今週は、基本的な敬語についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法            < 基本の敬語
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 「言う」の敬語

今週は、よく使われる敬語表現について、基本を押さえていきましょう。
まずは「言う」の敬語です。

「言う」の尊敬語は2通りあります。
「言われる」と「おっしゃる」です。

どちらも目上の人が「言う」という行為に敬意を表す尊敬語ですが、
敬意の度合いは
「おっしゃる」>「言われる」

「おっしゃる」の方が「言われる」より敬意を込めた表現になります。

例)部長が「○○」とおっしゃっていました

先方がA案に決定と言われました

「何かあれば、遠慮なくおっしゃってください」と表現しますが
「遠慮なく言われてください」というのは、間違った表現です。

▼ 謙譲語であり、丁寧語でもある「申す」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
では、「言う」の謙譲語は?

「申しあげる」「申す」ですね。

例)○○の件でご配慮いただき、お礼を申しあげます

父が「○○」と申しておりました。

「申す」は、「言う」の丁寧語(言います)としても使います。

例)「善は急げ」と申します

謙譲語「申す」と混同しないように気をつけましょう

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今週は、敬語の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 敬語に注意(3)>
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                      「いただかせていただく」

間違いやすい敬語、敬語の勘違いについて今週はご紹介しています。

「○○をお送りいただき、ありがとうございます。
 おいしくいただかせていただきました」

上記は、「食べる」の謙譲語「いただく」に、謙譲語「~させていただく」
が重ねて使われることで、過剰な敬語表現になっている例です。

頻繁に使われている「~させていただく」ですが、本来、相手から恩恵や
許可を得て何かを行う時、相手へのへりくだった気持ちを表す謙譲語が
「~させていただく」です。

この場合、「食べる」の謙譲語「いただく」が相手に対してへりくだった
表現なので、それ以上、謙譲語を添える必要はありません。

「いただきます」だけでよく、「~させていただく」は不要。したがって、
下記のように書きかえます。

「○○をお送りいただき、ありがとうございます。
 おいしくいただきました

謙譲語に「~させていただきます」を重ねて使っている例としては

「ご著書を拝見(読)させていただきました」
「私見を申し上げさせていただきます」
「4時までに参らせていただきます」

などがあります。

いずれも、謙譲語は一つでよく

「ご著書を拝見(読)しました
「私見を申し上げます
「4時までに参ります

とすれば、すっきりします。

 
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今週は、混同しやすい敬語表現についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法          < 敬語の間違い(4)
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                           特定の謙譲語

「拝見」「拝受」など、言葉そのものが謙譲の意を表すものが
幾つかありますが、それを尊敬語として使っている間違いもあります。
例えば…

資料を拝見なさった後、ご意見をお願いします。
⇒ 資料をご覧になった後、ご意見をお願いします。
資料をお読みになった後、ご意見をお願いします。

「拝見する」は「見る」の謙譲語なので、相手の動作に使うのは不適切。
この場合、資料を「見る」相手に敬意を表す尊敬語「ご覧になる」、または
「読む」の尊敬語「お読みになる」が適切です。

どなたにご恵贈なさいますか ⇒ どなたにお贈りいたしますか

「恵贈(けいぞう)」は人から物を贈られることを、
贈り主を敬っていう謙譲語。
「ご恵贈にあずかり、ありがとうございます」のように使います。

ですので、相手にものを贈るときに「恵贈」を使うのは間違っています。
この場合は、尊敬の「お~いたす」を使い「お贈りいたしますか」とします。

先日、ご恵存いただいた著書をご拝読いたしました。
⇒ 先日、ご恵贈にあずかりましたご著書を拝読しました。

「恵存(けいそん・けいぞん)」とは、自分の著書などを贈るときに
相手の名の脇や下に書き添える語で
「お手元に保存してくだされば幸いです」という意を表します。

相手の行為を敬う言葉であって、
人から贈ってもらった場合は「恵贈」が適切です。

もう一点
「著書をご拝読いたしました」というのも間違い。
「拝見」「拝読」「拝聴」などの言葉に謙譲の意が含まれてるので
謙譲の「ご(御)~いたす」は不要です。

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今週は、使い方を間違えやすい敬語をピックアップします。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法      < 間違いやすい敬語(4)
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                   尊敬語と謙譲語の混同
▼ 尊敬語と謙譲語の違い
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
尊敬語と謙譲語、混同して使っている場合も少なくありません。
今一度、尊敬語と謙譲語について整理してみましょう。

尊敬語:相手に対して敬意を示す言葉。自分より目上の人に対して使用。
謙譲語:自分をへりくだって言うことで、間接的に相手を敬う言葉。

尊敬語同様、謙譲語にも二通りのパターンがあります。
・一般形
自分の動作や状態に、補助動詞の「お~する」「ご~する」をつけて使う場合

・特定形
「おる」「いただく」のように言葉自体が謙譲語の場合

        <一般形>  <特定形>
 聞く  ⇒  お聞きする  伺う、承る、拝聴する
 言う  ⇒         申す、申しあげる
 見る  ⇒         拝見する

などが謙譲語の一例です。

▼ 謙譲語に「れる」をつけても尊敬語ではない
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
間違いやすいのは、謙譲語に尊敬語の「れる」をつけて使ってしまう場合。
たとえば…

お客さまが申されました。 ⇒ お客さまがおっしゃいました。

おられますか ⇒ いらっしゃいますか

左側の文は、謙譲語である「申す」「おる」に、に尊敬語の「れる」をくっつ
けてしまっている間違いです。なんとなくそれらしく言ったり聞いたりできま
すが、気をつけましょう。

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