今週は、特定の場面で使うのを避けたい言葉についてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < 忌み言葉に注意(5)
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                         忌み言葉の「去る」

今週は、お祝いや悲しみの場面で使うのを避けたい「忌み言葉」と
その言い換えを紹介してきました。

婚礼や葬儀で避けたい忌み言葉のひとつに
「去る」があります。
そこから離れて行くという意味が、
「失う」「滅びる」ことに通じるためです。

年賀状でも前年のことを
「旧年中は」「昨年も」
と書くのも「去年」という言葉を避けるためです。

今年の干支の「さる」を
俗語で「えてこう」と言うのは

さるの呼び名が「去る」に通じるので、
「得意なこと」「手に入れる」という意の
「得手」に言い換えたという説も。

地方によっては
「山の人」と呼ぶところもあるようです。

言葉にも魂が宿る。

だから
不吉な予感や不幸を連想させる言葉は
それが現実の災いとなってはいけないので
不用意に使うのは避けましょう、
というのが忌み言葉の考えです。

「使ってはならない」ことに縛られるのではなく
相手が読んだり聞いたりしたときに
嫌な気持ちにならないように
他の言葉や表現に置き換える。

それが
人を気遣う思いやりの表れであり
言葉を重んじる日本人の知恵だった
のではないでしょうか。

忌み言葉には直接関係ないのですが
関連するマメ知識を一つご紹介。

年賀状の文言に句読点を付けないのは、
新たな年の始まりのあいさつに“区切り”を付けないために
句読点を使わないのだとか。

これも一種の縁起かつぎ
なのかもしれませんね。

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【しごび】 の お す す め
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今週は、特定の場面で使うのを避けたい言葉についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法              < 忌み言葉に注意(4)>
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                       入学・入社の忌み言葉

 今週は、お祝いや悲しみの場面で
 使うをの避けたい「忌み言葉」と
 その言い換えを紹介しています。

 春になると入学や入社のお祝いを
 メールや手紙で伝えることも増えてきます。

 入学、入社までに
 紆余曲折があったとしても
 誰もが晴れやかな気持ちで
 新生活を迎えたいはず。

 希望や期待に
 水を差さぬよう
 祝う側も言葉には気を付けましょう。

 入学・入社のお祝いの言葉にも
 用いるのを避けた方がよい忌み言葉があります。

 ▼入学や就職のお祝いにふさわしくない忌み言葉
 終わる、落ちる、すべる、散る、取り消す、変更、
 やめる、つぶれる、倒れる、消える

 × もう高校生活も終わりですね。
 ↓
 ○ これから始まる学生生活が楽しみですね。


 × 初出社は無事に終わりましたか?
 ↓
 ○ 初出社はいかがでしたか?

 知っている人が
 不合格だったり、不採用だったり
 ということを人づてに聞くようなこともあります。

 無責任に噂を広げたり、
 わざわざ話題にするのは
 慎みましょう。



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 【しごび】 の お す す め
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今週は、特定の場面で使うのを避けたい言葉についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 忌み言葉に注意(3)
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                          葬儀の忌み言葉

