今週は、メールについての雑感です。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                 < メール徒然
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                       メールは携帯電話から?

パソコンを所有している携帯電話ユーザーのうち、Eメールの送受信はパ
ソコンより「携帯電話」をメインに使用していると回答したのは53.8%。
対して、「パソコン」メインとの回答は29.7%。

上記は、インターネットコムと goo リサーチによる
「携帯電話ユーザーのパソコン利用に関する定期調査」第23回の結果です。
http://japan.internet.com/research/20101217/1.html

調査対象は全国10代~50代以上の携帯電話ユーザーなので、メールのやり
取りがパソコンよりも携帯電話がメインというのは当然なのでしょうが、
過去のアンケート結果で同じ質問への回答が「パソコン」「携帯電話」とも、
ほぼ40%前後で推移してきていたのに、今回ぐっと「携帯電話」の回答がアッ
プしています。

通常、パソコンメインでビジネスメールをやりとりしていると、携帯電話の
メールは、どこまでも補助的なものという感覚が強いのですが、「メールは
携帯で」という人は今後ますます増えていくのでしょう。

▼ 携帯電話のほうが入力しやすい層が…
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「Eメールに携帯電話をメインとして利用している理由」の上位3位の回答は…

1位「いつでも手元にあるから」90.5%
2位「手軽だから」77.1%
3位「よく連絡する相手のアドレスが携帯電話にしか登録していない」57.4%

続く4位が「携帯電話のほうが文字の入力に慣れている」19.2% とあります。

私はこの逆の理由で、携帯電話への返信もパソコンから送ってしまうことが
よくありますが、パソコンより携帯電話のほうが入力しやすい層がいるという
ことに少々驚いてしまいました。

パソコンでのメールのやりとりをメインにしていて、携帯電話でメールをやり
とりするときに困るのが、丁寧な表現にしようとするほど文面が長くなること。
丁寧語を使っているだけで、本題に入る前に結構な文字量になってしまい、慌
てることも。

携帯メールの文面が会話に限りなく近く、簡略化されているのは、気を使わな
くても通じる相手への連絡だから。なにしろ、絵文字だけでも会話が成り立っ
てしまうのですから。

仕事ではパソコン、プライベートでは携帯と、メールの使い分けがきちんとで
きていれば問題ないのでしょうが、携帯電話でのメールのやりとり中心で生活
してきた若い世代が社会人になってから、パソコンでのビジネスメールのやり
とりにうまくシフトしていけるのかどうかが気になります。

手紙を書いたことはなくても、携帯電話から“メール”が送れる時代。
微妙なニュアンスや感情の表現を絵文字に頼っていると、言葉で真意を伝えた
り、筋の通った説明や交渉ができる表現力は身につきません。

手軽で楽なコミュニケーションより、伝わるコミュニケーションが
今後ますます必要とされるのではないでしょうか。

 
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<読者からのお便り>
上記の記事に、
読者のかたから「パソコンから携帯メールを打つ方法」について情報を
いただきましたので、ご紹介します。

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機種はドコモなのですが、
i.mode.net(アイモードドットネット)というサービスがあります。
月額使用料210円です。

この特徴は、
1)PCからのメールでも、i.modeのアドレスで送ったことになることです。
2)相手からの返信も携帯に送られてきます。
3)携帯が忘れても使えます。手元にないときもチェックできます。
4)「新着メールあります」とPCに表示されます。
5)複数にメールする時の操作が大変楽です。
6)どのPCからでも使えます。
7)携帯アドレスも一括登録できます(有料)。

注意するのは、PCから送った内容は携帯の送信ボックスには保存されて
いないことです。
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ドコモユーザーのかた、お試しになってはいかがでしょうか。
読者の K.Sさん、情報をありがとうございました。

※2021年6月11日 追記
「iモード.net(アイモード・ドット・ネット)」は2015年2月28日に終了

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