今週は、気になる言い回しや表現の仕方について取りあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 気になる表現(4)
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敬語の多用に注意

「多忙な日々をお過ごしの中で
いかに気分転換を図り、また
感性が鈍らないように努めていらっしゃるかという秘訣や、
お心がけがあれば教えていただきたいと思います」

上記の一文は、敬語の使いすぎが気になる例として挙げてみました。

「お過ごし」「努めていらっしゃる」「お心がけ」「教えていただきたい」
と、一文に4つも敬語が使われています。

書く側が相手に敬意を払っているのは十分伝わってきますが
敬語が多いために、文章が長く、もたついています。

「また」という接続詞
「と思います」という記述も
文章を間延びさせている要因と言えるでしょう。

相手に敬意を払いつつ、ずばっと自分が尋ねたい点を
明確にする方が、相手も回答しやすいです。例えば…

「多忙な日々を過ごしながらも、どのように気分転換を図り、
感性を磨く工夫をされているのか、
ぜひ、お尋ねしたいです。」

「感性が鈍らないように努めていらっしゃるか」は
「感性を磨く工夫をされているのか」と
表現を変えるとすっきりし、ポジティブな問いかけになります。

最後の「教えていただきたいと思います」も
「ぜひ、教えてください」
「ぜひ、お尋ねしたいです」
とすると、そのことに強く興味があり、教えてほしい
というこちらの気持ちが端的に伝わります。

相手に失礼にならない丁寧な表現に気をとられ
本来、尋ねるべきポイントを見失っていませんか?

何を尋ねたいのか、聞き出したいのかを
まず明確にしたうえで
敬語に配慮する…という文章のまとめ方を習慣づけたいですね。

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今週は、読者からの興味深いメールをご紹介します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法           < 先輩からのアドバイス
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                      「しょっちゅう」の意味

今週は、本メールマガジンへ読者のかたからいただいた
感想やご意見の中から、「なるほど!」「確かに!」と
感じた言葉づかいやメールマナーに関するものを紹介したいと思います。

次のメールは
VOL.1234 < 気になる表現(2)>で取りあげた
「しょっちゅう来られるんですか」
についていただいたものです。

<読者からのメール>———————————————-

「しょっちゅう来られるんですか?」

たしかに書き言葉で使うことはありませんが、
引っかかったのは「しょっちゅう」のほうです。

「頻繁に」とか「たびたび」といった高頻度をあらわす単語に
置き換えられたかなあ? とふと立ち止まりました。

「しょっちゅう来る」というよりも
「しょっちゅう来ている」というふうに状態を表す形で
使っていたかと・・・いや「しょっちゅう居る」とは言わないかな?
となんだか混乱してきました。

頻度がとても高くなって、もはや連続した行為の
形容となっているのでしょうか。

ちなみに私の場合、丁寧に書くときは
「たびたびお見えになりますか」とか
「よくお出でになりますか」が多いように思います。

何十年もまえに日本に生まれて、ずっと生きているのに、
言い回しには毎日迷います。
迷いながらも、ふと気に入る表現が見つかったりすると、
気持ちが晴れます。
(読者 Y.Aさん)
——————————————————————

「しょっちゅう」の意味は、
「頻繁に、たびたび」といった高頻度を指すものではなく
「いつも、常に、始終」という意味。
英語なら「always」に相当する表現のようです。

ですから、Y.Aさんのご指摘の通り
「しょっちゅう来る」ではなく
「しょっちゅう来ている」とする方が
「しょっちゅう」の使い方としては適切です。

VOL.1234では、
文例としての取り上げ方がまずかったですね。失礼しました。

「~へはしょっちゅう来ているんですか?」という表現を
丁寧に言い替えるなら
Y.Aさんが挙げてくださっているように

「~へはよくおいでになりますか」

と、「いつも、常に」という意味合いで「よく」に置き換える
と収まりがいいですね。

思いこんで気づかずにいる
ちょっとした言葉の捉え方の違い…
気をつけようと思いました。

それにしても、
Y.Aさんの最後の文が素敵だと思いませんか? 心に残りました。

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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる表現(5)>
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                         「~していただく」

「上記の日程でご調整していただければ幸いです」

上記の一文、適切なようで不適切です。
問題は「ご調整していただければ」。

「ご調整」の「ご」も、
その後に続く「して」も不要です。

自分がなにかしてもらう場合は「いただく」を使うので
相手に日程を調整してもらう場合は

「調整いただければ幸いです」

として問題ありません。

「受付でお待ちしてください」の「して」
「わざわざご案内してくださった」の「して」
も不要な「して」です。

詳しくは、神垣の最新刊
『さらりと返せる、大人のメール表現334 』の
Q79「お待ちしてください」は間違った敬語?
のページに述べていますので、
よかったらご覧ください。

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「~してくれた」

「先日の記念パーティーへは、300人以上のかたが駆けつけてくれました」

参加者が社内の人とか身内であれば
「~てくれました」で問題ないと思うのですが、
自社にとっての顧客とか取引先など、社外の人たちも参加している場合は・・・

「先日の記念パーティーへは、
300人以上のかたが駆けつけてくださいました」

とします。

主語が「先生方」「先輩方」の場合も述語は「駆けつけてくださいました」です。

例「先日の記念パーティーへは、
お世話になった先生方(先輩方)も駆けつけてくださいました」

「~くれる」は、対等の間柄か、目下の関係にある人が
自分に対して何かをするときに用いる表現。

目上の相手に尊敬の意を表す場合は
「~くださる」です。
相手によって使い分ける必要があることを覚えておきましょう。

余談ですが…
「駆けつけてくれた」という表現で間違いやすいのが
「駆けつけてきてくれた」です。

「駆けつける」が、大急ぎでやって来る、という意味なので、
さらに「来る」を付け加える必要はありません。

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「もらってますか?」

「○○の件、考えてもらってますか?」」

この「~してもらう」。
ある種、自分をへりくだった表現ではありますが
書き言葉にする場合、もっとほかの書き方があるように思います。
例えば…

「○○の件、お考えいただけたでしょうか?」

「考えていただけましたか?」でもいいのですが
「お~いただく」を使うと、より丁寧な表現になります。

相手に打診や確認をする場合
「~してもらってますか」よりも
「~いただけましたか?」

さらに
「~いただけたでしょうか?」とすると婉曲な表現になります。

「私のこと、覚えてもらってますか?」は
「私のこと、覚えてくださっていますか?」

「いただく」と「くださる」の違いは
相手に依頼した行為は「いただく」
相手自身が行う行為には「くださる」
と使い分けます。

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                 「しょっちゅう来られるんですか?」

「広島にはしょっちゅう来られるんですか?」

日常会話でもよく使われる一文です。
意味も通じますし、日本語としてもまちがってはいません。

ですが、やや口語的な感じがするので
書き言葉として整えてみましょう。

「広島には頻繁にお越しになるのですか?」

「頻繁に」がかたく感じられる場合は
「よく」「何度も」と書き換えることができますし、
「どのくらい」と回数を尋ねてみるのもよいでしょう。

「来る」に「~られる」を付けた尊敬語「来られる」とは別に
尊敬語独自の動詞(敬語動詞)「お越しになる」「いらっしゃる」
などを使うとスマートです。
ほかに「おいでになる」「お見えになる」などの語を覚えておくとよいでしょう。

「来られるんですか?」の「ん」を「の」に変えるだけでも
会話調のくだけた表現がきちんとした印象になります。

ちなみに「しょっちゅう」の語源はこちら

※関連記事
「しょっちゅう」の意味< 先輩からのアドバイス >VOL.1257

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