ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

今週は、漢字表記とひらがな表記の違いと区別についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法  < 漢字とひらがなの使い分け(5)>
◆─────────────────────────────────◆
基準と応用

今週は、漢字とひらがなの使い分けについて述べてきました。

ポイントは、
漢字で表記するか、ひらがなで表記するか
どちらかに決めたら、同一文書内で表記を統一すること。

そのどちらかに決める際
基準になるものが一つあると
判断がしやすくなります。

そこで、私がお勧めしたいのが、この2冊です。

「記者ハンドブック」第11版

改訂新版「朝日新聞の用語の手引」

これまでも当メールマガジンで何度もご紹介していますが
辞書よりも手軽で、引きやすいので、私も長年愛用しています。
どちらか1冊、お好みのほうを手元に置いておくとよいと思います。

新聞表記の基準がまとめられているので
漢字にしようか、ひらがなにしようかと迷った時の助けになりますし

人に「なぜ?」と尋ねられた時も
上記のいずれかを基準にしていると伝えれば、説得しやすいです。

▼ 基準を踏まえ、応用してみる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
基準になるものを持ったら
あとは文章の性質や、伝えたい内容によっては
表記の基準を自分や会社単位でつくっていくとよいでしょう。

(余談ですが……出版社にもそれぞれ表記の統一基準が設けられており
それに添って原稿を校正していきます)

本メールマガジンでも
「読者のかた」のように、本来、漢字で「方」とするところを
「かた」と敢えてひらがな表記に統一しています。
文章によっては「ほう」と読まれる場合があるからです。

今回のテーマで記事を書くにあたっては
「ひらがな」を漢字表記にせず、ひらがなで統一しました。

なぜなら、「漢字表記」と対比するとき
「平仮名表記」と漢字書きするより、「ひらがな表記」とする方が
視覚的に伝わりやすいと思ったからです。

このように、文章を書くときの意図に合わせた表記に統一することも
場合によっては、必要と思います。

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

今週は、漢字表記とひらがな表記の違いと区別についてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 の メ ー ル 作 法       < 漢字とひらがなの使い分け(4)
◆─────────────────────────────────◆
                           副詞の書き分け

表記を統一する際の目安として
ひらがなを使用するか、漢字を使用するか
副詞の使い分けをご紹介しましょう。

副詞は、原則として
音読みする副詞は漢字表記
訓読みする副詞はひらがな表記
とされます。

▼訓読みの副詞
原則として、ひらがなで表記します。

かえって(却って) 例)かえって、お手間をかけました。
じかに(直に)   例)じかに渡してください。
ほそぼそ(細々)  例)細々と続けています。

しかし、訓読みでも、漢字書きの方が意味が明らかになる場合は漢字表記。

重ねて  例)重ねてお礼申しあげます。
幸いに  例)幸いに大事には至りませんでした。
夢にも  例)そんなこととは夢にも思っていませんでした。

▼音読みの副詞
原則として、漢字で表記します。

案外   例)案外、大丈夫かもしれません。
早速   例)早速、対応いたします。
非常に  例)非常に勉強になりました。

ただし、漢字に特に意味がない場合はひらがな表記。

せっかく(折角) 例)せっかくお越しいただいたのに・・・
だいぶ(大分)  例)だいぶ遅れて・・・
たくさん(沢山) 例)たくさんいただき、ありがとうございます。

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む
今週は、読者のかたから寄せられた質問にお答えします。
◆────────────────────────────◆
仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 読者からの質問(2)>
◆────────────────────────────◆
                    漢字か、ひらがなか

<読者からの質問>—————————————————

漢字にするしないに何かルールはありますか? たとえば

いろんな ← 色んな

と、漢字にする人もしない人もいます。例に出した「いろんな、いろいろ」は
スペースに問題がなければ、ひらがなのほうが目に付くような気がします。
(女性読者:Y.Fさん)
———————————————————————-

