今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事  の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(3)
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                          敬語の使い分け

昨日の続きです(質問を再度掲載)。

<読者からの質問>————————————————

尊敬語の使い方で、お客様がする行為の表現で、どれが適切で、
皆さんはどのように使い分けていらっしゃるのか
教えていただければと思いメールをお送りした次第です。

1)例えば、お客様にサービスをご紹介するときの使い分け。

A: ご覧いただけます。
お召しあがりいただけます。
お使いいただけます。
お選びいただけます。

B: ご覧になれます。
お召しあがりになれます。
お使いになれます。
お選びになれます。

2) お礼をする前の動作に対する敬語

A’: ご予約いただきまして、ありがとうございます。

B’: ご予約くださいまして、ありがとうございます。

“頂く”という言葉が使えないケーるもあるのではないかと思い、
1)に関しては、できるだけ、Bの表現を、
2)に関しては、口語ではB’、表記はA’としております。

(読者 A.Wさん)
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2)のケースから先にお答えしますね。

「ご予約」に続くのが「いただきまして」か「くださいまして」の
どちらが適切かという問題。

いずれも敬語ですが、違いは
・「ご~いただく」 ⇒ 謙譲語(自分を低めて相手を敬う)
・「ご~くださる」 ⇒ 尊敬語(相手の行為を敬う)
ということです。

主語を考えると
・謙譲の「ご~いただく」の主語は、自分(自分にしていただく)
・尊敬の「ご~くださる」の主語は、相手(相手がしてくださる)
になります。

実際の会話や文章では、主語を省略して用いることが多く
一般的に、どちらを使ってもよい、とされています。

ですが、厳密に使いわける場合は…
・相手にお願いしてそうなる場合は「ご~いただく」
・相手の意思でそうなった場合は「ご~くださる」
がひとつの目安になります。

ですから、上記の場合の「予約」は
相手の意思によるものなので
「ご予約くださいまして、ありがとうございます」
「ご予約くださり、ありがとうございます」
が適切な表現といえます。

そう考えると、1)のケースも区別がつきますね。

お客様にさまざまなサービスを「紹介」する場合
こちらから依頼してそうしてもらうというよりは
最終的にお客様の意思でそうしてもらうように
ご案内するわけですから

謙譲語の「ご(お)~いただけます」より
尊敬語の「ご(お)~になれます」が適切
ということがわかります。

自分のことをへりくだって言う謙譲の「いただく」の
方が丁寧な表現と思われがちですが、
上記のポイントを押さえると使い分けの判断ができます。

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