 今週は、お祝いや悲しみの場面で使うのを避けたい「忌み言葉」と
 その言い換えを紹介しています。

 お悔やみの場面で用いる言葉にも
 忌み言葉があります。

 結婚のお祝い言葉の時と同様に
 繰り返すことを連想させる「重ね言葉」は
 お悔やみの場では不幸が重なるとして、
 用いないように気を付けましょう。

 ▼不幸の繰り返しを連想させる言葉
 たびたび、重ねる、重ね重ね、返す返す、再び、再度、再三 など

  × 故人にはたびたびお世話になりました。
  ↓
  ○ 故人には大変お世話になりました。
    故人にはとてもお世話になりました。

  × 返す返すも残念です。
  ↓
  ○ 本当に残念です。
    残念で仕方ありません

  × 皆々様に見送られ
  ↓
  ○ 多くの皆様に見送られ

 「死ぬ」とか「死亡」といった
 直接的に死を表す言葉も
 下記のような別の言葉に置き換えて使います。

  死ぬ、死亡 → 逝去、他界、永眠、旅立つ
  急死    → 急逝、突然のこと

 反対に、亡くなる前を指す
 「生きている頃」「生きていた頃」という言い回しも
 「ご生前」「お元気な頃」
 と言い換え・書き換えるようにします。

 数字の「四」は死、「九」は苦
 を連想させるため、使うのを控えましょう。

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 【しごび】 の お す す め
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今週は、特定の場面で使うのを避けたい言葉についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 忌み言葉に注意(2)>
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                        結婚祝いの忌み言葉

 今週は、お祝いや悲しみの場面で使うのを避けたい「忌み言葉」と
 その言い換えを紹介しています。

 結婚のお祝いを言葉で伝える際は
 「切れる」「別れる」といった
 “別れ”を連想させる言葉や

 「重ね重ね」のように
 繰り返すことを意味する「重ね言葉」
 を使うのは控えましょう。

 ▼別離を連想させる言葉
 切る、別れる、帰る、去る、戻る、離れる、終わる、壊れる、破れる など

 ▼繰り返しを連想させる言葉
 重ね重ね、重々、返す返す、再び、再度、くれぐれも など

 不吉な予感を与える忌み言葉は、
 できるだけ縁起の良い言葉や肯定的な表現に置き換えて使えば、
 差し支えありません。例えば……

  × これから、夫婦として新生活のスタートを切るわけですが
  ↓
  ○ これから、夫婦としての新生活が始まりますが
    あるいは「スターラインに立つ」


  × 料理が冷めないうちに召しあがってください。
  ↓
  ○ 料理が温かいうちに召しあがってください。


  × 終わりにひと言申しあげます。
  ↓
  ○ 結びにひと言申しあげます。


 気づかず使ってしまいがちな
 重ね言葉も次のように書き換えてみましょう。

  × 新郎の活躍は重々存じていますが
  ↓
  ○ 新郎の活躍は十分存じていますが
    あるいは「よく」


  × くれぐれもお幸せに。
  ↓
  ○ いつまでもお幸せに。
    あるいは「末永く」



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 【しごび】 の お す す め
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今週は、特定の場面で使うのを避けたい言葉についてです。
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                         「忌み言葉」とは

 「言霊(ことだま)」という言葉があります。

 サザンオールスターズの楽曲にも
 「愛の言霊」という曲がありますね。

 万葉集には、柿本人麻呂が詠んだ歌として
 「磯城島(しきしま)の大和の国は 
  言霊の助くる国ぞ 
  真幸(まさき)くありこそ」
 があります。

 海路の無事を祈る歌で
 「日本の国は言葉の精霊が人々を助けてくれる国だから、
  私が贈るこの言葉も、きっとあなたの助けになってくれることでしょう。
  どうぞ、ご無事で」
 という意味が込められています。

 このように
 古代の日本では「言葉にも魂が宿る」と信じられていました。

 こうした背景から
 お祝いの席や悲しみの場では、
 不吉なことを連想させる言葉を
 「忌み言葉」として避ける傾向にあります。

 例えば、
 正月にお供えした鏡餅を下ろし、
 雑煮や汁粉にして食すことを
 「鏡開き」と言いますが

 これは「鏡割り」の「割り」が忌み言葉に当たるとして
 「開き」に言い換えた言葉。

 ※「鏡開き」には他の意味も
 日本では古来から
 不吉な言葉、縁起の悪い言葉を「忌み言葉」として避ける一方で
 それを言い換えることで
 少しでも幸せを呼び込もうとしていました。


 今週は、お祝いや悲しみの場面で
 使うのを避けたい「忌み言葉」と
 その言い換えを紹介していきます。



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