今週は、言葉の言い換えについて考えます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法       < 言葉の翻訳力
◆─────────────────────────────────◆
ものは言いよう

「翻訳力」といっても、外国語を日本語に訳すことではありません。
今週は、日本語から日本語への言葉の言い換えについて
考えていきたいと思います。

難解な言葉をやさしく
カタカナ言葉を漢字やひらがなに
マイナスな表現をプラスに

このように日常のあらゆる場面で「人に思いを伝える」ために、
言葉を言い換えたり、最適な言葉を選んでいると思いませんか?

私は仕事柄、難解な言葉や専門用語をやさしく書き換える作業が多いです。
仕事そのもの以外に、仕事の前段階やフォローの場面でも
相手との関係を円滑にするためにメールや会話の言葉遣いには気を遣います。

▼ 相手を不快にさせない言い回し
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
例えば、久しぶりに会った担当者が少しふっくらしていた場合
「太りました?」とは言わず
「貫禄がつきましたね」「かっぷくが良くなられて」と言います。

男女とも「太った」という表現は言われてあまりうれしい言葉でないため
直接的な表現は避け、ほかの言葉に言い換えるのです
(女性の場合は気づいても言わないです)。

「変わってますね」と言うより「珍しいですね」「個性的ですね」。
これも相手の特異な部分をあげつらって変人扱いするより、
特徴のある点を個性として言い表すようにしています。

「迷惑です」より「困ります」の方が、相手に訴える力は強くなります。
これは、相手の行為を非難するより、その行為によりもたらされた
自分の感情を吐露する方が相手の心に伝わるからです。

本音を言い合える懇意な相手はありがたい存在ですが、
ビジネスの場ではあからさまに本音を言ってしまうと、
場の雰囲気ががらりと嫌悪なものに変わってしまうことも多くあります。

ものは言いよう。
相手を不快にさせない表現力を磨くことも
「翻訳力」の一つではないでしょうか。

2005年から配信中! ビジネスメールを書くときに役立つ無料メールマガジン
【 神垣あゆみメールマガジン 】

「まぐまぐ大賞 2016」キャリアアップ部門で
【神垣あゆみメールマガジン】が2位に入賞しました!

カミガキのフェイスブック

THEプロフェッショナル広島

取材、ライティング、編集のお問い合わせは・・・
神垣あゆみ企画室