漢字にするかしないかの判断を迷うことがありますよね。

ちなみに、共同通信社「記者ハンドブック」では、「いろいろ」「さまざま」
「おのおの」など、いずれもひらがな表記でした。

しかし、これもあくまで基準。漢字表記にするか、ひらがな表記にするかは、
読む対象によって変わってくると思います。

一般的に女性読者にはひらがな表記、男性読者には漢字表記が好まれる傾向が
あります。

かれこれ15年ほど前になりますが、銀行の販促物の制作をしていた当時、
「お客様→お客さま」「下さいは→ください」など、
客先からの要望で、できるだけかな表記を使っていました。女性に手にとって
もらいやすく、読みやすくするためには漢字よりひらがなのほうがやさしい印
象がある、という理由からです。

逆に、現在手がけている企業向けの冊子は、元原稿からして漢字が多く「色々」
「既に」「是非とも」「無い」など、漢字を多用し、“硬い”印象にまとまる
ように表記を統一しています。

ですから、読み手により、漢字重視にするか、ひらがなを重視にするか、方針
を決めたうえで表記の統一ルールを考えるとよいでしょう。

<追記>2018.10.18
銀行の販促物のくだりは、13年間に書いた記事の15年前の話ですから、今から
28年前、わたしが駆け出しコピーライターだった時代の話です。当時と傾向は
変わってないように思います。

「記者ハンドブック」では、「お客さま」「皆さま」などは、なるべくひらが
な書きに統一するようにとあります。特にメールの場合は、行間、文字間が詰
まっているので、使用頻度の高い字はひらがなの方が読みやすくなります。

参考:記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集

検索して、このブログへたどり着いたあなたへ

ビジネスメールを書くときに役立つ
最新の記事が無料で読めます。

平日日刊で無料配信。登録はこちらから
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む
表記の際の留意点についてです。
◆────────────────────────────◆
仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法        < 基準を持つ(2)
◆────────────────────────────◆
                注意を要する送り仮名の表記

▼ 送り仮名の原則を知る
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
送り仮名を付ける際の基準としては、1973年内閣告示の「送り仮名の付け方」
があります。

公用文書や新聞表記の基準にされており、「朝日新聞の用語の手引」もこれに
基づいています。迷いやすい表記を幾つか挙げてみましょう。

◎活用のある語は活用語尾を送る
例)表す 行う 断る 現れる 生きる
 ̄   ̄   ̄   ̄ ̄   ̄ ̄
◎動詞の活用形やそれに準ずるものを含む送り仮名
例)終わる 聞こえる 向かう 押さえる 生まれる 積もる 起こる
 ̄ ̄   ̄ ̄    ̄ ̄   ̄ ̄    ̄ ̄    ̄ ̄   ̄ ̄
◎形容詞・形容動詞の語幹を含むもの
例)確かめる 重たい 細かい 柔らかい
 ̄ ̄    ̄    ̄ ̄   ̄ ̄ ̄
▼ 「許容」「例外」も、ある
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
上記の例は「原則」であり、「許容」「例外」もあります。
たとえば、「おわる」を例にとると……。

「おわる」と「おえる」の区別のために「終わる」「終える」と活用語尾の前
から仮名を送るのが原則。ですが、慣習となっていて意味が通じる場合は、送
り仮名の一部を省いて「終る」とすることも許容されています。

結局、どちらでもよく、メールで文字を入力する時も「終わる」「終る」の両
方が変換候補として出てきます。

ただ、一つの文書に「終わる」と「終る」が混在するのは見苦しいので、迷っ
た時は「原則」の表記を基準に書くと良いでしょう。そのためにも基準となる
辞書や手引きを手元に置いておきたいですね。

※参考:
送り仮名の付け方(昭和48年6月18日,昭和56年10月1日 一部改正) 内閣告示・内閣訓令

「朝日新聞の用語の手引」 

※追記
この記事のポイントは、一つの文書に二通りの表記が混在するのを避け、統一
することです。

検索して、このブログへたどり着いたあなたへ

ビジネスメールを書くときに役立つ
最新の記事が無料で読めます。

平日日刊で無料配信。登録はこちらから
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む