今週は、直接的な表現を避けた表現方法についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 婉曲に伝える(5)>
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婉曲な表現の使いみち
今週は、スマートに相手に伝えるときの言い回しについて取り上げてきま
した。
「婉曲」を辞書で引くと「言いまわしが穏やかでかど立たないさま。露骨
でなく、遠まわしに言うさま」とあります。
婉曲に書こうとすると、表現が遠まわしになり、本心が伝わりにくいとい
う点は否めませんが、一方で、穏やかに表現することでやりとりを丸く収
める効果があるのもまた事実。
特に、否定したり、拒絶するような場合、そのままダイレクトに「だめです」
「嫌です」「できません」と伝えてしまうと、相手は良い印象を持ちません。
ストレートな表現は分かりやすい半面、ダイレクトに相手の感情に訴える
ので、マイナスな要素が強い内容ほど注意しないと、相手によけいな不快
感・不信感を与えてしまうのです。
「嫌いだから」というのも理由の一つではありますが、こうした感情的・
主観的な理由はビジネスの場ではあまり説得力がありません。
本音と建前は表裏一体。本音だけでもかどが立つし、建前だけでもやりに
くいですが、
本音をそのまま伝えることが正直なのではなく、建前をうまく使って本音を
伝えるのがビジネスをしていくうえでの知恵ではないでしょうか。
ものの言い方を知らないがために、トラブルになることも往々にしてあり
ます。
なぜ、できないのか、なぜ、そうするのかという理由と
それを穏やかに伝える表現力があれば、
とげとげしいやり取りを避けることができるはず。
婉曲な言い回しを効果的に使えるようになりたいですね。