今週は、紋切り型ではない表現の工夫についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法  < 言葉の引き出し(4)
◆─────────────────────────────────◆
「どうでしたか?」に代わる対応

今週は、さまざまな状況に応じた
表現のバリエーションを紹介しています。

「先日のイベント、どうでしたか?」

この「どうだった?」という問いかけ
尋ねる方は、知りたい一心で最も手っ取り早い
この言い回しを使うのですが

答える方は一番困る問いかけでもあります。
あまりにもざっくり過ぎる問いで
どこから伝えるべきか分からないからです。

尋ねる方は
「どうでした?」から一歩進めて
・人の数、人の状態
・場所はどこで、どんな状況
・何をしたか
といった、
聞き手が把握できる「状況説明」
実際に見聞した「事実」
を押さえて伝えるとよいでしょう。

例えば

「昨日のイベント、参加人数はどのくらいでした?」
「昨日は天気が良かったから、来場者も多かったでしょう?」
「昨日のイベント、新しい会場だったみたいだけど
不便はなかったですか?」
という感じ。

「何が知りたいか」に焦点を絞って尋ねるようにすると、
そこから話題が広がります。

「どうだった?」と尋ねられた方も
・人の数、人の状態
・場所はどこで、どんな状況
・何をしたか
といったポイントで答えるようにすると
具体的に伝わります。例えば

「来場者は100人程度でしたが         → 人の数
駐車像が隣接された会場だったので     → 場所
家族連れが多く、             → 人の状態
子ども向けのワークショップが盛況でした」 → 何をしたか

という感じ。
これに、自分の感想を添えると、さらに
相手に伝わります。

「どうだった?」
「良かったですよ」
というざっくりしたやり取りでは
何一つ具体的なことが分からず終わってしまいます。

尋ねる方も答える方も
状況や起こった事を中心に
ポイントを幾つか挙げて対応することをお勧めします。

ビジネスメールを書くときに役立つ
最新の記事が無料で読めます。

平日日刊で無料配信。登録はこちらから
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む