL.4429あとがきで紹介した
「シキミ」の調べ方。

Googleで「シキミ」を検索すると
検索上位から順に
Wikipedia
仏壇店
葬儀社
みんなの趣味の園芸
東京都保健医療局
のページが表示されます。

このような検索結果が出ると私の場合、
まず、ページを開くのは
検索4位の「みんなの趣味の園芸」
検索5位の「東京都保健医療局」
です。

なぜなら、
「趣味の園芸」はNHKで長年放送している園芸番組、
東京都保健医療局のページは公的機関のページで、
いずれも情報の信頼性が高いからです。

次に「シキミ コトバンク」
「シキミ goo辞書」で検索します。

そして、「シキミとは」という観点で
コトバンク→goo辞書で情報を読み、
その後で「みんなの趣味の園芸」「東京都保健医療局」のページで
補足情報や画像を確認します。

検索する際の優先順位としては
まず、辞書サイトで言葉の意味を確認し、
信頼できる専門サイトで補足情報を得る
という流れです。

検索1~3位のWikipediaや仏壇店、葬儀社のページは
開かずに飛ばします。

情報自体は間違っていないと思いますが、
仏壇店や葬儀社のWebサイトへ誘導するためだったり、
仏壇や葬儀に寄せた情報が掲載されていたりして、
自分の判断の邪魔になる余分な情報が多いので、スルーすることにしています。

私は当初「シキミ」を「シキビ」と記憶していたので
「シキビ」と検索したところ
検索上位に挙がってきたのは
葬儀社、終活サイト、シキミの通販サイト、墓石店、仏壇店でした。

こうした商業系のサイトは、情報が似たり寄ったりのことが多く
調べたい言葉のアウトラインは把握できるのですが
メールマガジンに記事を書く場合は使いません。

私の場合、新聞記事から情報収集することもあります。

Googleで「シキミ」を検索する際
検索欄の下にある「ニュース」のボタンを押して検索すると
新聞で取り上げらられた「シキミ」の情報が挙がってきます。

新聞の情報も「シキミ」をどのような観点、切り口で取り上げられたかを
知るうえで参考になります。

自分がその言葉の何を調べたいかによって、検索の仕方も変わってきます。

言葉の意味なのか
使われ方なのか
取り上げられ方なのか

私はまず、宣伝用に加工された情報より
言葉の本来の意味をまず知りたいと思うので、辞書や専門サイトを優先しています。

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今日は、読者のかたからの質問にお答えします。
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   読 者 か ら の 質 問         「木を見て森を見る」?
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<読者からの質問>—————————————-

このたび、知人からいただいた文章で
どうもよくわからない表現に出合いました。

「木を見て森を見る、ではなく、森を見て木を見る
最近、そんな意識変化の方も増えてきているように思います」

わたしは
「木を見て森を見ず」では?と思いましたが
そうなると意味が変わってきますし

そこから考えれば
言いたいことはなんとなく理解できます。

また、同じような使い方をされている方もいらっしゃる
ようですので、両方ありと認識しておけばよいのか?

よろしければ、ご意見お聞かせいただけましたら
ありがたく、お願い申し上げます。
(読者 M さん)
———————————————————-

慣用句として正しいのは「木を見て森を見ず」です。

これは、
英語のことわざ「You cannot see the wood for the trees.」
によるもので、
小さいこと(=木)に心を奪われて、
全体(=森)を見通さないことのたとえ。
細かい点に注意し過ぎて大きく全体をつかまないことを
意味します。

Mさんのお知り合いが
本来の「木を見て森を見ず」の意味を踏まえたうえで、
「木を見て森を見る」=細部を見てから、全体を見通す
「森を見て木を見る」=全体を見通してから、細部を見る
として使っているのであれば、
従来のたとえに基づく新たなたとえとして
受け止めることはできます。

しかし、本来の慣用句「木を見て森を見ず」を
「木を見て森を見る」と勘違いしたまま使っているのだとしたら
少々残念なことではあります。

私的なメールのやりとりでは、
もし、相手や自分が慣用句を勘違いしたまま使っていれば
指摘することもできますが、

仕事のメールや企画書、プレゼン資料などで
勘違いした慣用句を(堂々と)使っている場合は
その人の印象や評価に影響します(周囲もフォローしづらいです)。

したがって、慣用句を文章に使う場合は
その都度、辞書にあたり、本来の意味を確認することが重要です。
ネットで検索すると、誤用のまま文例として使われているケースも
多くあるので、まずは辞書にあたります。

先日、私自身も
「がぜん」を本来の意味である「急に、突然」ではなく、
「とても、断然」と勘違いして使っていたことを
当メールマガジンでも取り上げました。

このように言葉に対する長年の思い込みは、誰しもありうること。
だからこそ、辞書で確認し、
自分の記憶の誤りを更新することが必要、と感じています。

※参考
令和2年度「国語に関する世論調査」の結果について

 
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今日は、「国語に関する世論調査」について取り上げます。
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 秋 の 特 別 編          < 2020年度の調査結果(5) >
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「買ってやりたい」か「買ってあげたい」か

