今週は、文章をもたつかせるさまざまなクセについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 文章のクセ(2)
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話し言葉調

今週は、うっかり使ってしまっている
文章のクセを取り上げています。

話し言葉と書き言葉の区別がつかず
話し言葉の「ノリ」をそのまま
ビジネスメールに使っているケースがあります。

ものすごくよく見かけるのが
「なので」。

これは「Aなので、B」と、前の文を受けて
次の文につなげる役割をする言葉ですが
いきなり文頭に持ってきて、「だから」という意味合いで
使われるようになっています。

「したがって」「そのため」と書き換えるようにすると
書き言葉として収まりがよくなります
(ただ、「なので」という表記がビジネス書にも見受けられるので
この流れは止めようがないのかもしれません)。

「まじ、すごかったです」

ものすごく驚いたときや、衝撃を受けた
という感情は伝わってくるのですが
これも話し言葉のままの言い回しです。

「まじ」は「本当に」「予想以上に」に
「すごかった」は「何が」「どのように」すごかったかを
説明すると、具体的に相手に伝わります。

「応募者が殺到して、受付が間に合わないほどすごかったです」
といった具合です。

「今、考えてるところです」
「申しわけないと思ってます」
「先方にはもう話してます」

上記の文の共通点は
「い」が抜けていること。

「考えてる」「思ってる」「話してる」は話し言葉でよく使いますが
文章にするときは
「考えている」「思っている」「話している」と「い」を忘れずに。

「い」抜き言葉に「です」「ます」を付けても
中途半端にしか丁寧にならないので、気をつけましょう。

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