9月24日に、文化庁から発表された2020年度「国語に関する世論調査」
をもとに言葉の意味や用法を紹介してきました。

最終回も、調査と同じ質問に回答してみてください。

下記にそれぞれに挙げた二つの言い方のうち、
あなたが使うものはどちらですか。

(1)
(ア)植木に水をやる。
(イ)植木に水をあげる。

(2)
(ア)うちの子におもちゃを買ってやりたい。
(イ)うちの子におもちゃを買ってあげたい。

(3)
(ア)相手チームにもう1点もやれない。
(イ)相手チームにもう1点もあげられない。

「やる/あげる」について尋ねた質問です。

(1)の文について、「敬語の指針」(平成 19 年文化審議会答申)
では「植木に水をあげる」の「あげる」は、
・旧来の規範からすれば誤用とされるものである
・しかし、この語の謙譲語から美化語に向かう意味的な変化は
既に進行し、定着しつつあると言ってよい
としています。

(2)(3)についても同様に考えられています。

調査の結果では、
(2)「うちの子におもちゃを買ってあげたい」と言うと回答した
人が6割を超えています。
「買ってやりたい」として誤りではないにも関わらず
「買ってあげたい」を使う人の方が多いのは、
語感が丁寧で、美化語として使われる傾向が強いからでしょう。

私は、植木に「水をあげる」や、
自分の家族に対して「~してあげる」を使うことには
未だ抵抗があります。

しかし、「やる」が本来正しい使い方でも
「あげる」を使う人が増えれば、
「やる」は乱暴な言い方、丁寧さを欠く言い方として
捉えられていくのでしょう。

※参考
▼VOL.270 気になる言葉(3)「やる」と「あげる」

▼「あげる」「やる」< 気になる言葉(3)>VOL.994

▼最近気になる放送用語「~してあげる」? (NHK放送文化研究所)

 
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今日は、読者のかたからの質問にお答えします。
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 読 者 か ら の 質 問       「イエローカードをもらう」
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<読者からの質問>—————————————-

息子がサッカー中継を見ていたら、解説者が
「前半のこの早い段階でイエローカードをもらってしまうと…」
と。

「もらう」っていうのは
ありがたいものをいただいたときに使うような印象があり、
イエローカードを出されてしまう時に使うのは
違和感がありました。

代わりに 何と言えば良いのでしょう?
(読者 H.Iさん)
———————————————————-

「もらう」の意味を辞書で調べてみると
「贈り物を受ける」のほかに
「自分が望まないものを与えられる」という意味があります。

ですから、実況での「イエローカードをもらってしまう」
という表現は、あながち間違いではないのかもしれません。

ただ、イエローカードは審判が選手のプレイを反則と判断して
「示す」カードですから、
選手が「もらう」と言うのであれば、まだ分かりますが
第三者である解説者が「もらう」と言うのは意味が違う
気がします。

では、どのように伝えればよいか─。

「イエローカードを(が)提示されると」
「イエローカードを(が)出されると」
「イエローカードを受けると」
「イローカードを与えられると」

などが考えられます。

書き言葉としては
「前半のこの早い段階でイエローカードを提示されると…」
とすると収まりがよく

話し言葉としては
「前半のこの早い段階でイエローカードを出されてしまうと…」
とすれば、自然ではないでしょうか。

上記の表現は4つとも、ニュース記事を参考にしました。
「イエローカード」で検索し、「ニュース」のタブで
記事を抽出すると、上記の表現が使われているのを
知ることができます。

見たり聞いたりした言い回しで
「今の表現、ちょっとひっかかるな」と感じた時は
このような方法で調べてみるのも一つです。

 
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今日は、読者からの質問にお答えします。
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 読 者 か ら の 質 問          続・間違いやすい? 間違えやすい?
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昨日、配信した記事で

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「間違う」「間違える」と動詞としては2種あるのですが、
「やすい」はご指摘の通り、動詞の連用形に付くので、
いずれの場合も「間違えやすい」と表記するのが妥当です。
——————————————————-

という記述について
読者のかたから

「間違う」は、ワ行五段活用で、
連用形は「間違い」となるので
「間違いやすい」で良いのでは?

というメールをいただきました。

私が混同してしまっていた面があるので
整理して訂正します。

「間違う」「間違える」と動詞としては2種あるのですが、
「やすい」は、動詞の連用形に付きます。

「間違う」は、ワ行五段活用で連用形は「間違い」。
「間違える」は、ア行下一段活用で連用形は「間違え」。

したがって、それぞれの連用形の後に「やすい」を付けると
「間違う」は「間違いやすい」、
「間違える」は「間違えやすい」
ということになります。

では、「間違う」と「間違える」の意味の違いは……

もともと「間違う」は自動詞、「間違える」は他動詞という違いが
ありましたが、現在はその区別なく使われていることが多いようです。

意味としては、
「間違う」が正しくない状態を指すのに対し、
「間違える」は取り違える、
という違いがみられます。

当メールマガジンでは、
取り違えることの多い言葉を紹介しているので、
間違えることの多い言葉ということで
「間違えやすい」で表記を統一したいと思います。

昨日の記事を改めました。参考にしてください。

 
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